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『Fate/Grand Order』不夜城のキャスターついての雑感

「アガルタの女と共に実装された不夜城のキャスターは弱い」という声をしばしば目にする。曰く「王属性特攻は特攻対象が狭く、スキル構成はチグハグ。NP効率こそいいものの、攻撃力が元々低いのでアタッカーとしては運用できない」というのだ。
確かに不夜城のキャスター――面倒なので以降は真名であるシェヘラザードと書く――はジャンヌに次ぐ高いHPを誇る反面、攻撃力は最高レアリティである☆5の中でも最底辺で、宝具は王属性特攻。メインアタッカーとしては向かないと言われれば全くその通りだ。雑魚を一掃するだけなら☆4のエレナ・ブラヴァツキーや期間限定ではあるがレオナルド・ダヴィンチを使った方が手っ取り早い。特にエレナはNP加速にカード強化といった素直な性能のスキルに加え、最近では防御無視宝具も獲得。無敵や回避を撃ってくる敵以外ならシェヘラザードよりも使いやすいだろう。しかしながらそれは「使いやすい」であって「シェヘラザードを上回る性能を持つ」という意味ではない。どのサーヴァントにもあるように部分的な上位互換こそ存在しているが、シェヘラザードは決して他のキャスターに見劣りするようなサーヴァントではないのである。
本稿ではやり玉に挙げられやすい「王特攻の範囲の狭さ」と「スキル構成」の二点について検証した結果を述べていく。別に参考にしなくてもいいけど、未だに「弱い」という人を殴るための理論補強として使ってください。

まず最初に「王属性特攻は範囲が狭い」という論調について反論しておくこととしよう。
これまでも「アルトリア顔特攻」「アーサー王特攻」など、寝言としか言いようがないような特攻攻撃が数多く登場した『Fate/Grand Order』だが、いずれも「分からないでもない」と思えるものが多かった。アーサー王特攻なんて所有するのはモードレッドである。まあ「父上系」と思えばそれでよかったのだが、それに対してシェヘラザードの「王属性特攻」と分かるようでよく分からない。なので「特攻範囲が狭い」と思いがちだが、実際には王属性に該当するサーヴァントは40人以上と現在実装されているサーヴァントが対象となる。
40人と言われると少ないと思う方もおられると思うが現在実装されているサーヴァントは160人強なのでそのうちの25%が特攻対象になるのならば十分だろう。神性特攻と比較すると神性を持っているのは40人弱なので、単純な数だけなら王の方が上である。
もっともアサシンクラスにこそ王属性を持っているものが少ないのは事実で、そこが短所と言えば短所となるのだが、代わりになのか、最初からセイバー・アーチャー・ランサーと言ったクラスを相手にする事を想定しているからなのか、特攻倍率の最低値は破格の200%。「ライダー以外の王なら等倍とは思えないダメージが出る」。ちなみにOCの対象は特攻の方で100%増えるごとに25%上乗せされ、OC500%だと特攻値は300%。気でも狂った数字である。またライダー以外なら等倍なので、王属性の敵の高g気力を半分にする「対英雄」で宝具の直撃を食らっても生存の目が出てくるのは嬉しい。
社会制度の変化でしか王位は失われない事や、英雄は功績によって王になる物語群が多い事を考えると、シェヘラザードの王属性特攻はただでさえ対象範囲が広いにも関わらず、今後も対象範囲が広がり続ける可能性に満ちている。そんな王属性特攻を「範囲が狭い」というのは「暴論以外の何物でもない」と言わざるを得ない。

さてスキルについてだが、シェヘラザードのスキルは全て「相手に〇〇を行う。自分は〇〇を得る」という効果になっている。
これはシェヘラザードの登場した『千夜一夜物語』の物語上の構図――つまり語り手(=シェヘラザード)と聞き手(=王)がいる事で物語が紡がれていく――という図式を模したものであり、彼女のキャラクター性が分かる面白い効果になっているのだが、敵味方双方に干渉する効果である事もあるため非常に腐りにくい。
「語り手」はチャージゲージの減少に失敗しても最悪アーツ強化の効果を得られるし、「生存の閨」は魅了が失敗しても防御力アップの恩恵を受けることが出来る。「対英雄」は王属性に強力な攻撃力ダウンを与えると同時に自分にはガッツが付与される。
全ての効果が入れば嬉しい事は間違いないが、双方に干渉するからこそ基本的に腐りにくいこれらのスキル群は強いと言わざるを得ない。運が良ければ「チャージ減少と魅了で2ターン行動を遅延させた上、宝具のダメージは雀の涙程度」みたいな動きも理論上は実現できる。面白すぎる。

