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名も無き兵士達の物語――『戦場のヴァルキュリア3』が面白い

戦場のヴァルキュリア3戦場のヴァルキュリア3
(2011/01/27)
Sony PSP

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2011年は個人的にはかなり当たりの年だと思っていて、例えば『SaGa3』は原作でダメだったシステム周りが『DS版SaGa2』をさらに発展させたシステムに作り直されて面白さが原作よりも上がっていましたし、日本未発売の洋ゲーになるんだけど『デッドスペース2』はもう「傑作!」としか言いようがないほど怖く厭らしいゲームでたまらなく好きなんですが、その中でも一押しの作品となると、やはり『戦場のヴァルキュリア3』でしょう。

『戦場のヴァルキュリア』シリーズは架空の欧州にあるガリア公国を舞台にした戦略シミュレーションであり、シミュレーションとTPSを融合させた『BLiTZ』と呼ばれるシステムと「戦争とその中での絆」を中核に据えたシナリオに定評があり、ゲームが売れないと言われている中、新規タイトルにも拘らず国内外問わず高い評価を得ております。
現在までに三本ほど『戦ヴァル』シリーズは出ておりまして、特に『1』などはかの押井守が褒め称えていたり、アニメ化しているんで名前だけは聞いた事ある方も多いのではないかと思います。
本作はそんな『1』と同じ「ガリア戦役」を舞台に、名を奪われた特殊部隊ネームレスの活躍を描いた物語であります。

『戦場のヴァルキュリア3』は本当によく出来ているんですが、特に素晴らしい点はやはり「シナリオ」でありましょう。
身に覚えのない国家反逆罪でネームレスへ送られ、名前を奪われた主人公クルトの視点を通じて描かれるドラマは、大きく分けると二つのパートで語る事が出来ます。
前半はネームレスの兵士達から「信頼を勝ち取る」という部分に主軸を置きながら、最前線での特殊工作を目的とするネームレスのおかれている状況や『1』では断片的にしか語られなかった「ガリア戦役」の各地の様子が描かれ、「戦争」というものの過酷さや悲惨さ、苛烈さを極めて丁寧に、そして直球に描いております。
『戦ヴァル』世界では現実におけるユダヤ人のようにダルクス人という被差別人種が存在しているのですが、彼らの扱いの普段の酷さもさることながら、「ガリア公国正規軍」も「帝国」もダルクス人を平気で殺すし見捨てる。
最前線で動く事になるネームレス視点でその様子を見る事になるプレイヤーは中盤辺りからそういう「人間のえげつなさ」を直視することになります。
もっとも主人公達も上層部の命令をよしとするわけではなく、己の打てる最善手を繰り出し続けることで彼らは彼らなりの戦いを続けていきます。しかし全てを救う事はできません。
そのような「絶望」を経験しながらも戦い続ける彼らに付きつけられるのは、「信じていたものの裏切り」。
しかし彼らはそれをきっかけとして、「何のために戦うのか」を自らに問うことになります。

『戦場のヴァルキュリア』は義勇軍を通じて「民衆が国を救う」という「英雄譚」を描きました。
『戦場のヴァルキュリア2』は士官候補生を通じて、「真に国を思う事」という愛国心の物語を描きました。
では『戦場のヴァルキュリア3』では? 彼らは母国である「ガリア公国」からも疎まれ、裏切られ、挙句の果てには殺されかけるという危機に直面します。
何の後ろ盾もなく、戻る場所もなく、戦う義理もない。
そんな中で彼らは何を考え、何を信じ、何のために戦うのか。
本作は英雄の物語ではありません。英雄がもたらすような希望も幻想も、何もありません。
本作で描かれるのは「兵士」の物語であります。それは「日々を戦い続けるヒーロー」達の物語でもあります。
本作が本当に素晴らしいのは、その「エブリデイヒーローへの賛歌」を誠心誠意、真正面から描いているということです。
俺などは今時珍しいぐらいの「変化球なし。大直球」な物語に正直感動すら覚えたほどです。
ここまで行くとちょっと凄いどころじゃないぜ?

キャラクター造詣についても素晴らしかったかと。
特にクルトとイムカは素晴らしかったですね。
クルトは主人公として嫌味にならない程度の万能主人公なんですが、こいつは教科書かと思うかのような完璧なキャラの立て方をしておりまして、怒りや悲しみや喜びが手に取るように分かるという時点で素晴らしい主人公である事は間違いないかと。
イムカはただの俺の趣味だ。いやちゃんとカッコいいキャラなんですけどね。黒髪ロングだし。

そんなわけで『戦場のヴァルキュリア3』ですが、本当に今年でも指折りの「面白いゲーム」なのでお勧めです!!




俺のミスが原因で会社が倒産したwww
>>1がモンスターだから、狩らないとな……。
なに。苦しみは一瞬よ。

2011年6月のアニメにおける「本能寺の変」スケジュール
そんな中、今日から公開してる『戦国BASARA』は明智光秀が出ないのよな。
まあ出ても困るけど。アイツが一番コメントに困るわ。

毎年200人以上の命を飲み込んでいるボリビアのデスロード
こんなの罰ゲーム以外の何者でもない。
絶対おかしいよ!あんまりだよ……!
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