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ラブライブが面白い三つの理由

連日のように『ラブライブ』で更新してるわけだけど、BS11での放送も終わり、ついにバンダイビジュアルチャンネルでの配信も始まったたのでようやく『ラブライブ』について全力で書いていきたい。

「ラブライブとはなんぞや?」という話は俺も散々書いてきているし、けいあんの御触書さんがラブライブ紹介記事を書いているので、そちらを参照してください。

ラブライブ!について語ってみる - けいあんの御触書



さて。俺もさんざんラブライブについては記事を書いてきているわけだけど、そもそも俺が『ラブライブ』を面白いと感じている理由を大雑把に分けると

・サンライズとサンジゲンが手がけるプロモーションビデオ
・声優ユニット、μ'sが行うライブパフォーマンス
・公野櫻子が手がけるアイドル活動や日常描写を始めとするストーリー

この三つに分けられる。
この三つの要素はそのまま『ラブライブ』という企画に初期から関わっている三つの会社、サンライズ・アスキーメディアワークス・ランティスの話につながってくるのだが、これは『ラブライブ』という企画はアスキーメディアワークス・サンライズ・ランティスの三つの会社による共同プロジェクトからスタートしているからだ。
このラブライブという企画の面白いところはそこで、どこか一社が中心となって展開するのではなく、三つの会社がそれぞれ得意とする分野で展開することで、相乗効果を生み出すことに成功している。
サンライズがサンジゲンと共同で作ったプロモーションビデオ。ランティスが展開しているアイドル声優ユニットμ's。そして電撃G'sマガジンが展開している日常風景を中心としたストーリー。
この三つの要素が互いに干渉し合った結果、今のような盛り上がりへと繋がっているわけなんだけど、この三つの要素のどこが面白いかについてはまだ俺も書いてなかったので書いておくことにする。
私見にまみれていることは気にしない方向で。

・サンライズとサンジゲンが手がけるプロモーションビデオ



これについては恐らく多くの人が言及していると思うし、俺も既にTwitterで書いているわけなんだけど、もうちょっと詳細に書いていくことにする。
この特徴的なPVはサンライズと3Dアニメ作品をよく制作しているサンジゲンが担当している。
前振りの段階で「分業することでクオリティを上げている」と書いたけれど、このPVでも同じでセルアニメの部分はセルアニメを得意としTVアニメ版の製作も手がけているサンライズ(おそらく第八スタジオ)が、3Dアニメーションパートを『劇場版ベルセルク』や神山健治監督の『009』を手がけているサンジゲンがそれぞれ担当しているのだけれど、このPVで俺が面白いと思っているのはセルアニメと3Dアニメの共演ともいうべきところだろう。
「共演」とはどういうことかというと、最近増えてきたけれど3Dアニメにセルアニメみたいなことをさせるのではなく、セルアニメはセルアニメにしか出来ないことを、3Dアニメは3Dアニメにしか出来ないことをやることで、それぞれの長所を活かす方向性のアニメーションになっているということ。
例えば、全体を写してのダンスはセルアニメでも出来るはずなのだが、一人一人のダンスが微妙にずれていることやジャンプした後の着地が微妙にずれているということなどの「本当に踊った時に起こりうる事の演出」を考えるとセルアニメよりも3Dアニメの方がより質がいいものが出来るだろう。
ステージ演出についてもそうだ。セルアニメではあまりにも労力がかかりすぎるが、3Dアニメなら労力は確かにかかるがセルアニメよりも遥かに少ない労力で質の高いものを作ることが出来る。
逆にふとした時の表情については3Dアニメよりもセルアニメのほうが優れているわけで、セルアニメの方がより魅力的な表情を描けるわけで、分業にすることにより魅力的なアニメーションになっているのだ。

セルアニメのサンライズと3Dアニメのサンジゲン。
この二つの製作会社が分業し、互いの長所を高める方向で製作することで『ラブライブ』の特徴である「質のいいプロモーションビデオ」が創りだされているわけなんだけど、アニメでもそこの面白さがちゃんと継承されていて、アニメの監督を務める京極尚彦さんの絵コンテもそれをちゃんと活かす方向で切られていたように見えた。
アニメではまだEDが公開されていないのだが、おそらくそちらでもハイクオリティな代物を見せてくれそうなので個人的には楽しみにしているし、そういう「楽曲と共に映像を楽しみに出来る」という感情を抱くこと自体が『ラブライブ』のPVの完成度の高さを象徴しているような気がしないでもない。