なおシェヘラザードのスキルレベル上げは星5の中では一、二を争うほど簡単なので、比較的育てやすいのは嬉しい。
大量に消費するものはせいぜい羽根と貝殻ぐらいである。QPこそ星5水準なのでえぐい額を要求されるものの、語り手はスキルレベル10でチャージ減少が確定化して使いやすくなる。そこまで育てればエウリュアレなどと組み合わせたチャージ減少による遅延で封殺する編成が機能すると思うので頑張ってほしい。自分は頑張った。

何にしてもシェヘラザードが「王のでかい一撃を遅延魅了攻撃力ダウンなどで捌き、王には特攻による手痛い一撃を叩きこむ」という受けキャラを意識して製作されたキャラクターであることは間違いない。その軸で見るのならばシェヘラザードはかなりギリギリのところで「強い」という方向へ調整されたサーヴァントだといえよう。宝具レベルを3にしておきたかった……。






『戦姫絶唱シンフォギアXD UNLIMITED』シンフォギアらしさを演出として突き詰めたスマホゲーム

歌と変身ヒロインを組み合わせたものを『ワイルドアームズ』シリーズの金子彰史が一兆度で熱した事で誕生した『戦記絶唱シンフォギア』。2012年7月の第一作放送開始するや否や適合者達から絶大な支持を集め、ライブ公演なども定期的に行われている人気シリーズだ。現在第四期シリーズとなる『戦姫絶唱シンフォギアAXZ』が放送中だが、そんな『戦姫絶唱シンフォギアAXZ』に先駆けるように、2017年6月26日に配信開始されたのがスマートフォン専用ゲーム『戦姫絶唱シンフォギアXD UNLIMITED』だ。
「第一期『戦記絶唱シンフォギア』から第三期『戦姫絶唱シンフォギアGX』までのシナリオを総復習。現在放送中の第四期シリーズに至るまでの物語を展開するッ!」というシンフォギアシリーズ全てを包括するようなコンセプトのゲームになっているのだが、シンフォギアシリーズのスマートフォン専用ゲームとしては、先行事例としてハピネット開発の『リズムバトル 戦姫絶唱シンフォギア スケルツァンド』がある。もっとも『スケルツァンド』はシンフォギアシリーズの各種音楽をメインに据えたリズムゲーム要素の強いアクションゲームであり、本作はシンフォギア奏者を育成/強化しながら物語を読み進めていくRPG要素の強いゲームであるため、先行事例との差別化には成功していると言ってもいいだろう。ポケラボが同時期にリリースしたタイトルとは違い、プレイそのものが困難になるような目立った大穴もなく、超快適とは言えないものの楽しくプレイできる作品である。
個人的にこの作品で見逃せないのは「シンフォギアらしさ」の追求だ。
「シンフォギア」という作品自体が濃度の高い作品であるため「らしさ」についても一言で表現するのが難しいが、その「らしさ」の一つとして「歌いながら戦う」という事があるように思う。元々は「歌う事でパワーアップする」という設定だったものを初代監督である伊藤達文が勘違いをした事で「歌いながら戦う」という設定に変更されたようなのだが、結果としてこの設定が「シンフォギア」というシリーズの方向性を決定づけたように思う。アクションで力むところは歌でも力み、声を重ねる事で合体技へと昇華される。この演出こそがシンフォギアシリーズの「らしさ」だと思うのだ。
このシンフォギアシリーズらしさを表現するために本作がとった方法は「戦闘中は出撃したシンフォギア奏者達のキャラクターソングをBGMの代わりに流す」という事だった。もちろん「歌いながら戦う」という設定を活かす以上、単に「キャラクターソングが流れている」だけではない。「短時間の間、固有の効果が発生する」というバフ効果を兼ねることで、シンフォニックゲインの高まりまで表現しているのがなかなか面白い。キャラクターソングも各奏者一種類だけということはなく数種類用意されているため、気分や編成に合わせて付け替えてもいい。シンフォギアらしさの溢れたよいシステムだ。
また各種演出もシンフォギアらしいものばかりで適合者には嬉しい。
「歌いながら戦う」という設定上、凝った名前の必殺技があっても叫ぶ事が出来ない問題を解決するべく存在する必殺技の演出も以下の画像の通りほぼアニメそのままだ。どのシンフォギア奏者にもこうした凝った演出のカードがあるため集めたくなる魅力がある。

