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貴方がプリパラミュージカルに来るのを待ちたい三つの理由について

昨年の1月・2月を思い返してみると『KING OF PRISM』と応援上映会で最高の体験をしていた事がまず最初に思い浮かぶ。
開始当初は本当にいつ消えたとしても決しておかしくはないほどの小さな煌めき。しかしその最高に面白い内容と応援上映会の極上の体験が口コミで広がりはじめ、『KING OF PRISM』はいつしか大きな作品になった。まるで綾瀬なるがプリズムの煌めきを取り戻してくれたように。一人一人のプリズムの煌めきが世界を輝かせていくさまはリアルタイムで見続けていたからこそこみ上げてくるものがある最高の体験だった。
そんな『KING OF PRISM』の次に思い浮かんだ「最高の体験」は『プリパラ』のライブミュージカルだった。
最初に「『プリパラ』を舞台演劇にする」と聞いた時には「そもそも出来るのか」と不安も半分程度あったわけだが、そのステージの上で披露されたものは紛れもなく『プリパラ』で、そのあまりの素晴らしさに落涙すらした。そして涙を流すと同時に「この面白さを知る方法が今しかないなんて」ということに勿体なさを感じたわけだが、そんな『プリパラ』のライブミュージカルが1月26日から29日にかけて再演されることが決定した。というか、もうチケット販売が開始している。

『ライブミュージカル「プリパラ」 み~んなにとどけ!プリズム☆ボイス2017』公式サイト

このライブミュージカル版『プリパラ』の素晴らしい点は幾つもあるが、まず一つ目に「原作を敬愛しつつ、舞台演劇という器の中で最高の形になるように再構築されている」という事が上げられる。
前回の公演も(そしておそらく今回の公演も)基本的には『プリパラ』の第一期シリーズ、つまり「らぁらがプリパラアイドルデビューを果たしてから、ボーカルドール・ファルルを仲間達と共に救うまで」を再構築した物語になるのだが、「第一期シリーズだけ」と言っても『プリパラ』の第一期シリーズは全部で38話もあるため、全てをやることは不可能に近い。そのため本作ではそらみスマイルとドレッシングパフェ、そしてファルルのメインキャラクター七人を軸に重要なエピソードをピックアップしつつ一つの流れになるように再構成しているのだが、その出来は文句の付け所がないほど素晴らしい。
特に「男なのにプリパラに入れる」というレオナを巡る問題は扱い的にも描写的にも難しく、アニメでも1話丸々かけて描いたエピソードだったりするのだが、そふぃとレオナの友情の軸を活かして「レオナちゃんはレオナちゃんらしくいればいいのよ」として決着をつけた辺りは賞賛する。この他にもオリジナルとして「タイムトラベラー同士の対立」という要素があるのだが、こちらも『プリパラ』らしい友情の光る熱い脚本だった。

二つ目にあげたいのは演出面だ。演出においても本作は素晴らしい公演だった。
メイキングドラマやサイリウムチェンジなど『プリパラ』らしい要素は一通り押さえられているが、個人的に必見なのは「ファルルカムバックライブ」である。放送開始から三年以上経過している『プリパラ』の中でも屈指の名ライブであるあのライブが全て再現されているのである。それも「舞台上」ではなく「会場全体」で。
38話放送当時、全てのファンは「ファルルが目覚めてくれるのかどうか」を画面越しに見守っていたはずだ。
しかしこのライブミュージカルではそうではない。我々はあのファルルカムバックライブに居合わせた観客でありプリパラアイドルであった。あの時画面から聞こえてきた「ファルルに届け」と言う思いを込めた歌は我々のものだったのだ。
会場に来てくれたファンが合唱してくれる事を信じて歌詞カードを配布していたように思うが、その信頼があるからこそ生まれたファルルカムバックライブの感動は本ミュージカルを「最高のもの」にしてくれていたように思うのだ。

