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アイドル物として面白い『うたの☆プリンスさまっ♪』について

前期はアイドルを題材としたアニメが四本もやっていたのだが、今期になって少なくなったような気もする。多分気のせいだ。
一話あたりの満足度という意味では前期に負けず劣らずと言った塩梅だし、『オーロラドリーム』からの流れを終えて一から作りなおした『プリティーリズム』は『レインボーライブ』となってまた違った面白さを出し始めている。『アイカツ』はいつものアイカツだ。
でもアイカツ格言で美月さんが出る度に「ぬとねの区別がつかない顔をしている」としか思えなくなったのは前期の『あいまいみー』のせいだ。DVDは買いました。

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で。『うたプリ』二期こと『うたの☆プリンスさまっ♪マジLOVE2000%』の話をするのだが、『うたプリ』二期が予想以上に面白いんだけど!

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これにはさすがに驚かされた。
だって『うたプリ』って一期で主人公である七海春歌の物語も、一期で彼女が出会い、そしてつくり上げることとなった作中のアイドルユニット、ST☆RISHの個別のドラマも終えていて、もうやることって殆ど無いんじゃないの?って状態での二期だ。
そんな「個別の物語は完全に終わっている」という状態で二期をやって大丈夫なの?とか思っていたら、「アイドルとしてデビューした後」ということで「アイドルとしてST☆RISHが成長する話」というアイドル業界物的な物語になっているとか予想してなかったんだけど、冷静に考えたら一期では主人公側にドラマを寄せていて、ST☆RISHの6人は重要性は高いんだけどあんまりドラマ的には優遇されてなかったわけで、二期をやることになってST☆RISH側に視点を寄せるのは確かにありだ! というか主人公はどちらかと言えば裏方側の人間なんだから、表舞台に立つ存在であるアイドルでありST☆RISHが今回の主役になるのは順当な流れだといえるし、個人としてのドラマからアイドルであるST☆RISHのドラマにシフトさせるのは一期からの流れを踏まえても上手い企画だなーと思うんだけど、一期からそのままST☆RISHが続投して彼らを主役としたアイドル物の文脈を形成するために二期から愛島セシルという新しいキャラクターを投下したのも面白いところだなぁ。
ST☆RISHを主役にした段階で、「アイドル」というものを掘り下げていくのは当然だし、そういう話になってくるとアイドル物の文脈に載せるのもまあ分かるんだけど、問題はST☆RISHの面々はアイドルというものに関してある程度理解しているし、覚悟をしている人間なので、「アイドルとは何か」という「アイドルの根源的なもの」というテーマにつなげにくくなっているんだよね。
むしろ覚悟完了して理解しているからこそ、彼らは一期のクライマックスや二期の冒頭で確認できる「ST☆RISH」として輝きを宿しアイドルとして受け入れられているわけで、そういう「アイドルとは何か」というテーマになるとST☆RISHでは描けないし、それを描けないと彼らが目指す「アイドル」というものの具体性が抜け落ちて微妙に「アイドル」という存在が浮いた存在になるんだけど、「ST☆RISHに匹敵する能力を持つけれど、アイドルというものを理解していないしなる気もない」というセシルを投入する事で「アイドルっていうのはこういうものなんだ」というのをきちんと展開できているのは見事な脚本かと。
まあセシルに「アイドルとは何か」を説くカミュ先輩は「キラキラ輝くもの」とちょっと抽象的な表現をしているんだけど、「アイドル性」「アイドルオーラ」というべきものなんだからそういう抽象的な表現になるのは当然だと言えるし、そうしてセシルに「アイドル」というものについて考えさせよう!という優しさを感じられるのでここについてはまあいいや。

また来栖翔回でも見られたとおり、「憧れの役者」と同じ作品に出ることが出来た翔を「学生みたいなことをするな。俺達はプロ同士なんだから」ということを解きながらも、彼がミス連発した後にさりげなく助け舟を出す先輩役者とかの描写も地味だけど上手い。
監督側がお情けでするのではなく、あくまで先輩側からさりげなく助け舟を出すことで本人の意気込みをそのままにしているし、そうすることで翔自身の成長を促している辺りもいいと思うの。ああいう卒の無さは好きだなぁ。
そういう文脈でみると、四話の「春歌を相手の女の子と思って演じれば?」を一度否定した上で、「良い役者とは何か」というお話に接続し、実際のオーディションでは春歌を相手にしているかのように振る舞うことで真に迫った演技をするようになった聖川の話とかも面白かったと思う。
「一度否定したことなのに、同じ事をやっている」という風に取られそうだが、彼にとってはそうすることこそが「観客を夢の中へと誘う」という「良い役者」の条件をみたすために必要だったんだなーと思うと、まあ「アイドルとしての聖川真斗」が垣間見えていいと思う。
『うたプリ』自体はコメディタッチにやっているから、コメディとして捉えてもいいんだけど、「コメディタッチな部分があることで、本気でやっているアイドル部分が際立つ」という作風なので、こういう本気なところとか俺は好きだなