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アイドルアニメをどう分類するのかということについて

アイドルアニメというものについてあんまり突っ込んだ話がされてないっぽいので書いておきます。

意識的か無意識的かはともかく、恐らく多くの人間がやっていることとして、ジャンル分けというものがある。
このジャンル分けというのは「漫画」なのか「アニメ」なのかといったメディアの違いや「ロボットが出てくるかどうか」などのガジェットの有無や「科学が中心なのか魔法が中心なのか」といった世界観の違いなど、「どこまで細かく分類するか」という程度の差があるにしても大体の人間はやっているのではないだろうか。

なぜジャンル分けをやるかというと「第三者から見ても分かりやすい」ということもあるだろうが、個人的には作品を鑑賞した後に自分の中の本棚やフォルダに入れやすくなるからであり収まりが良くなるという部分が大きいのではないかと思う。
これをやらないとどうなるかというとわかりにくく回りくどい説明になりがちで、結果として相手に理解されていないという結果を生みやすいということでもある。
まあジャンル分けというのはある程度明確な定義が存在しているからこそできるわけで、「ロボット物」というジャンルであれば これはもう「ロボットが出ているかどうか」を最小限の定義になるわけで、そういう意味では最小限の共通認識が得られるという利点もある。
『マクロス』といったらそれは三角関係を主軸にして可変戦闘機が登場するファーストコンタクト物になるだろうし、「アクション」と言ったらそれは「アクションシーンが多め」という共通認識は得られると思う。
「ジャンル:永井豪」がバイオレンスかエロコメに分類するかどうかは意見が分かれる所ではあるが、少なくとも「永井豪が関わっている作品」という部分は理解されるわけで、ジャンル分けというのは主観的な行いではあるものの、ある程度明確な定義を持って行われているわけで客観性を帯びた分類になるのである。
ただ作品というものは一面的なものではなく多面的なものであり、ある一つのジャンルに留まっているわけではなく様々なジャンルの定義に引っかかる部分があるわけで、そ子を踏まえた上で幾つかのジャンルと合わせて語ることが多いのではないかと思う。
『コードギアス』がロボットが登場するから「ロボットアニメ」であるのと同時に悪役であるルルーシュを中心にした「ピカレスクロマン」であるように、多くの作品はそういった「一つだけではなくいくつものジャンルにまたがるような魅力を持つ」と言ってもいいだろう。
まあ『ガンダム』のようにそれ自体がジャンルと化してしまった作品もあるのだが、これについてはガノタが未だに定義論争を繰り広げている段階で色々あるのだろう。
一応サンライズが版権持ってるから「サンライズがガンダムを名乗らせた段階でガンダム」というのが最小限の「ジャンル:ガンダム」の定義だと思うが。
あと「物語の類型」と「ガジェットやテーマ性の分類」は別のものだと考えた方がいいというのもある。
要するにロボット物はガジェットの話だが、戦争物というのは物語の話になるので『ガンダム』という作品を無理矢理解体しようと思うと「戦争+ロボット」になるのではないかという話である。

これを踏まえた上で昨今のアイドルアニメ論議を見ていくと、「アイドルアニメ」というのはガジェットや題材の話しであるのに対して物語的な分類がされていないのではないかと感じるのだ。
ここでの「アイドルアニメ」というのは「アイドルを題材にしている」ぐらいの定義なのだが、逆に言えばそれだけの定義で一括りにされて比較されており、それはそれで本質を捉え損なう可能性があるのではないかと思うのである。
例えば『アイカツ』と『アイマス』と『ラブライブ』と『AKB0048』(とあと、個人的には『うたプリ』も)はどれも「アイドルアニメ」と語られる事が多いが、これらの作品がどれも「アイドルを題材としていながらも全く別の話であると言うことは見れば分かる。
描いているものも違えば物語も違う。アイドル像についてもおそらく別物であろう。
にも関わらず「アイドルアニメ」という大雑把な括りの中で比較されるのは、それはそれで微妙にずれた比較の仕方ではないかとも思うのである。
個人的には『アイカツ』は「アイドル+業界物」であるし、『アイマス』は「アイドル+日常」として分類しているし、『ラブライブ』はまあ公式のファンの呼び名が「ラブライ部員」という辺りからして「アイドル+部活物」であることは間違いないと言えるだろう。(うたプリは学園物+アイドル)
『AKB0048』は「アイドル+AKB+SF」と言った塩梅で河森正治の持ち味が存分に混ざっているので、「ジャンル:河森正治」に入れてしまってもいいのだが、それはそれで『マクロス』や『アクエリオン』との分類がややこしくなるのでやめておく。
このようにして分類していくと、同じ「アイドルアニメ」という枠の中でも「アイドルという題材をどういう視点から描くのか」という見方ができて面白い比較が出来るのではないかと思うのだが、この辺りのジャンル論議は高い確立で定義論争に発展するのでニトログリセリンよろしく、凄く扱いに困る話題だなーと本当におもいます。ダイナマイト!

とりあえず俺がアイドルアニメの話をしている時は概ね「○○という文脈から見たアイドル」という話になると思うので、そこだけ留意して読んでいただければと思うところであります。



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2件のコメント

[C1134]

ジャンルというよりいろんなタグ付けのひとつといったほうがいいかもしれませんね

[C1135] Re: タイトルなし

>>タグづけ

タグ付けは主観だけどジャンルわけはある程度の客観性がいるので、その辺りを分けたいんですよねぇ。

  • 2013-03-12
  • 水音
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