最後にあげたいのはキャストの素晴らしさである。
ライブミュージカル版『プリパラ』ではそらみドレッシングの六人はアニメで彼女達を演じるi☆Risの六人が演じており、「キャラクターの解釈の違い」は発生しておらず安心感のある演技なのだが、個人的に注目したいのはそらみドレッシング以外のキャストで、こちらも最高の演技で『プリパラ』とその世界で生きるキャラクター達を表現してくれている。
特に素晴らしいのはちゃん子役の桐木彩乃である。というのも、彼女はあまりにも「ちゃん子ちゃんそのもの」なのだ。
「外見が似ている」という程度のレベルではない。彼女の一挙手一投足がもうちゃん子ちゃんのそれである。
ライブ等で桐木彩乃さんがちゃん子ちゃんとして出てきて、歌に合わせて一曲踊るだけでも成立する程、彼女はちゃん子ちゃんなのである。
そらみドレッシングとの実力差を姿勢一つで表現し切る澪乃せいらも必見だが、ともあれちゃん子ちゃん。ちゃん子ちゃんである。
「ここまでハマっているとは」という感動は最高だった。



なお今回の公演では前回から少しばかりの変更が加えられているという。
公演期間は短いが、興味がある人は――特にプリパラファンは是非見に行って欲しい。


最後まで全力でシナリオを描き切った『チェインクロニクル』と『Fate/Grand Order』について

二年ほど前に「ソーシャルゲームでシナリオを重視しているものってどれぐらいあるの?」と聞かれたことがある。
当時からそこそこの本数をプレイしていた自分は「なくはない。そして面白いものは面白い」と答えつつ、同時に「そうか。世間的にはその程度の認識なのか」という落胆を抱き、それでも「いつか来るんだろうなぁ。シナリオ重視のゲームが広まっていく瞬間が」という想いと『セブンズストーリー』の存在を胸に生きてきたのだが、2016年はそんな自分のかつてからの想いが報われる一年だった。
なぜなら『チェインクロニクル』と『Fate/Grand order』という二作のシナリオを完結まで見届けることが出来たからだ。

『チェインクロニクル』は2013年から展開されているゲームで、2014年前半にユグド大陸を舞台にした義勇軍と黒の軍勢の戦いを描いた第一部が完結。2014年7月17日より舞台をユグド大陸外に移した第二部「チェインクロニクル~絆の新大陸~」が開始。2016年に3年にもわたる義勇軍達の物語が無事に完結を迎えた。
「絆」「繋がり」を中核に据えたシナリオは第二部が始まった頃から触れ始めた自分にも楽しめたし、大陸全土を回って種族の違いや政治争いを超えて繋いだ絆で黒の軍勢と戦う最終決戦は燃えに燃えた。第二部ではユグド以外の大陸が舞台になって種族だけでなく文化背景そのものが全く違う者達と絆を繋いでいく展開が多く、それらが結実する第二部の最期は絆を大切につないできたからこその奇跡。展開そのものはよく言えば王道、悪く言えばベタではあるが、一つの大陸を巡る物語そのものが大きな物語であったため、この全てを包括する展開は非常に熱いものだった(余談だが、この第二部のラストはパーティー編成によってシナリオに変化があるという挑戦的な試みがされていて、「自分が戦っている!」感が強いシナリオで、この点も個人的には高く評価したい)。
現在は義勇軍達の戦いから五年後を舞台にした第三部「チェインクロニクル3」が展開されており、今度は「複数人の主人公による群像劇」として面白いシナリオを紡いでいる(もちろんこれまでのキャラは全て使える)『チェインクロニクル』は、シナリオを大事にしているソーシャルゲームの中でも一歩先を征く作品になっているように思う。「第一部の途中でもし義勇軍が負けていたら」というifの物語を描いたアニメなど精力的に展開している本作は去年のソーシャルゲームの中でも特に大切なタイトルの一つだろう。

