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『レッドドラゴン』は何を見ているのだろうと言う話

今期アニメはぼーっと見れる作品が多い中、『AKB0048』が面白いんだけど、そんなことより「EDが不気味」と言うことで話題になった『シャイニング・ハーツしあわせのパン』とぶっ飛んだ設定と若手アニメーター中心起用の『つり球』が面白くなってきて困っている。
どちらも一話見た感じではそれほどフックが機能しているとは思えなかっただけに、最終的にどういう落とし所をつけてくるのだろう。
特に『つり球』は「世界を救う」といっているだけに「世界の危機」と「世界の救済方法」が非常に気になるんだけど、そういえば俺、今期ほとんど視聴アニメ切ってないのでそろそろキャパシティ的にきつくなってきている。さて、どうするかな。

ところで星海社の『レッドドラゴン』が第一章完結と言うことで、この第一夜が商業化されるそうな。

■星海社:レッドドラゴン公式サイト

『レッドドラゴン』とはこのためだけに設計されたワンオフのシステムを用いたテーブルトークRPGのリプレイであり、公式でのジャンルは「ロールプレイングフィクション」。つまり「ゲームとしてではなく、読み物として楽しむことを前提とした」リプレイだということになる。
プレイヤーは虚淵玄、奈須きのこ、成田良悟、紅玉いづき、しまどりる。一般的にはゲームマスターに芸当するフィクションマスターは三田誠が担当しており、この手の読み物にはなかった音楽には崎元仁を据えるなど、講談社の「WEBコンテンツ関連」を受け持っている星海社の企画の中では一番金も時間もかかってそうな作品になっている。
んだけど、個人的にはこの作品はあんまり楽しめてなかったりする。
「読み物として面白いか?」ということではなくて、個人的には「この作品で何がしたいのか」というのが全く見えてこないのだ。
例えば既存のリプレイなどでいうと、「このゲームで遊ぶ人を増やしたい」「ゲームをやる上でのチュートリアル的な部分を受け持つ」「新しいデータの魅力について実プレイで見せる」などの一面があり、実際そういう路線が従来のリプレイの中にはあった。
別の出版社になるが富士見書房では「富士見ドラゴンブック」と言うゲーム関係の(と言いながら殆どTRPG専門な)レーベルがあって、そこで出ているリプレイなどではそう云う傾向が強くなっているし、プレイヤーも有名声優を連れてくるなど「新しい人向け」と「従来のユーザー」に対する二つの魅力を展開している。(成功しているかどうかは知らない)

ところが『レッドドラゴン』にはそう云う側面が乏しいんじゃなかろうか。
「これをきっかけにTRPGを始めてほしい」ってことなんだろうか?
あるいは「楽しんでもらえればそれだけでいい」ってことなんだろうか?
前者なら「レッドドラゴンでやりたいと思った人のための受け皿が用意されていない」という部分があって、『レッドドラゴン』を見てやりたいと思ったということは、それは『レッドドラゴンの世界で遊びたい』と同義だと個人的には思うんだが、『レッドドラゴン』はこのためだけに作られたワンオフのシステムであるため、『レッドドラゴンをそのまま遊ぶ』と言うのは不可能に近い。
もしかしたら商業戦略で完結後に「ルールブック出します!」って可能性もあるけど、第一夜が2ヶ月で全六夜予定ということは第一夜で気に入った人は一年ほど待たないとプレイできないということになるのでは?
まあこれも周りにベテランプレイヤーがいて、その人に教えてもらえるというならまた話は別になるんだが、「システム的な受け皿が用意されていない」と言うのは割りと欠陥な気がしてくる。
では後者ならどうかというと、これだけの人員を集めて「楽しんでもらえればいい」ということになるのだが、それだと俺はもっと理解できないんだよなぁ。
『レッドドラゴン』はWEBコンテンツであり、有料会員のみに公開されているようなものではなく無料で誰でも読めるものだ。一応書籍化はされるようなのだが、『レッドドラゴン』のウリの一つは「音楽」で、書籍版ではこの音楽が着かない=完全な形でレッドドラゴンを楽しむことは出来ないと言う欠点がある。
そうなってくるとWEB版で読んでしまうのが一番いい結果になるのだが、そこに気づいていないわけがないわけで。
売上は見ていないということになるのかなぁ。

「じゃあいったいこれで何がしたいんだろう」

というのがどうしても気になっていて、ゴール地点の見えなさが俺の中では楽しむためのノイズになっているわけなんだけど、このノイズも読み続けていれば解消されるんだろうか? 解消されるだけの力がこの作品にはあるのだろうか?
第一夜を見る限りでは俺にはどうしてもそうとは思えないし、今のところ「友達同士で一緒にゲームしている」以上の風景が見えてこない。正直「これが同人だったらすげー絶賛するけど商業でやられても困るわな」というのが本当のところで、「これ、どうするんだろうなー」というところにしか興味がわかない次第です、はい。

まあさすがに書籍版で「追加は特に何もなし」とかやらないと思うので、一応一巻は買おう。


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(2012/06/15)
三田 誠、虚淵 玄 他

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