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今期はこれを見ろ!2012年春季オススメアニメ

最近アニメの話を殆どしていないわけだけど、一応今期もひと通りの作品は目を通している。
いやー今期はやっぱり豊作だなー。原作付きも話題作揃いでどの作品も評判だし、『アクセル・ワールド』『評価辺りはアツいですし、結構心配されていた『めだかボックス』もアニメ化してみればかなり緩く見れて面白いし、『這い寄れ!ニャル子さん』にいたってはまさかのクトゥルフブームの火付け役
正直『デモンベイン』以上にムーブメントを形成する作品が現れるとは思ってなかったです!
あと『坂道のアポロン』。ナベシン×菅野よう子でジャズは卑怯だ!

まあそんな感じで原作付きアニメは今期も手堅いんですが、今期はオリジナルアニメがかなり熱いんじゃないかなー。
そんな中でも今期推しておきたいのは『AKB0048』と『つり球』ですかね!


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この二本はずるいぐらいに面白い。こうやって推薦記事を書かざるをえないぐらいに!
そんなわけでこの二本についてプッシュ記事を書いておきます。

▼AKB0048が面白い!と言う話

『AKB0048』なんだが、個人的には今期一番期待していた作品だったりする。
理由としてはまずスタッフが豪華。監督は『アマガミSS』の平池芳正。脚本家を『花咲くいろは』の岡田麿里が勤め、総監督には河森正治という、最近のヒット作を手がけたスタッフ大集合!って感じなんだけど、個人的に注目した大きな理由はプロデューサーに大月俊倫が入っていたということ。
『エヴァ』のプロデューサーと言うことで有名な大月さんだけど、90年代後半から00年代前半にかけての彼のヒットメイカーっぷりは凄まじく、『スクールランブル』や『魔法先生ネギま』なんかも彼の手がけた作品で、最近は弟子筋と連盟であることが多かったのだけれど、あの頃にアニオタとなった身としては「弟子抜きで大月さんが関わる!」というのは注目せざるを得ないんだよ!

そんなわけで期待値高めに設定しながら見ていたわけなんだけど、蓋を開けてみれば今期一番王道の面白さを走っている作品だと思うんだよなぁ。
話としては「芸能禁止の世界で、国民的アイドルを襲名しようとする女の子達の話」で「芸能禁止」と言う設定以外は取り立てて面白い導入ではないんだけど、この作品が面白いのは何かというと「主人公は特別ではない」という点。
主人公の父親は芸能禁止!を掲げる政府の高官であり、主人公は黙ってアイドルのオーディションに応募したことを咎められ、次のオーディション会場に行くことすら出来ない状態に陥る中、母親の応援もあって無事に試験をうけることが出来、訓練生に昇格する!というのが序盤の大まかなあらすじなんだけど、「世界的に芸能禁止」な子の世界において、この程度のドラマ性というのは普通なんだよね。
現に仲間には、芸能禁止に反対する勢力に家族全員所属し、父親を殺されたというエピソードを持つ子もいますし、そういう意味では主人公達の持つ「AKBになるためにやってきたドラマ」というのは、この世界で芸能界を志す人間ならば誰もが経験することというドラマチックであればあるほど没個性化していく構造になっていて、その上で「何を個性とするか」みたいなドラマになっている。そんな中でアイドルをやっている現AKB0048のメンバーは「物語の体現者」的側面を帯びており英雄的存在になってしまっているんだけど、そこがぐっとくるんだよねぇ。英雄志願者としての構造づくりとアイドル設定の混ぜ込み方が上手いというか。
キャラクターごとの個性も今のところ演出できているしね。物語の面白さでグイグイ引っ張っていくんでちょっと薄いかもしれないけど、そういう構造ならむしろこの薄さは「個性を確立していく」という過程によって肉付けされていくんじゃないかなー。

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加えて英雄であるAKBメンバーの配置の仕方も面白くて、彼女達がAKB0048はメンバーの名前を襲名すると言う形で世代交代していくんだけど、彼女達がAKB0048になる前のエピソードは特に語られない。語られるのは襲名後の話で内面も特に掘り下げられることがないなど、徹底して人間的ではなく英雄的な描き方をしているのも興味深い点じゃないかなー。

