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『なろう』に続けないやる夫スレのススメ!という与太話

またWEB小説が商業化されるそうな。

平和の温故知新:またひとつ、Web小説がGA文庫から刊行決定

最近WEB小説として発表→商業化のラインが確立されたのか知らないけど、WEB小説発の作品も多くなったなぁ。
有名どころでは電撃文庫の『魔法科高校の劣等生』、アニメ化決定&放送中の『アクセル・ワールド』『ソードアート・オンライン』なんかがありますね。

アクセル・ワールド〈1〉黒雪姫の帰還 (電撃文庫)アクセル・ワールド〈1〉黒雪姫の帰還 (電撃文庫)
(2009/02)
川原 礫

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魔法科高校の劣等生〈1〉入学編(上) (電撃文庫)魔法科高校の劣等生〈1〉入学編(上) (電撃文庫)
(2011/07/08)
佐島 勤

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あと記事中でも平和さんが言及しているGA文庫の『迷宮街クロニクル』や橙乃ままれさんの『ログホライズン』なんかもそうか。まあ『ログホライズン』はちと特殊な経路での商業化なのでこのあたりの作品に含めるかどうかはまた別な気がするけど


迷宮街クロニクル1 生還まで何マイル? (GA文庫)迷宮街クロニクル1 生還まで何マイル? (GA文庫)
(2008/11/15)
林 亮介

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ログ・ホライズン1 異世界のはじまりログ・ホライズン1 異世界のはじまり
(2011/03/31)
橙乃 ままれ

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ところで俺はWEB小説が苦手だったりする。
例に上げた作品もタブレット端末かiPhoneがなかったらHDDの肥しになっていただろうし、それらがない環境でまともに読んだのは『迷宮街クロニクル(原題:和風ウィザードリィ純情派)』ぐらい。
それ以外は勧められた段階でpdf化して保存してはいるけど、読んだのはiPhoneを導入してからゆっくりと読んでいた気がする。
あとは商業化されてから読んだ!とか。『ログ・ホライズン』なんかは商業版一巻をざっと読んでから、WEB版でざっと読んだかなぁ。

まあWEB小説に関してはアンテナ感度も悪ければ、読むのも億劫な俺が代わりに読んでるのはやる夫スレなんだけど、これがなかなか面白い。
『小説家になろう』はあくまで小説だし、消されちゃったけど『鉄のラインバレル』の作者コンビがサイト上で連載していたのはWEB漫画だったけど、やる夫スレは丁度中間ぐらいにある作品で、小説よりは漫画っぽいし、漫画よりは小説っぽいという、なんともあやふやな作品形態となっていて、これが作品媒体としては結構面白い。
やる夫スレでは基本敵にアスキーアート(以降AA)を用いて物語を書いていく。
アスキーアートなどという洒落た名前がついていても所詮は文字列なのだが、このアスキーアートは共用のリソースとも言うべき運用のされ方をしていて、スレ主が自作したり別スレで使われたAAを引っ張ってきたりしている。
またAA投下祭が発生すると大量にAAが追加されるし、人気スレともなればファンがAAを投下されたり、ファンが書いた支援イラストがAA化されたりしてAAの数は増えていき、どのスレでも主役級の扱いを受けているやる夫ややらない夫のAAは100や200じゃ効かないような膨大な数になっているのだが、やる夫スレは商業化に関してはほぼ絶望的で、WEBコンテンツだからこそ成立している部分は多分にある。
なぜかというと、基本的には「改変上等」が大前提だから。
やる夫ややらない夫などの通称やる夫系AAはともかく、多くのスレに登場するキャラクター達は版権作品のキャラクター達なのだが、これらの作品のキャラクターは出典元と同じようなキャラ設定かというと答えはNoだ。
多くのキャラクターはスレ主である作者が作品世界に合うように設定を改変したり口調を改変したりしており、中には外見以外はほとんど別物という場合もあるほど。
当たり前なんだが、このあたりは著作権的にはアウト。商業作品の再現をやっている場合もあるけど、これも基本的にはアウトで、やる夫スレはどれだけ人気があってもこれらの改変がある限りは商業化は絶望的といっていいだろうし、改変がないスレは殆ど無いのでまあ今後も商業化はないと思ったほうがいいと思う。
いや作者を引きぬくと言う可能性はあるんだけど、少なくともそういう人は見たことないなー。元々ラノベ作家な人がやる夫スレ書いてたことはあるけど。

まあそんな商業化が難しいやる夫スレだけど、面白い作品は結構あるもので。そしてこういう機会じゃないと絶対に紹介する機会はないので、個人的にオススメできるやる夫スレを完結済みも含めて紹介しておく。まあ俺も読んでないスレは結構あるので、他にもなにか面白いスレがあったら教えて下さい。

傭兵団やってます byやらない夫

魔法が普遍的な技術として存在しているファンタジー世界を舞台に、魔法が一切使えず剣のみで戦うやらない夫率いる傭兵団『緋翼傭兵団』の活躍を描いたオリジナル作品。
主人公であるやらない夫が「魔法が使えない事で人間扱いされてない」という設定を持っていることからもわかりますが、傭兵団はどのキャラも重い過去持ち。しかしその重い過去と共に今を生きようとする傭兵団のメンバー達の活躍と合間に挿入される日常のテンポの良さ、そして『竜恋』から流用した英雄とドラゴンの英雄譚がいいアクセントとして機能しており、軽く読めるのに面白い良作。
キャラクターの立て方も上手い辺りもいいですし、やらない夫のデタラメな強さも世界の中ではインフレしておらず、窮地に追いやられても策で何とかする辺りが好感が持てますな。現在連載中ですが、投下ペースも早いので未完で終わらなければいいな!