『Fate/Grand Order』は先日も書いたようにリアルタイム性を重視していた作品だった。年末に完結するように構成された作品であった。とはいえ最初から最後まで「年末完結」が一貫されていたかどうかでいえば怪しい。というか、おそらくされていないだろう。というのもプロジェクトの発表があった段階で公表されていたものは「2015年に始まり、2015年中に完結する予定」だが、様々な事情による延期に次ぐ延期により実質的なスタートは2015年の7月末となり、「年末に完結する」は夢のまた夢へとなっていたからだ。おそらくスタート段階でリアルタイム性を重視した当初の構想は瓦解していた事は間違いない。しかしその構想を貫くためにあえて「完結までを半年伸ばす」という思い切った判断をした。そのことにより現実と連動したリアルタイム性が復活。相棒となるマシュや絆を紡いだサーヴァント達と共に全力で駆け抜けることが出来た。その判断があったからこそ、様々な色に満ちた未来を迎えた事を意味する日の出は多くのユーザーたちの心を魅了することが出来たのだろう。あの「半年伸ばす」という判断がなければおそらく今日の評価は得られていまい。そして年末に完結したことからこその人気の沸騰っぷりである。
新たなユーザー達がガンガン参加し、攻略情報は活性化し、自分の推しているサーヴァントを宣伝し合う。
「マスターとサーヴァントの絆はここに極まり」である。人と人とのつながりもここに極まりである。
現在は第一部と第二部の間を繋ぐ1.5部の展開がアナウンスされており、その準備中であると予想できるが、綴られることが決まっている四つの物語がどのようにつながってくるのか注目したい。

『チェインクロニクル』も『Fate/Grand Order』も、両作とも人気のあるソーシャルゲームなのでシナリオが完結してもゲームそのものが終わる事はもちろんない。しかし「今展開しているシナリオを最後まで描き切った」という事実は、「このゲームのスタッフは例えゲームそのものが終わるとしても、きっと最後まで描き切ってくれる」という信頼を生み出す。それはゲームにとっても、スタッフにとっても、そしてユーザーにとってもかけがえのない至宝になるものだ。その至宝を与えてくれたことに一ユーザーとして感謝を述べたい。本当にありがとう。


ケイオスドラゴン?  『サンダーボルトモバクソゲー』で友人が顛末を書いてくれているので読んでほしいですね。


『Fate/Grand Order』という長い旅を終えて

2016年末に『Fate/Grand Order』が完結を迎えた。約一年五カ月にも渡る長い長い旅にも終わる日が来たのだ。
寂しくないと言えば嘘になる。この一年五カ月、このゲームと共に歩んできた道のりは本当に素晴らしいものだった。
サービス開始直後からプレイを開始したものの、手の余りにも届いていない仕様っぷりに落胆した事ももはや懐かしい。
あの時のガチャには星4確定枠すらなくサーヴァントも出るかどうかわからないため「金を溶かしている」という感覚しかなかったし、「出現するクラスはクエストに挑戦するまで分からない」という仕様によりメインストーリーの攻略すらユーザー間の情報交換がなければ成立しなかった。あとジャンヌが再臨素材が安い事や無敵持ちということもあってやたら歓迎されていた。佐々木小次郎はワイバーンを膾切りにしていた。会話の途中で「おっと、続きはワイバーンを倒してからだ」は日常茶飯事だった。今となってはかけがえのない絆レベル10という固い絆で結ばれた相棒である孔明も、「宝具は何一つ確定で入るものがなく、チャージ減少が確率付与なので事故死要因にしかならない」という仕様だった。
いずれを取っても本来だったら投げ出してもいいほど「残念な仕様」である。しかしシナリオだけは文句の付けどころがないほどに面白かった。マリーアントワネットとアマデウスのやり取りは儚く、ジャンヌ対ジャンヌという戦いは「ジャンヌ・ダルク」という存在を再定義されてその気高さに痺れた。歴代ローマ皇帝達の復活に自分の根幹を揺さぶられたネロが、自分の立つ場所を見定めて立脚し、「皇帝ネロ」として戦う姿は情熱的だった。
この素晴らしいシナリオがなければ自分は本作のプレイを継続していなかっただろう。本当に素晴らしかったのだ。
新年最初の福袋ガチャでジャンヌダブリをやらかし、女王メイヴが佐倉綾音だと聞いて溜め込んだ石をもって挑むも150連以上回して星4二人という爆死っぷりを晒して悲しみを背負いながらもプレイし続けたのはそのシナリオがあったからこそである(なおその後女王メイヴはちゃんと引いた)。
そして7月末に一周年を迎え、同時に第六章が始まった。
女王メイヴと同時にダヴィンチちゃんとカルナ君が加入して種火の枯渇という深刻な問題に対応していたため、既に攻略に励んでいた者達から一歩遅れる形でスタートした第六章であったが、その物語にたちまち魅了された。単刀直入にいうのならば「ベティヴィエール」という男が抱き続けていたその想いのあまりの美しさに震えたのである。
アルトリアを最期まで見続けてきたベティヴィエールが最後に抱いた後悔。
その後悔を終わらせるために、「終わる日が来るかどうかも分からない」という旅に身を投じ、魂をすり減らしてまでも歩き続けた彼の思いが報われる第六章の終幕は彼の忠義の生き様そのものであり、人間の美しさそのものだった。
そして第六章クリア報酬として多くのユーザーが手にする「ベティヴィエール」というサーヴァントの存在。
シナリオとシステムが見事に噛み合った最高の演出であった。

