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現代美術館特撮展は特撮好きとして楽しめたと言う話

『ソウルハッカーズ』と同時に『閃乱カグラBurst』を買ったんだけど、「爆乳アクション」と言う頭の悪そうな単語をジャンル名に関するゲームにもかかわらずシナリオはなかなかに面白くてびっくりした。
前作でもシナリオは秀逸だったんだけど、『Burst』になったことで前作のシナリオに補完が行われて「悪も善も無く、ただ純粋に忍を目指すものしかいない」という『閃乱カグラ』の持つテーマ性が強化されたことで、新作として楽しめるようになったのはさすがとしか言えない。
シナリオだけじゃなくてシステム面でも大幅に強化されてるので前作をプレイしている俺でも楽しめる一本なので、その辺りについては後日『閃乱カグラ』推薦記事と言う形で書くつもりなので、そっちの方で詳しく書くつもり。
まあ気長に待ってください。ソウルハッカーズもあるし。

それはそうと、夏コミで上京したついでに現代美術館の特撮博物館に行ってきた。

東京都現代美術館特撮展公式サイト

元々は行く予定がなかったんだけど、友人であるレスター伯Pに勧められたので見に行ったんだけど、いやー凄かった。
展示物としては大体年代で言えば『ウルトラマン』ぐらいまで。『エヴァ』の庵野監督が館長を務める事もあって東映系や松竹系が殆ど無くて円谷中心で、それ以降の『仮面ライダー』や『戦隊シリーズ』などの東映特撮は殆ど無かった(最後の方にグッズが並べられてるぐらい)んで、東映特撮辺りからの特撮好きである俺にとっては、「面白いけど無茶苦茶面白いものではない」と言う認識だったんですが、それは前半まで。
というのもこの特撮展の中盤付近では庵野さんが監督をした短編映画『巨神兵、東京に現る』が上映されているんですが、この短編映画が怪獣映画、とりわけ『平成ガメラ三部作』が好きな人はたまらないという内容になっているから。

庵野さんが監督を務めているのは書いたとおりなんですが、この『巨神兵、東京に現る』の特技監督は平成ガメラ三部作で特技監督を努め、『ガメラ3』の「怪獣が町中で戦ったらどうなるか」や「大群で現れるレギオン」を演出した樋口真嗣さんが特技監督を務めているんですね。
その結果、庵野さんの特撮っぽい絵コンテや脚本に、樋口真嗣さんの「一つの嘘をその他の現実で現実的に見せる」という特撮演出が噛み合い、「今ここにある東京が、巨神兵達による崩壊していく」と言う様子が現実と地続きな空気感で語られている。

この手の文脈では2004年の『ULTRAMAN』なんかも代表作になると思うんですが、


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「特撮」ってジャンルはアニメ以上に「嘘をつく」ということに対して真剣に挑まないと成り立たないジャンルだと思うんですね。
アニメ関係の雑談ではよく「ロボットはなぜ人型なんだ。倒れたら終わりじゃないか」と言う指摘は決行されていると思うんです。アニメはあくまで二次元なのでそういう意味では「誇張されている」と言う部分はあると思うんです。別に「アニメが悪い」と言う意味ではなく、表現的な話なんですけど。
ところが特撮はそうはいかない。
アニメと違って現実にあるものを写しているから、「見ている側の住んでいる世界」と「物語の中で描かれている世界」の違いってものが殆ど無いんですね。
そういう意味では「嘘をつく」という文法においてアニメと同じ方法での嘘は通じなくて、情報量のセーブが出来るアニメとそれが出来ない特撮では「嘘に対してどこまで本当に見せられるか」という意味で全然違うアプローチをするしかない。

前述した『ULTRAMAN』や樋口真嗣さんの作風というのは「大きな嘘を本物に見せるようにそれ以外を本気で描く」というもので、別の監督になるけど雨宮慶太と金田龍の『牙狼』、あとは平成ライダー二期シリーズもかな。あの辺りは「超人を描くけど、心は超人じゃない」と言う価値観があって、人間的な部分を描く事で「嘘」をそれっぽく見せている。
前者の「本気で真実を描くことで嘘を真実に見せかける」というやり方は積み重ねの難しさがあると思うんだけど、『巨神兵、東京に現る』の最も凄いところはそれをあの短い時間でやってのけたということで、そのために「フィルムの中の現実」を「視聴者の現実」に近づける努力が半端なくされている。
「CG無しの全て実写」と言う技術的な凄さももちろん俺は凄いと思うし、ビルが溶け出すところや崩壊していく様、東京タワーが傾く光景なんかは「そこだけのためにもう一度見に行きたい」と思わせる凄さがあったし、パーティクルが飛んでると思ったら実写だった!という驚きもあるので評価しているんだけど、あの短編映画で俺が最も凄いと思ったのはその「空気感の作りこみ」で、そこを最も評価して行きたいなーと思います。

この短編映画の視聴を経て、展示物は「特撮的手法」と「そのために作られた小道具達」という流れになるんですが、この短編映画で「特撮の凄さ」を植えつけてから「こういう道具で作られてるんですよ」という一例の提示に持っていく構成は美しいし分かりやすいなーと感心したり。
あとはやっぱり街のミニチュアの中を歩ける!というのは特撮好きとしては嬉しかったですねー。特撮好きとしてなんか変な感動がありました。

この特撮展は来月10月8日までやってるみたいなので、特撮好きの人には見に行って欲しいですねー。



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