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これはアニオタ的な視点になるけど、サンジゲンは『劇場版ベルセルク』で「基本的には3Dアニメだけど、顔の表情はセルアニメで行う」という「セルアニメと3Dアニメの融合」をやっていたけれど、『ラブライブ』では分業し互いのいい部分を高めあう「共演」なのでこの辺りの違いも興味深かったり。

・声優ユニット、μ'sのライブパフォーマンス

PVの話の次に語るとすれば、やはりライブで見せるライブパフォーマンスだろう。



ラブライブのライブパフォーマンスは概ねPVの再現なのだがこの再現度がかなり高い。
元々PVのパフォーマンスはモーションキャプチャーをしているだろうし、μ'sの面々にそれが可能だとは1stライブの頃は思っていなかったし、1stライブ以前は多くのファンもまた「どういうライブパフォーマンスをしてくるのか」を気にしていたようだったのだが、1stライブでμ'sの面々が見せてくれたのは、あのPVを再現したダンスパフォーマンスだったのだから否が応でも盛り上がらざるをえない。
先日行われたニューイヤーライブでは5thシングルである『WONDERFUL RUSH』のダンスパフォーマンスをやってくれたのだが、それだけではなく「どう見せるか」を計算して行われているようで。
セットリストについて自分達でアイデアを出しているようだけど、シングル曲+1stライブ以降に発売された曲を中心に編成されたニューイヤーライブでは「ソロ曲を入れ替わりで歌う」という事をやっていたのが強く印象に残っている。
全体を通してみると『ラブライブ』という企画のコンセプトにある「ファンと一緒に作り上げる」という事を強く意識しているような節は見られるし、そんなライブパフォーマンスは『ラブライブ』という企画を構成する重要なファクターであると思う。

あと企画スタートから二年ぐらいずっとやってきたこともあって、声優同士の絡みも多くトークも面白いというのはいいと思います。
長く続けているとキャラクターを把握しているような絡みが生まれることがあるけど、ライブのMCを見る感じじゃミスが入ってもきちんと誰かがフォローを入れるなど、仲の良さがちゃんと見られるんで見ていて不安に感じる部分があんまりなかったかなーと俺は思う。

詳しくは1stライブの映像を見ていただくほうが手っ取り早いので、そちらを確認していただきたい。
どうでもいいけど、1stライブの段階では芸人はそらまるぐらいなのに、ニューイヤーライブでは芸人枠が拡大していましたね。
終わった後に「何人芸人がいるのか」という話をしてました。
結論は「最低でも三人。内田彩は天然」というところになったけど。


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・公野櫻子が手がけるアイドル活動や日常描写を始めとするストーリー

「完成度の高いライブパフォーマンス」「セルアニメと3Dアニメを共存させたPV」
この二つだけが『ラブライブ』の面白さなのかといわれると答えは「NO」だ。
『ラブライブ』というコンテンツを魅力的にしているのはそれだけではない。もちろんそれらの要素が魅力的なのは間違いないのだが、この二つが『ラブライブ』の全てであるのならばPVで登場するキャラクター達はどうでもいいということになってしまう。
しかし現実にはそうなっていない。『ラブライブ』はあくまでμ'sの九人でなければおそらくこれほど魅力的なコンテンツ足り得なかっただろう。
そんなμ's九人をキャラクターとして魅力的に見せているのが根底に流れる「ストーリー」だ。

