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アニメ『ラブライブ』四話に見る表情の見せ方について

アニメ版『ラブライブ』の四話が放送されたわけなのだが、今週も素晴らしい一話ではなかったかと思う。
まあ俺は『ラブライブ』は割と採点が甘々になる部分があるので、その「素晴らしい」がどこまで客観性を保った「素晴らしい」なのかは俺にもよくわからないのだが、それはともかく主観的に見るとアニメ版『ラブライブ』四話は非常にいい演出がされていたし、物語的にもいい感じに創作作品っぽさ(フィクションっぽさ)が出ていたように思う。
なぜかAパートの最後で穂乃果の実家に入るところとかいかにもな創作作品っぽい偶然!
一話や二話の段階ではあんまり見られなかった部分ではあるんだが、三話のファーストライブで分かりやすいハッタリ演出かましたので四話以降はこういう「創作作品っぽい演出」が増えていくんだろうなーとか思うとニヤニヤする。



・今までと違った表情の魅せ方

それはさておき。簡単に四話について触れていくと、まず気になったのは「表情の見せ方」が変わっているなーということ。
アニメ版『ラブライブ』は一話から三話までを監督である京極尚彦が自ら手がけていたのだが、今回の四話は渡邉哲也氏が絵コンテを切っていたようだ。
渡邉哲也については既にまっつねさんが熱弁を振るっているので、そちらを読んでほしいのだが、なかなか豪華な人を連れてきたものだなーと思う。
アイドル演出、とりわけライブ演出については京極監督以上の存在は早々いないと思うのだが、渡邉哲也と言えば『君が望む永遠』などで監督を努めたり、サンライズ第八スタジオ制作作品でときおり絵コンテや演出を手がけているアニメーターという記憶がある。
「四話以降に別の人が絵コンテを切ってくれると嬉しい」と言っていた俺だけど、まさか渡邉哲也がラブライブに関わってくるとは!
あの人、表情の見せ方とエフェクトの入れ方が無茶苦茶上手いんだけど、アニメ版『ラブライブ』四話はそういう渡邉哲也らしさが炸裂していたかと思う。

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この真姫ちゃんの表情付けは非常に良かったと思う。
俺が真姫ちゃん好きだということを差し引いても「らしさ」もそうだけど、色んな感情が混ざった感があっていいなーとか思うんだけど、まあ一番いいのはラストの花陽であることは否定しない。

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眼鏡好きからは凄い嫌われそうなシーンだと思うのだが、そもそも花陽は漫画版でもPVでも今まで眼鏡を欠けていないので創作作品説を掲げる俺としては「監督がメガネをかけさせた」という説を掲げており、これが本来の花陽であると思っているのだが、ラブライバー的には見慣れた花陽への変身であり、そのシーンをちゃんと印象に残るような表情にしたのはいい事だと思う。
あと京極監督だったらあんまり使わないようなエフェクトを使ってまでこの評定を印象づけようとしている辺りは渡邉哲也らしいなぁ。


・アイドルなら失格、スクールアイドルなら!というセリフの意味

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「プロのアイドルなら私達はすぐに失格。でもスクールアイドルなら、やりたい気持ちを持って自分達の目標を持ってやってみるってことはできる!

このシーンのこの台詞がどうも引っかかる。この台詞って取りようによっては「学生だからセーフ」的な保険の台詞ととられてもおかしくない台詞だと思うわけなのだが、何故この台詞を花田十輝はわざわざ言わせたのだろうか。
これは完全に憶測でしか無いのだが、京極監督は「μ'sのアイドル性とはなにか」というテーマを展開する気なんじゃないだろうか。
そもそも俺はこのアニメ版『ラブライブ』を「事実を元にした創作作品」であり、もっというとドキュメンタリー風映画だと思っているのだが、そう考えると今回のアニメ版を手がけた監督は『μ's』というスクールアイドルユニットのアイドル性である「μ'sらしさ」を描くつもりなのだとしたら、仲間集めの段階で「アイドルらしさ」というものを「μ's達自身がどう考えているのか」というのは先に提示しておいた方が作劇的にも分かりやすくなるように思う。
まあこの辺は完全に憶測でしか無いんだけど、いずみのさんに「資料になる」と勧められて見たAKBの映画は二時間通して「AKBらしさとは何か」ということを描いている映画で、アイドル性、もっというと「AKBのアイドルとしての特色」を理解する上では非常にいい映画だったんだよなぁ。
もし本当に京極監督が『μ'sらしさとは何か』を描くためにこのセリフを言わせたのだとしたら、なかなかひどい監督だと思うが、まあまだ四話なので出題編ぐらいに捉えておいたほうが良さそうではあるか。

・内面を描かず、描写だけで全てを語っている凛の加入

個人的に最も面白いと思ったのは凛の加入なんだけど、凛は話的にも今週掘り下げられたようなものなのに花陽のおまけ程度に加入したような描写のされ方をしているが、個人的にはその辺はちゃんと今週で語られきっているように思う。
というか、花陽の「凛も一緒にどうか」と誘われた時に一瞬躊躇してから否定しているのでこの辺りの描写はちゃんとされているし、彼女はむしろ幼少期にスカートをはいていたことをからかわれた事で「女の子らしい世界」へ躊躇してしまう性格になったと読み取れるわけで。
その辺りの描写を考えると「花陽を通して凛は自身の心の傷を乗り越えたので加入する気になった」という流れが自然なのではないかと思うのだが、この辺りの描写を凛に視点をきちんと合わせればちゃんと読み取れるようにしているというのは結構熱いんじゃないだろうか。
どうも二、三回見直してみて、初めて読み取れるストーリーが見受けられるので、この四話はちょっと押さえておきたい一話ではあると思うのデス。

まああと一年と二年の対比のさせ方も面白いんだけど、その話は既にまっつねさんがやってるので俺はしない。



ざっと書いてきたけど、アニメ版ラブライブは「複数回見なおすことを前提にしている」という部分はあると思うので、このへんの細かい描写に注力しながら見なおして見るのもいいんじゃないかと思う。
ちょうど今日からバンダイチャンネルで四話の配信開始しているわけだし。

バンダイチャンネル:ラブライブ

しかしこのシーンはスゲーいいんだけど、嘘臭さが半端無くてすげーシーンだ!
思わずガッツポーズしちゃったよ。

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