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『閃乱カグラ』はバカゲーなのか?という話

結論から言えば、『閃乱カグラ』はバカゲーだけど、真面目に作りこまれたバカゲーだった。


閃乱カグラ Burst -紅蓮の少女達-閃乱カグラ Burst -紅蓮の少女達-
(2012/08/30)
Nintendo 3DS

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「3DSの立体視機能を乳揺れのため以外に使わない!」とか頭が悪いな、と発売前までは思っていたのだけれど、これがゲームとしては結構よく出来ているから驚きである。
確かに乳揺れはこのゲームを象徴する大事な要素であり、ジャンル名に「爆乳」という、それこそ琥珀色の男の夢を背負った単語を冠するだけのことはあり、やはりジャンプすれば揺れる、派手なアクションを決めれば揺れる、忍法を使えば揺れる、何もなくてもとりあえず揺れるとおっぱいを揺らすことに情熱を注ぎすぎている部分があるのは否定出来ない。

実際俺もそういう「馬鹿さ加減」を全面に押し出しているスタッフに敬意を評して購入したのだから。
もっとも、同時にこうも思っていたのだ。
「乳揺れ以外は中身の無いバカゲーなのだろう」と。
ところが蓋を開けてみれば予想外に遊べるゲームだったし、バカゲーどころかシナリオは相当本気で面白かった。
あらすじとしては「忍者を目指す女の子達が闘いながら切磋琢磨していく」というものであり話の作り的には王道ではあるのだが、敵にあたる蛇女の忍者達が登場した辺りから「なぜ忍者を目指すのか」「善悪とは」というテーマを展開しはじめる。
本作のシナリオライターを務めた北島行徳は『428』でも難しい主題に挑んでおり、コミカルさと熱さでそれを綺麗にまとめ切った実力者ではあるのだが、爆乳ハイパーバトルといういかにもバカっぽく、セクシャルマークつけられているどころか、CERO認定ではD(18歳以上推奨)をつけられるようなゲームでそういうシナリオを展開するのだから面白いと言わざるをえない。
心の中で「そこまで難しい方向に進めなくてもいいのよ!このゲーム、乳揺れにしか立体視使ってないような大人のゲームなんだからサ!」と茶々を入れながら読み進めていくと、その「難しい主題」をきちんと展開しきった上で今回もまた綺麗に「忍者になろうとする少女達の青春のドラマである」という方向にまとめあげており、悔しいことにこれが面白い。
キャラクターについても立っているのは当然として出番も均等に与えられており、「少女達の物語である」という部分を忘れていないし、適当に扱われているというキャラクターは一人として存在せず、サブキャラクターである担任教師や先輩忍者についてもきちんとそのドラマが語られており、それらが「少女達」のドラマに上手く繋げられている。
この辺りの配慮や扱いの仕方も上手かったというしかない。というか「アクションゲームのテキスト」という普段だったらノイズになってもおかしくないようなテキストを読んでいて全く苦に感じられなかった辺りは素晴らしいシナリオライターではないかと思う。
調べたらこの人はプロレス片手に小説やシナリオを書いているらしい。そういえば428でもそれっぽいこだわりがあった気がしなくもない。

えらくべた褒めしているような気もするのだが、実際よく出来たゲームであるので「馬鹿馬鹿しい」と思う人もいるだろうが、試しにプレイしてみることをおすすめしたい。
俺はこういうゲームを愛しているけれど、こういう「バカバカしさ」と「真面目さ」のさじ加減が上手い人や作品はもっと評価されるべきだと思う。
アニメ化するらしいけど。


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