μ'sは「廃校の危機にある学校を救うために九人の女の子がアイドルになって、入学希望者を増やそう!」という部分だけは共通しているものの、それぞれが様々な感情や物語をいだいている。
その「各人が抱えるドラマ」や彼女達が行う「アイドル活動」について掘り下げているのがCDドラマであり、電撃G'sマガジンで展開されているショートストーリー郡だ。
これらの物語郡を手がけるのは公野櫻子。
『シスタープリンセス』や『Baby Princess』などを手がけており、とりわけ『Baby Princess』では「十九人のヒロインの日記」という体裁でほぼ毎日のように執筆し、それぞれのヒロインが綴る「日常」を描き切ったクリエイターなのだが、そんな公野櫻子が『ラブライブ』でやっていることはインタビュー形式という「自分から発言する」と言う事に重点を置いた物語の展開をしている。
元々『ラブライブ』自体が「μ'sというアイドルユニットが現実に存在している」という設定で展開している物語であるのだが、女史の綴るインタビュー形式のショートストーリーは「彼女達がアイドル活動に対してどう思っているのか」などをはじめ、「彼女達自信の発言である」ということを徹底したドラマの展開の仕方をしている。
それはすなわち取材時点でのヒロイン達の「今」を切り取っているということであり、これらを連続してみる事で心境の変化などが感じられるようになっているのだ。
そこを踏まえてPVやCDドラマを聞くと彼女達の違った一面が見えてくるようになる。このキャラクターの多面性を描く事で、決して派手ではないものの大きなうねりを感じさせるような作りになっている点が俺が好きなところだ。
3月に発売されるアニメのBDではそんな公野櫻子描き下ろしの小説が特典になるようだ。
今までのショートストーリーではなく初めての長編であるため、どのようなドラマが展開されるのだろうか。
ある意味原作者自ら手がけていると言っても過言ではないこの長編小説。是非読みたいところだ。


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またPVについても面白い部分があり、μ'sのPVでステージとなっている場所は学校の校庭→街中→お台場→学校の屋上改造→羽田空港とパワーアップしているのだが、これについてもアイドル活動に対する結果が反映されているように思える。
この「CDが売れているからこそステージが豪華になっていく」という部分は「現実とのリンク」を面白さに組み込んでいる『ラブライブ』だからこそだろう。
またTVアニメでは1stライブで登場した衣装がOPで着用する衣装に採用されるなど、PV→現実から現実→PVへのフィードバックが行われているようだ。
そういう衣装の流れも押さえておくといいかもしれない。いやなんとなくなのだが。



さて音楽についても書いておこう。
といっても先日発売された『ラブライブベストアルバム』についての話になるのだが。


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このベストアルバム、二枚組でほぼすべての楽曲を収録しているのだが、構成が面白い。
基本的には発売順に収録しているのだが、一枚目は『愛してるばんざーい!』で終了、二枚目は『WONDERFUL RUSH』からスタートしていて、これが結構面白い。
というのも『愛してるばんざーい!』は歌詞として「まだ終わりではない」という事、「一区切りつけよう」を強く意識させる歌詞になっているからだ。
この曲を最後に持ってきて、二枚目に『WONDERFUL RUSH』というテンションの上がる楽曲を持ってくる構成はなかなか面白いなーとか思う。一枚目でμ'sの楽曲詰め込んでしまうという方法もできるというのに!



そんなわけで俺の感じる『ラブライブ』の魅力について書いてきたのだけれど、アニメもまだスタートしたばかりだし、発表された楽曲の大半を収録したベストアルバムも先日発売されたばかりなので、「アニメからラブライブを知った!」という人にも非常に敷居が低くなっているように思う。
月次になってしまうが、これを機に『ラブライブ』ファン、もといラブライバーの世界に足を踏み入れてみるのはいかがだろーか。

ところでラブライブベストアルバム付属のPVって作画修正入ってるよね。
画質が良くなったこともあってちょっと感動した。
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2件のコメント

[C1671]

なんとなく見るきっかけがないまま見損ねたラブライブだったのですが、映画がダントツの一位ということから改めて、どう面白いのか興味が湧いてこのブログに来ました。でも・・・
・サンライズとサンジゲンが手がけてるから面白い。
・声優ユニットのライブが面白い。
・公野櫻子が手がけてるから面白い。
これって、なんかラブライブそのものの話じゃないですよね。

[C1672] Re: タイトルなし

「アニメの一話放送直後に」「以前からファンである人間が」「アニメから入った人向け」に書いてますからね、コレ。
  • 2016-04-27
  • 水音
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