第七章で賢王ギルガメッシュと共に神代からの卒業を経て、山籠りでサーヴァント達との絆を深め、マーリンを育成してから迎えた終章は参加した者にしか味わうことが出来ない最高の体験だった。
主人公達の絶体絶命の危機に僅かな縁を頼りに召喚されて戦う英雄達。各章では敵対した者達も主人公のためならと大集合して戦う様はこれまでの歩みを物語るものであり、目に見えて減っていく魔神柱の数には英雄達の活躍を感じさせてくれた。
ゲーム的には「プレイヤー全員で魔神柱を狩る」であり素材の美味しさもあって争奪戦の様相を見せた事に胸が熱くなった次第である。開始から12時間ほどでバルバトスが死んだ時に心に誓ったものである。「昨日の友は今日の敵なのだ。素材が欲しければ効率を求めるべきだ」と。効率を求めた結果辿り着いた「(絆礼装装備の)孔明!マーリン!(フレの)金時!」という呪文は、唱えるだけで魔神柱が死ぬ悪魔の呪文だった。おかげでマーリンのスキルレベルが大変上がりました。ありがとう。もっとよこせ。

「魔神柱コロス!タノシイ!タノシイ!」と理性を失い、新人類と化した自分に理性を取り戻させてくれたのはマシュであった。
命尽きる最後の最後の瞬間まで永遠を否定し、抗い続けた彼女の想い。その想いを受け取っての最終決戦はまさしく人の想いと意味を問うた戦いだった。手持ちのサーヴァントを駆使し、共に歩んできたサーヴァント達との絆を力に変え、最後の最後にメイヴが逆レイプこと『愛しき私の鉄戦車』でトドメを刺した時、全ての人達の人生そのものを否定した彼に一矢を報いたように感じた。
英雄とは人が為るもの。人を否定した彼に相応しい幕引きだったように思うのだ。

そして――旅は終わる。美しい夜明けとともに。
この光景を見るために自分達はここまで歩んできたのだと。
そう思わせてくれたあの最後の景色を忘れない。
2016年の最期を締めくくるに相応しい、最高のグランドフィナーレであった――。



まあ第二部もあるので旅はまだまだ続くわけなのだけれども。
今年は武蔵さんと金時でゴールデン駆け抜けます。

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Appendix

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■DREAM WING(C87新刊)


■プリズムアライブ(C86新刊)
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とらのあなで委託中

■スイッチオン!(C85新刊)
アイカツ3
とらのあなで委託してました

■RUNWAY
表紙
とらのあなで委託してました

プロフィール

  • Author:水音
  • tumblrの方が積極的に更新してるマン。
    面倒くさがりなので、Twitterのほうが捕まります。

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    @を半角にして下さい

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