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だが、個人的に最高なのは「ガチャでの☆5確定演出」である。
「最高レアリティが出現した時だけ特別な演出が入る」というのは全く珍しくないが、『シンフォギアXD』の場合は司令官である風鳴弦十郎が叫ぶ!驚く!
戦闘面では作中における最強の人物でありながら、実際の描写ではどちらかと言えば驚きと感心をもって相手の強大さを演出する人物である司令の叫ぶ演出は、星5の確定演出としては最高だ。わざわざ「ガングニールだと!?」のような特定のカードに対する台詞まで用意している辺り、本当によく分かっているように思う。ただこの演出を見ることなく引いてしまう事もあるため、そこだけが残念でならない。引けたときは確定で流してくれていいぐらいだ。
残念と言えば「育成するための素材が手に入りにくい」「属性相性が極めて重要なゲームであるにも関わらず、属性相性がイマイチ分かりにくい」「レベルキャップを解放するための条件が『レベルが上限いっぱいまで上がっている』」という点はもうちょっと考慮してくれてもいいように思う。特に「レベルキャップの解放」はどのみち同名カードを重ねなければならない以上、レベル1からでも重ねられるようにしてもよいのではないか。オートバトルを初期から実装している点は良いところなだけに実に惜しい……。

何にしても本作はシンフォギアシリーズから派生した作品としてあまりにもシンフォギアをしている。出来れば第五期シリーズまで続いてほしいなぁ、と願う次第である。

『Fate/Grand Order』エルドラドのバーサーカーは可愛いという話

唐突だが、エルドラドのバーサーカーの話をしよう。そう、あの地底世界アガルタでアマゾネス達を率いて暴れまわっていたあの女王の話だ。
彼女を引いたのは不夜城のアサシンチャレンジに励んでいた時の事だった。「新しいサーヴァントが登場したらとりあえず回しておく」という流儀に従い、不夜城のキャスターをとりあえず引いた後に出てきた彼女は、今年登場したバーサーカー達――存在自体が与太話の謎のヒロインXオルタやマスターにまで局注法度を強い、戦う事を諦めた瞬間に「士道不覚悟」の名目で粛清してくる土方歳三、ノッブの姪だけあって与太話のレベルも狂気級の茶々――と比べればあまりにも可憐で、そして普通の姿をしていた。
背の丈は158cmほど。取り立てて背が低いわけではないのにも関わらず彼女を可憐な印象にしているのは、その華奢な体格にある。
下半身の肉つきや腰の構造、そしてその細腕から考えると。おそらく彼女が「肉体の全盛期」として設定したのは少女というにも早すぎるほど幼い年頃なのだろう。成長後の姿が美しすぎたがために敵勢力の勇者に嘗められた過去を持つ彼女である。最盛期として設定したのが「女性としての成長が始まる前」というのは納得がいく。いくのだがそれにしても華奢である。体格だけ見れば「本当にバーサーカーなのか?」と疑ってしまうほど小さく細い体格である。
しかしながら実際に戦場に出してみると彼女は紛れもなくバーサーカーで、華奢な体格もあってどのサーヴァントよりもパワフルな印象を残す戦士であった。割れてこそいないものの鍛え上げられた鋼鉄の腹筋に、一気に間合いに踏み込めてしまうほどの跳躍力を感じさせるその太腿。その鍛え上げられた肉体で無数の棘に覆われた人の頭ほどもある鉄球を操り、重々しい音を立てて相手の頭蓋を叩き割る。鉄球無しでも己の肉体全てを凶器に変えて食らいついていく姿は狂戦士そのものであり、ファンタジックな力などなくとも肉体一つで眼前に立つ者達を蹂躙する。華奢な体格も相成って惚れ惚れする戦いっぷりである。最高かよ。
再臨していくと変化していく装備も素晴らしい。第一段階では鉄球以外に何もなかったが、二段階目では手甲が鉤爪の生えたものへと変更され、腰回りには飾り布が備え付けられており、「アマゾネスの女王」という性質が強化されている。宝具が武器すらも殴り捨てて食らいつくものなので、鉤爪の追加で宝具時の動きに猛獣さ加減が加わってとても良い。
