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この間の記事に対する反論の反論

わざわざこの間の記事に対して無名でもコメントを書いてくれたり、Twitterやらはてブでコメントつけてくれたりしてくれた人がいて面白かったし、特にわざわざブログまでやってきて、もう反論記事として書いてくれても良かったぐらいの長文コメントをつけてくれた人がいたのには感謝しつつ。
いつもなら反論記事とか絶対に書かないし、それ書くぐらいならとっとと別の話をするんだが、これだけは気になったので書いておくこととするけど、別にわかりあいたいわけじゃないので記事は貼らない。

あなたが言っていることは俺の書いている事の反論にすらなっていません。
俺の言っていることは「客商売であるアイドル業界に飛び込む」という事における覚悟や「アイドルとは突き詰めて言えば客商売だ」という事を、アニマスにおけるアイドルたちは全然自覚しているように描いていないんじゃないの?ということであり、その覚悟や自覚がないと「競争原理というものが存在するのは当たり前な客商売」で「より多くの人間を魅了してみせる!」という意思に説得力はないと思うよ、と言っているのです。
あの記事の後半においてショービズ業界の話を延々としているのは、「そもそもアイドルとは何か」という話ではなく「アイドルという商売」の話をしているからであり、商売である以上競い合うのは当然のことですし、「商売敵と競い争う事」について「私たちは仲間だから!」とか言われても、という話になります。
というか俺は「競争をすればアイドルアニメになる」とは別に言ってない。
単純に「『アイドルというものは客商売である』という事を描写しないと、『アイドルとは何か』を語られても地に足のついたイメージには見えないよね」という話で、アニマスにはそういう「アイドル」というものを職業として描く上で避けて通れない「ビジネス」としての側面が見られないし、アイドル達もその事を意識しているように見えないから「俺にはアイドルアニメとして見れない」と書いています。
また「アイドルとは夢を与える仕事だ」ということについては同意するものの、アニマスにおいて「ファンの視点」というものが律子回を除いて抜け落ちていますし、「送り手」だけしっかり描写されても「受け手」をしっかり描写してくれないと「アイドル」や「スター」というものは成立しないとも思います。
そういう「アイドルとしての使命」を「受け手不在」でやり「それをファンがどう受け取っているか」ということが抜け落ちている作品をアイドルを描いていると本当に言えるのか?とも思いますし、俺は「それは違うんじゃない?」という結論に至ったからこそ「アイドルアニメとしては見れないよ」という話になるのです。
この件については「アイドルとは何か」という事についても「アイドルを描く」ということについても、前者は作中におけるファンの視点はないし、後者は「アイドル=客商売ということを理解してるようには見えない」という辺りで「俺はアイドルアニメとしては見れないよ」という話になるのです。
つまるところこの話題は俺がアイドルアニメというものを「アイドルの使命」と「アイドルという仕事」の二つの側面から見ている中で「アニマスはそのどちらも作劇的に出来ているとは思えなかった」という話にしかならないし、「アニマスをアイドルアニメとしては見れないけど、アイマスのアニメ化作品としてはよく出来ていると思う」という一文を見逃し過ぎだと思う。
俺は普通に好きだし、面白いと思っているからな。
じゃないとわざわざ去年の夏コミで知り合いに頼んでまでアニマススタッフ本を買ってきてもらうなんてことはしない。

あとあなたがいう「AKBの総選挙がアイドルは競いあうものだという幻想を抱かせた」という妄想についても反論しておくけど、AKBの総選挙というものは「ファンの人気投票」であってアイドル自身の競争ではないし、「総選挙で勝つこと」と「AKBグループ内での地位が向上すること」は別物だ。
それぐらいちゃんと調べてから取り上げるべきだと思うし、AKBによってアイドルのイメージ像は明確に変化した事は間違いないけど、「AKBが競争を持ち込んだ事でアイドルを歪ませた」というのはさすがに言い過ぎにも程がある。というかAKBとそのファンに対して物凄く失礼だ。
俺が言うのも本当にどうかと思うけど、もうちょっと物言いについては考えたほうがいいんじゃないかと思います。

あ、でも某氏の「アニメのアイドルマスターはアイドルが生き残るために努力していく姿より、アイドルたちが生き生きと活躍する姿、楽しく生活する姿、という部分を重視して拾い上げていたのではないでしょうか。」という一文には同意しておく。
俺にはアイドルに見えなかったけど、そこに関しては評価してるし、錦織監督はいい仕事をしたと思う。

まあいつもいつも取り留めもなく書いたようなテキストをわざわざ上げるというのもどうかと思うし、そこについては完全に俺の落ち度だから、それに対するツッコミもまあ普段は「俺が悪いね」と思って流すんだけど「AKBが悪い」みたいな一文を見ちゃったのできっちり反論しておかないと感情の押さえどころがなかったので反論しておいたけど、本当にとっちらかった文章だな。

余談ですけど「アイドルとは何か」と「アイドルという仕事」について真剣に取り組んだ作品として『AKB0048』がある。「AKB0048に憧れる少女達が業界の荒波に飲まれていく」ということをきちんと描写し、「遊びで飛び込んで良い世界ではない」ということをきちんと自覚させた上で覚悟を描写し、ファンの視点をおりまぜながら「アイドルとしての使命とは何か」ということまで全うしていますし、今まで散々ライブとアクションを混ぜながらドラマを構成してきた河森正治とアイドルオタクである岡田麿里が結託して作り上げた濃密なアイドル描写とライブ描写っぷり。そして終盤の怒涛の流れには「AKB48」というものに対するイメージを一転させるほどの凄まじい物がありました。

