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『ラブライブ』七話の「人を惹きつけること」について

アニメ版『ラブライブ』七話を視聴したのでいつものように雑感だけ書いておくこととする。
今週はそんなに時間が取れないことと内容的には前後編に近い構成で後編にあたる八話がまだ放送されていないので、本当にざっと書くだけになる事だけはご了承いただきたい。

『ラブライブ』七話はアイドルの甲子園である「ラブライブ!」に出場するべくμ'sの面々が理事長から出された「全員赤点を回避する」という試練に挑むことになる!という大変分かりやすい筋立てで、『スウィングガールズ』とか『ウォーターボーイズ』とかみたいなベタなシナリオ展開だったのだが、個人的に興味深かったのは「かしこい!かわいい!エリーチカ!」こと絢瀬絵里と彼女の「μ'sは人を惹きつけられない」という話である。


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「じゃあもし私達が上手くいったら、人を惹き付けられるようになったら認めてくれますか?」
「無理よ」
「どうしてです?」
「私にとってはスクールアイドル全部が素人にしか見えないの。一番実力があるというA-RISEも素人にしか見えない」


何とも辛辣な台詞であるものの、個人的にはこの発言に関しては「よく理解しているなー」と感じる。
というのもこの台詞は「絢瀬絵里」という人間が人を惹きつけるということの難しさをよく理解していなければ出てこない台詞だからである。
彼女はロシアでバレエ・ダンスをやっていたという描写がされているが、ロシアはバレエという文化が根付いている国であり、文化が根付いているということはそれだけ「目の肥えた観客ばかり」ということになる。
ましてや彼女のバレエ・ダンスについて描写されたカットでは「練習」などではなく、ステージの上でのダンス=本番のようであるのだから、あの場所で「拍手を受ける」ということは、それだけ彼女が「ステージの上で観客の目を惹きつける」ということを意識して行っているということになるのではないか。

そうして考えていくと幼少期にそこまでのことが出来たある種の才能がある人間の視点として絢瀬絵里が準備されており、「アイドル」というショービジネスの世界に飛び込もうとするμ'sの最後の壁的な存在として用意されてたようにも感じるのだが、海未の視点を借りているようでいながら実質的に穂乃果と絵里の対比になっているという今回の構成はいい仕掛けになっているようにも感じる。
また前後編であり、今回はある種の出題編なのだが、絵里と穂乃果を対比させようとする流れは一話から徹底して作られているし、三話以降も「穂乃果達は認めるけれど、絵里の活動は認めない」とする理事長の動きは一貫しているのだ。
絵里も穂乃果も同じように「廃校の危機にある母校を救いたい」という理由を持ちながら、なぜ絵里は理事長に止められ、穂乃果は認められるのか。この辺りが来週のテーマになってくるだろうし、絢瀬絵里という人間がアイドルユニットであるμ'sに加わるまでのドラマを盛り上げてくれそうだが。
まあ正直に言うと同じ「母校を救いたい」が出発地点であっても、絵里は未だに「廃校になるかもしれない」という外的理由に根源を持つアクションを起こそうとしていて、この理由というのは「廃校が決定してしまう」というイベントが発生してしまえば理由を失ってしまうし、仮にアクションを起こしていてもモチベーションを失ってしまい、アクションの意味を失ってしまう。
また理事長に「生徒会としての活動」を止められた程度で止まってしまっているところも押さえておきたい。
それに対して穂乃果達は絵里と同じ「母校を救いたい!」をスタート地点としながらも絵里に止められても負けずに動き続け、三話の大失敗を受けて「母校を救いたい!」という目的はそのままに「それでもアイドルをやり続ける」という内発的な理由付けを行なっている。
だから穂乃果達にとっては「廃校が決定した」という事実を受けても、ペースが落ちる可能性はあるだろうがその場で足を止めてしまう理由にはならないのである。
そして次回タイトルは「やりたいことは…」である辺りで「確信的にやってんなーこれ」とか思ったのだが、冷静に考えたら五話以降は「アイドルとは何か」みたいな話をずっとやってきているというのも頭の端の方に入れておいても損はしない流れだなーとか思うわけなのだが。
五話がアイドル理論で、六話がアイドルユニットのリーダー論、七話が「人を惹きつけるということの難しさ」という流れなので、八話辺りで今週の「人を惹きつけること」という掘り下げてほしいところ。
しかし「もし」という仮定の話であっても「人を惹きつけること」を持ち出してくる海未ちゃんは「問題を正しく認識できてないな―」とか思うのだが、もしかしてアニメ版だと「実家は日舞の家元」という要素は消えているような気もする。
バレエとアイドルダンスと日舞はどれも違うダンスではあるが、「人を惹きつけること」「注目されること」という意味では根っこに流れるものは同じ部分があるので、「日舞の家元の娘」という要素がちゃんとあればああいう発言はなかったような気も。



しかし今回の絵コンテを切った酒井和男さんはいい表情の見せ方をするなー。

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にこにー先輩はやっぱり対等な立場の人間に弄られると異常なぐらい面白くなるなー。
こういう素の表情は大好きです。


ススメ→トゥモロウ/START:DASH!!ススメ→トゥモロウ/START:DASH!!
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