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『劇場版フォーゼ』を許せないたったひとつの理由


仮面ライダーフォーゼ THE MOVIE みんなで宇宙キターッ! のメイキングキターッ! 【DVD】仮面ライダーフォーゼ THE MOVIE みんなで宇宙キターッ! のメイキングキターッ! 【DVD】
(2012/07/21)
福士蒼汰、高橋龍輝 他

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公開初日をどうにか休日にすることができたので、『コードギアス亡国のアキト第一章』と『劇場版仮面ライダーフォーゼ』を見に行ってきたのだが、『劇場版フォーゼ』は俺には許すことが出来なかったという話。
当然のごとくネタバレいっぱいなので、これから見に行こうとする人間はその辺だけ注意しておいて欲しいし、あと俺は『ハートキャッチプリキュア』を全く楽しめなかった人間だということを付け加えておく。

今回の『劇場版フォーゼ』は「意志を持つ人工衛星兵器が暴走したので、それを阻止するために仮面ライダー部が宇宙に行くと依頼される。しかしフォーゼである弦太郎は人工衛星が意志を持つということで、破壊するのではなく友だちになることで解決するのではないか?と信じ、破壊するのではなく人工衛星と友達になるために宇宙を目指す」という導入で、フォーゼとよく似たデザインの『宇宙鉄人キョーダイン』が登場するなど様々な意味で注目はされていた。
注目はされていたんだけど、「機械と友達になる!」という仮面ライダーフォーゼがキョーダインを倒してる時点で片手落ちすぎるだろこれ!

正直に言ってしまうと、今回の話ってキョーダインが黒幕で人工衛星の暴走は嘘だったということになるんだけど、そうとは知らず人工衛星の思いを踏みにじってしまったことを弦太郎は悔やむ。悔やむんだけど、悔やんだ後に「人工衛星の思いに報いるためにキョーダインを倒す」は、機械と友達になる!という自身の目的と矛盾してると思いませんかね!?
なんなんですかね、これ。結局いつもの「友情ごっこ」で、キョーダインはそのために殺される役回りかよ。ふざけんな!

そもそも俺が『フォーゼ』を見る度に口酸っぱく、「この作品は考えが浅すぎる」っていってるんだけど、今回の仮面ライダーは「この学園の人間全員と友達になる!」と公言してきながらゾディアーツ化した人間は説教することもなく容赦なく倒してしまう。
今回の怪人であるゾディアーツは「被害者であり加害者」と言う構図になっているんだけど、最期に完全に怪人化してしまった後は途中で改心させることもなく倒してしまい、「これが俺達の友情だ!」で物語をまとめてしまうんだよなぁ。
そこが俺にはどうにも子供だましというか「友情ごっこ」にしかみえない。
「友達になる」という目的を掲げる主人公が、「友達候補」であるゾディアーツを容赦なく倒してしまうのはどうなのよ?
普通はそこで説教しますよね? 前作の『仮面ライダーオーズ』も怪人であるヤミーは被害者の欲望の具現化なので、「被害者の欲望が暴走して周囲に被害を与える」と言う状態になることはあったけど、『オーズ』ではきちんと説教を行った上でヤミーを倒している。
去年出来たことがなぜ今回はできていないのか。
そこら辺に対する意識というか考えの浅さが『フォーゼ』の欠点なんだよなぁ。まあ『ハトプリ』も全く同じなんだけど。その辺のアフターフォローも弱いし。

TV版の話はそこまでにして劇場版の話に戻すと、そもそも「フォーゼ対キョーダイン」を「どちらかが死ぬまで止まらない」という戦いに巻き込んでる時点で俺はどうかと思うんだよなー。
この作品は『キョーダイン』を一つの売りにしているはずなのに「キョーダインが好きだった人」に対する配慮がなさすぎる。
「キョーダインが敵になる」という構図だけでも厭らしさがあるのに、「キョーダインが改心したりすることなくフォーゼに倒される」はなんなの? キョーダインが好きな人をバカにしてるの?
俺はキョーダインに特に思い入れはないんだけど、「原典ではヒーローだった存在を敵として出して、今回のヒーローに倒させる」って悪趣味極まりないと思うんだけどなー。
スタッフの中にキョーダインに思い入れがある人はいなかったんですかねぇ。

じゃあ「どうすればよかったのよ?」と言うと、そりゃまあ「キョーダインと友達になればよかった」ということなんだよなぁ。
「機械と友達になる」が目的なんだから「暴走した人工衛星兵器を止める」ではなくて、「暴走した宇宙鉄人を止める」と言う話にしてキョーダインと友情を築く事が本当に正しい物語なんじゃないですかねー。

俺の評価としては「せめて宇宙鉄人キョーダインに敬意を払え。払ってないどころか侮辱してるとしか思えないあの扱いを俺は許す気はない」というところになるかな。
俺は今回の『劇場版フォーゼ』の出来を見せられて「中島かずきを一生軽蔑する」と言い切る程度には大変失望したんだけど。
これで子供を騙せると思っている辺り、本当に子供だましだよなぁ……。

あ、『劇場版ゴーバスターズ』はすげーいつものゴーバスターズでした。
演出やアクションが劇場版スケールになったぐらいで、やってることはいつもと変わらない。
あと東京タワーで撮影しているので、そこら辺の面白さもあったなー。
なんだかんだでやっぱり上手いなー小林靖子。
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4件のコメント

[C1031]

ディケイド以来のガッカリ映画ライダーでござんした。
ゴーバス枠もそう感じましたが、あらゆる点における「爪の甘さ・作りの弱さ」ってのはどうしたものですかね……
中島かずき氏というよりも、かの白倉伸一郎Pの企画レベルでの阿呆、と信じたいところですが、なんとも……
イベントごとのフォロー・クッションの甘さはグレンラガン一部を想起しました。
ゴーバスはいつもの戦隊枠っちゃそうですがね。バディロイド何故来てたしという感じではありますなwww

[C1032]

連投すみません。
今回における「今までタイマンで分かりあった?助けてきた人々が、弦太郎を救う」という展開にも、イマイチ説得力がありませんでしたね。それをするだけの意味あるピンチを弦太郎が迎えていたかどうか、という。
冬のMOVIE大戦は「弦太郎の初恋」というフォーゼの前提である学園青春として分かり易くかつ今まで無かった弦太郎自身の物語だったわけで、それを今まで助けた仲間が支える、という構図は大変美味しかったなぁと思いました。失恋というオチもとっても楽しめたのですが。
キョーダインに関してもゴーカイギャバンに便乗しようとした企画レベルの失敗としか……
内容、逆にしたほうが良かったのではないでしょうかねえ。夏と冬。

[C1033]

>>名無しさん

「今まで分かり合ってきた人達が弦太郎のピンチを救う」展開に対する説得力は確かにそうですねー。
『運命のガイアメモリ』でも同じ展開はあったんですけど、翔太郎とフィリップは確かにガイアメモリから人々を救う「街のヒーロー」になっていましたし、それは作中でも何度となく描写されてきた。
だからこそ「仮面ライダーを応援する人々の思いを受けてパワーアップする」という展開に説得力があったんですが、『フォーゼ』は「分かり合っている!」という描写が致命的なまでに足りないのでライダー部の友情ごっこにしか見えず、あの展開に対する説得力も弱いんですよねぇ。
内容を逆にしたほうがいいかどうかについては、個人的にはあれでいいかなーと思いますが、評価という意味では真逆になってますね。
あくまで弦太郎の話だったMOVIE大戦での『ライダー部の友情』は良い落とし所だったと思うんで。
  • 2012-08-06
  • 水音
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