やる夫は悪の組織の首領のようです

完結済みの作品からはこちら。特撮物のお約束が全て社会システムに組み込まれた世界を舞台に、悪の首領であるやる夫が幹部達とともに侵略作戦を展開する――!というあらすじのコメディ作品。
基本的には「ヒーローも悪の組織も作戦決行時には役所に申請しなければならない」などサンレッド的な地域密着・日常系のコメディ作品なんだけど、続編中盤からこれらの狂言回し的な世界設定についての謎が明かされていくと非常に熱い少年漫画的展開に突入。その熱さを維持したまま完結し、グダらなかったんだからやる夫スレの中でも有数の「凄い作品」だったんじゃないかなぁと、個人的には思っていたり。

【やる夫で】学ぶ冒険者生活の現実【世界樹の迷宮II】

上の二作とは変わって原作ありの二次創作から一作。原作はアトラスの『世界樹の迷宮2』だけど、主人公であるやる夫は冒険者であるものの主人公補正らしい補正はなく、目的は「そうしないと食えないから」、なので「危険な行動ができない」など、陰鬱とした救えない現実的な展開しかない。変化球な作品なんだけど、中盤からは物語の「主人公」とやる夫達「一般人」との違いを描いており暗い展開で、主役じゃない者からみた主役達の人外っぷりに加え気が滅入りそうな展開も多く含まれているため初めて読むのには適しませんが、短くまとまっているためオススメの一本にしておきます。俺は一日で読んだよ!

赤王ちゃまのクロノトリガー

ゲーム系二次創作からもう一本。こちらは世界樹とは違って暗くない作風ですが、これも変わり種。原作はタイトルに入ってる通り『クロノトリガー』。
何処が変わり種かというと原作の主人公であるクロノはやる夫がやっているのですが、クロノを構成する大半の要素はマール役である赤セイバーに吸収されており、あくまでやる夫は一般人として描写されている点。これのおかげで原作と同じ展開なのに、面白ぇ作品になってるんだよねぇ。
またこの作者は変わったキャラクターを配役する事が多いんですが、発明家のルッカ役にアイアンマンのトニー・スターク(無論AAはロバート・ダウニーJr)だったりと一風変わったキャラクターばかり登場。まあこの作者、一回男だらけのドラクエ5を連載していたので、この手の変化球はいつものことなんだが。
コメディ良し、シリアス良し、アクション良しと三つの要素がかなりのレベルでまとまってるのでオススメの一本。

やる夫は聖杯戦争に挑むようです

最後はこれ。『Fate』の二次創作スレで、やる夫がサーヴァントを従えて聖杯戦争に挑む!という一作なんだけど、最弱と呼ばれるキャスターですらアレイスター・クロウリー本人であったりと原作のヘラクレスを遙かに超える絶望的な強さを誇るサーヴァントばかりであり、それらの絶望的な環境を知恵と策で打ち破りながら、今回の聖杯戦争の謎を暴く!というのが主なストーリー。
原作との共通点は聖杯戦争のシステムぐらいのものなんだけど、キャスターですらクロウリー本人だし原作に搭乗している英雄とゆかりのある英雄達も登場するため、その辺の小ネタも含めて楽しむのがいいのかもしれない……?
ちなみに同作者は別の聖杯戦争スレを現在連載中ですが、そちらはやらない夫が主人公を努め、相棒はバーサーカーとして現界した酒天童子です。日本の物語最強の化物! 勝てねぇ!


というわけで、5つほど紹介したけど、この他にも面白いやる夫スレもありますし、今後も出てくる可能性があります。個人的には無色童帝がそろそろDサマナー伝を再開してくれないかなーとか思ってますが、まあ面白い作品が多いということは素晴らしいことなので自分で探してみるのもいいんじゃないでしょうか。
ちなみに今回は外したけど最近は『異世界魔道甲冑物語』と『やる夫達は一攫千金を狙うようです』が面白かったです!
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2件のコメント

[C940]

暗黒神話ウルトラマンとか、やる夫鉄道死傷事故、こちらで紹介されてた隣のお姉さんを孕ませ、妹達のための頑張るなんかは何度も読み返しますね。
今回の紹介では悪の帝国が最高でした。ケインのような悪役であるべき悪役(語弊がありますが)を時たま見かけると、ときめいてたまりません。

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