「英雄と英雄志願者」という構図だといってしまうのは簡単なんだけど、英雄が偉業になることで成りうるものであるとするなら、アイドルはそういう存在ではないわけで襲名したからといってアイドルじゃない。むしろ「0048のメンバーになった」という「その後」がどういう結末を迎えるのか。
そういう底の見えなさはあるんだけど、だからこそ「どこまでたどり着くのだろうか」と言う面白さもあるわけで、オリジナルアニメとしての純粋な面白さで勝負している感じがしますね。

▼つり球が青春熱い!と言う話

『0048』とは逆に今期全く注目していなかったのは『つり球』。
スタッフは監督の中村健治(代表作:『C』)を筆頭に、キャラクターデザインは『センコロール』で注目された宇木敦哉、シリーズ構成に『スイートプリキュア』の大野敏哉など、注目の若手を中心に集めた作品であり、色んな意味で未知数な作品だったので大御所や中堅どころが多い今期の中では、前評判でちょっと埋もれてはいたんだけど、始まってみたらこれが意外と面白い。
大野さんがシリーズ構成を務めた『スイートプリキュア』自体がプリキュアにおける原点回帰的なシナリオであり、物語としても変化球は多少あるにせよ基本的には王道な作品だったんだけど、『つり球』はそこに中村健治監督の癖の強さと王道性の強さが咬み合っていて、「釣りのHow to物」としても、「学生青春物」としても、凄く魅力的なシナリオになっている気がするね。
特に素晴らしいのはキャラクターの表情だと思うんだけど、この作品の主人公は「精神的に余裕がなくなると溺れた時のような顔になる」という設定があって、作中で「変な顔」と何度も言われているんだけど、この「変な顔」がきちんと見ただけで分かるようになってるんだよねー。

この「変な顔になる」と言う設定が演出的な意味を持ったのは、やっぱり「主人公が雨の中キャスティングを成功させる」 というシーンだと思う。
「何度やってもダメだったから」と言う理由で諦めようとする主人公が、もう一度考えなおしてキャスティングの練習に戻るんだけど、そのシーンの演出で主人公は前述したような「変な顔」になる。

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これがいいんだよね。
今までは対人関係での発動が多くてどちらかといえば、ギャグ的な側面が強かったんだけど、このシーンにおいては「そういう余裕を全部捨て去った上での必死さ」という演出になっていて、同じ顔なんだけど全然意味が違ってくる。
このシーンはカット割りも面白くて、「主人公がキャスティングする→飛んでいく→落ちる」の繰り返しをやるんだけど、回数を重ねるごとにどんどんこの過程が短く、そしてスピーディーになっていく中で、成功させるカットでは長回しにすることでカタルシスを発生させている。
「緊張感を短い時間に圧縮させる」というテクニックからの、「開放」なんだけど、この解放のさせ方が非常に上手い。見ていて感情移入させるような緊張感の与え方は『、Another』なんかでも「死ぬ」を終盤に凝縮させることで与えていたんだけど、視聴者にカタルシスを与える解放のさせ方としては『つり球』のこの回の演出は凄かったと思う。
まあちょっとネタバレになるけど物語が動いた回でのハルの人外っぷりとかも、演出としては相当凄いと思うなー


物語はそろそろ佳境に入り始めているけど、一話で語られた「世界を救ってしまった」という言葉の意味と、「青春フィッシング」とされている「SF」の意味が未だに繋がらないんでどうするのかなー。
『C』が最終回で見事にたたんでくれたからあんまり心配してはいないんだけど、どういう着地点をするのかは気になるところ。

▼前期からの継続では?と言う話

前期からだと『モーレツ!宇宙海賊』が頭ひとつ飛び抜けてるなーと言う印象。
この作品は最近の「尖っているところが一つあれば評価される」という流れの中で、「とりたてて尖っているところはない」んだけど、同時に「欠点が特にない」んで総合力で面白く見てるなー。


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特に前回は素晴らしかったなーと。
「船乗りの基本です」はスゲーいいセリフだと思います!
あそこで言い切るところと構図の作り方はほんとうに素晴らしいわぁ。
そして「次のレースですけど!」。いいね!

▼まとめ

だいたいこんな感じ。

・『AKB0048』は力作だからちゃんと見ろ
・『つり球』が王道素晴らしいから見てほしい
・継続だと『モーレツ宇宙海賊』が面白いぞ!終わってからでもいいから見よう!

今期も良作揃いだけど、俺はこんな感じで。



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