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おお、見よ! WEB小説『ニンジャスレイヤー』が面白いではないか!

ドーモ、『魔法科高校の劣等生』四巻までようやく読み終えました。


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もっとも俺はWEB小説版で既に読んでいるので今回で読むのは二度目になるんですが、電撃文庫のフォーマットになると読みやすいですなー。個人的にはかなり期待値が高いだけに、読み始めるきっかけとなった第三章がどういう体裁になるのか期待したいところです。

いやー最近web小説初の作品が多いですね。
『魔法科高校の劣等生』もそうなんですが、『まおゆう』『ログホライゾン』『リセット』なんかもそうですし、『和風ウィザードリィ純情派』はGA文庫から『迷宮街クロニクル』として商業化されておりますし、『アクセルワールド』『ソードアートオンライン』の二作はアニメ化が決定しており、『アクセルワールド』は来期から放送開始ですよ。
でも俺が一番面白いと思っているWEB小説はニンジャスレイヤーだったり。

「サイバーパンクニンジャ活劇小説」とジャンル付けがされた本作は「サイバーパンク」とジャンル名に含まれているとおり、電子ネットワークが全世界を覆い尽くし、サイバネティック技術が普遍的なものとなった未来が舞台。
妻子をニンジャによって殺され、自身もまた死にゆく運命にあったケンジ=サンはその身に超人的身体能力を持つ平安時代のニンジャの魂、ニンジャソウルをその身に宿すことで一命を取り留める。
家族を殺したニンジャに復讐すべく、ケンジはその身に宿るニンジャの力を使い、ニンジャを狩る者、ニンジャスレイヤーを名乗り、長く孤独な戦いに身を投じていく――――というのがニンジャスレイヤーの大まかなあらすじ。

この『ニンジャスレイヤー』の面白いところはその独特の言語センスにあると思います。
独特の言語センスというと古橋秀之の『ブラックロッド』シリーズが思い浮かびますが、ニンジャスレイヤーの言語センスは一味も二味も違う。違うと言うか言葉遣いと勘違い日本観っぷりが狂気の沙汰
時系列では一番最初にあたる『キックアウト・ザ・ニンジャ・マザーファッカー』を一例にあげてみると、

遠く離れた相手を一瞬に絶命させたタタミ針。これはいかなるトリックか。それすなわち、ニンジャ筋力のなせる業であった。彼は己の体に刺さった針を、さながらジャンピング・チヨヤ・サボテンのように、ニンジャ筋力によって押し出し、射出したのである。

「アイエーエエエ!アイ、ア、アイエエエエエエ!」「イイーッ!」ナムアミダブツ! これ以上のマッポー地獄がどこにあるというのか! 「アイエエエエ!」耐えかねたゲイシャ・スキンズ・パンクスの一人が脱兎のごとく出口へ駆け出す。「イヤーッ!イイーッ!」「アイエエエエエエ!」

このような感じ。二つほど書きだしてみましたが、これだけでも狂気としか言いようがない言語センスはよく分かるのではないかと思います。
しかしながら恐るべきはこのエピソードだけでなく、『ニンジャスレイヤー』は終始こんな感じなのです。
叫び声は「アイエエエエエエ!!!」だし、キャラの名前は「○○=サン」。「ドーモ」から始まる奇天烈怪奇な挨拶。
一言では『日本語崩壊』としかいいようがないんですが、恐るべきはこの繰りだされる数々の言語が明らかに下調べした上であえて間違えているんですよねぇ。
「ナムアミダブツ!」とかもそうなんですが、「言葉の使い方が本来の意味から余り間違っていない」。
正しい日本語ではこうなんだけど、あえて間違えることで作品に独特の雰囲気を与えているんですよ!
まあニンジャや武術周りの言語センスは明らかにアメリカ人の考えるそれであることは否定しませんが、その「あえてアメリカ人的なセンスにする」というのがたまらないんですね。
地の文が割としっかりしているだけに、この独特の言語が生み出す狂気的な魅力が面白いのです。

またニンジャ対ニンジャの戦いは「ニンジャソウルを宿したニンジャ達の超人忍法」と形を変えてはいるのですが、山田風太郎の忍法帳シリーズのノリを受け継いでいるというのも面白い点ではないでしょうか。
サイバーパンクのような変換の仕方をした作品としては月村了衛の『機忍兵零牙』がありますが、『ニンジャスレイヤー』のニンジャとは「ニンジャソウルを宿したもの」であるため、「サイバネ技術により身体能力を強化したニンジャ」などサイバーパンク+ニンジャだけでなく、ニンジャソウルを宿したアンドロイドなどもニンジャに含まれるため、その忍法もまた既存の忍者観にとどまらない「忍法とは思えない技を操る忍者」もまたニンジャとしてカウントされ、作品の幅を感じさせてくれます。

兎にも角にもこの『ニンジャスレイヤー』、短編連作の形をとっているため一編辺りが短くまとまっておりますし、過去の短編もTogetterなどでまとめられているため非常に読みやすくなっております。
一風変わった作品を求める方なら一読してみるのもいいのではないでしょうか。

しかしまさかコトダマ空間でまさか記事を書くことになるとは思ってなかったでござる!ウカツ!

ニンジャスレイヤー公式サイト
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