そして三段階目だが、腰回りにさらに装備が増えて重装備化。二振りの剣が腰に装備され、戦闘中にも剣を振り回すようになってくれた。今までの武器がおおよそ人間の使うものとは思えないバカげたものだったので、この武器は素直に嬉しい。投げてくれても構わなかったのだが、そこは「獲物を手放すわけにはいかない」ということか。何にしても暴力的である。さっきまで生命だったものも辺り一面に転がるぐらいの暴れっぷりだが、個人的に一番殺意を感じるのは伸びた髪に結ばれたリボンである。
あれほどまで「自分に美しさを見出すな」と口にしておきながら、この女王が最後に持ってきたのは思いっきり美しさを際立たせるリボンなのだ。それもその白髪にも映える青系統をベースカラーにしたものを!
これは大変よろしくない。「腰の骨格的に明らかに第二次性徴を迎えてないよね」とか「胸下辺りから腰ぐらいにかけての腹筋のライン、無駄な脂肪をそぎ落としながらも実用性のある筋肉をつけてる感じでフェティシズムを感じるたまらないラインをしてるよね」とかそんなことは些細な事である。美しすぎるがために相手に嘗められ、聖杯にも再戦を望んだアマゾネスが! 最後に選んだ姿に! 可愛いアイテムを選択する!とか卑怯である。ずるすぎるのである。これで声が『Go!プリンセスプリキュア』のキュアフローラや『Gのレコンギスタ』の姫様を演じた嶋村侑なのがまた。凛とした中に可愛さを込められる人なのでもう……。可愛い。

性能面についてはそこまで重要ではないのでここまで全部無視してきたが、最後に申し訳程度に性能面の話をしておくと「殴れるバッファー」「バフも出来るアタッカー」とでもいうべき性能になっている。オジマンディアスと同等のカリスマと効果時間3ターンの軽度の全体バスターアップと、戦士としての彼女を侮辱した英雄にちなんでギリシャ神話にルーツを持つ男性サーヴァントに対する強力な特攻を併せた軍神咆哮は自身だけでなく他の仲間の攻撃力を引き上げるのに役に立つ。ギリシャ神話男性特攻は効果範囲こそ狭いがその分倍率は高めに設定されている。今後実装されるだろうアキレウスやケイローンを殴り殺すのに役に立つ。
そして黄金律(美)だが、バーサーカーであるため劣悪なNP効率を完全に補いうる強力な性能となっている。即効性こそないが、バーサーカーでNP効率が補われるのは強力だと言わざるを得ない。防御に使えるスキルはないのでサポートは必要だが、引けたのならばメイン火力として十分に機能してくれるはずだ。あと可愛いし。

アガルタの女と同時に登場したサーヴァント達はどれも素晴らしく甲乙つけがたい魅力があるが、その中でもちょっと特殊な名前を与えられた彼女はその特殊さ通りの面白いサーヴァントなのでこれからもガンガン使っていきたい。ところで『仮面ライダーアマゾンズ』好きの元によくやってくるという話は本当でしょうか? 自分の周囲で『アマゾンズ』見ていた人達は大体引いてるんですけど……。

Appendix

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■DREAM WING(C87新刊)


■プリズムアライブ(C86新刊)
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とらのあなで委託中

■スイッチオン!(C85新刊)
アイカツ3
とらのあなで委託してました

■RUNWAY
表紙
とらのあなで委託してました

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    面倒くさがりなので、Twitterのほうが捕まります。

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