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あと二期のEDは名曲なので、AKB系統だからとは言わずに聞くべし。
俺は未だにカラオケで一度としてつまらずに歌えたことがない、歌詞に感情移入しすぎて言葉にできなくなるマンです。



追記

ああ、アトこの話って「競争をショーアップして見せて下さい」という話ではなく、「アイドル業界の話をやってるんだったら、アイドル達に客商売意識を持たせないと説得力無いでしょ。夢を伝えるだけならネットアイドルなり何なりでも十分できるんだから」という話で、TVに出てこないようなところまで映像にしている以上、AKBの文脈が認知された以降と比べられても、というのは通らないというか。
そもそも過去のショービズ業界を描いた作品でも「業界の裏側」を写す以上はそのへんきっちり描いているんで、完全にアニマスだけの問題だよ。
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6件のコメント

[C1243]

前の記事も今回の記事も興味深く読みました。
アニマスに感じていたモヤモヤをすっきり書いてくれているなぁと感じました。
AKB面白そうですね。見てみようと思います。
  • 2013-04-23
  • ルイ
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  • 編集

[C1245]

>>ルイさん

『0048』は本当に素晴らしい作品ですので、是非見ていただきたいところです。
あ、でも一期と二期の間は一日ぐらい空けたほうが、二期終盤の面白さが跳ね上がると思います。
一期→二期の現実での時間経過も含めてそのへんは設計されていた作品なので!
  • 2013-04-24
  • 水音
  • URL
  • 編集

[C1253]

前回の記事と共に読ませて頂きました。
私はアニマスとラブライブ!以外のアイドルアニメは見たことがなく、アイマス&アニマスが大好きな人間です。
(ラブライブ!も大好きです)

そのせいか「アニマスはアイドルアニメではない」という水音さんの主張を理解するのに時間がかかりました。
今では「なるほど」と納得しています。
コメントにもありましたが、アイドルマスターというコンテンツ特有の問題なんだなと。

その上で思ったのは、仮にアイドルアニメの文脈でアニマスが表現されていたら
「これはアイドルマスターじゃない」
と私は言っていただろうという事です。
狭量な考え方ではありますが、ここは否めないところです。

ただ、アイドルにまつわるこういった話は今まで知らなかったので非常に面白く、参考になりました。
これを機に他のアイドルアニメも見てみたいと思います。
  • 2013-04-24
  • ユアサ
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[C1261] Re: タイトルなし

>>ユアサさん

この辺りは「題材とするものは何か」という話なんだと思います。
アニマスで題材となっていたのは「アイドルマスターというコンテンツ群」なので、そういう意味ではアニマスは100点に近い回答だったのではないかと思いますが、俺としてはそもそも『アイマス』が題材にしていた「アイドル」というものまで踏み込んで欲しかったんですよねぇ。
今さら言うことでもないですけど!




  • 2013-04-25
  • 水音
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  • 編集

[C1294]

アイマスとラブライブが比較されがちなのも、アニマスに競争要素がほぼない点とラブライブの「アイドル×部活」的な雰囲気や、目的がアイドルではなく廃校阻止であって
他アイドルとの競争がなさそうな点について(アイドルものの中では)近い面があるからなのかもしれないと思いました。
蓋をあけてみればラブライブはランキングシステムや「ラブライブ」開催で、芸能界とは違う形ではあっても競争があって、需要がなければアイドルとして高みにはのぼれないという仕組みになっていましたね。
アニマスとラブライブ、そもそもの設定としては逆になっても不思議ではないのですが。

うたプリがゲームにはない全員ユニットST☆RISHを作ったように、アニマスでも765プロ全体のユニット的なものができるなどの理屈づけがあったらちょっとは違いましたかね?
事務所内だけでなく、その外の芸能界についてもほとんど描かれていない点は変わりませんが…

[C1296] Re: タイトルなし

アニマスにおいて「事務所を部室に例えた部活物である」ということは間違いなく意識されていまして、これについては当時のスタッフのインタビューなどからでも同じ事が語られているのでスタッフ内での意識の統制が図られていた事が伺えますね。
なので、ラブライブとアニマスが似ているのは「そもそもどちらも部活物としてアイドルを描こうとしていた」と言うスタッフの見解から見ても間違いないと思います。

また「うたプリがST☆RISHを作ったようにアニマスでも765プロ全体のユニットができていれば……」というのもちょっと思ったんですけど、アニマスにおいて抜け落ちているのは「これは765プロの団体戦なのか、それとも各アイドルごとの個人戦なのか」ということのわかりづらさがあるんですよね。
「最終的な目的地はどこなのか」というのがいまいちはっきりしない。
うたプリにおいては「団体での成功」という最終目的のために、個人戦でも頑張る必要があるという目的設定がされていますし、『ラブライブ』においてはそもそも団体戦しかない上に「廃校阻止」というアイドルとは全く関係ない(かつ誰でも共有できる)目的設定だったのでその辺の描き方については特に文句がないんですけど、アニマスって個人としての成功が目的なのか事務所単位での成功が目的なのか判別がつかない。
そこら辺の目的設定の仕方というのがちょっと出来てないんじゃないか?というのは、ここ最近のアイドルアニメや過去のアイドルアニメを見返して思うところであります。

仮に事務所単位での成功が目的なら765プロ全体のユニット結成で961プロとの対立構造は生きてきますし、個人戦ならそもそも961プロを出さずに事務所の中での競争という流れでの作劇になったのではないか、とちょっと思いました。
  • 2013-05-11
  • 水音
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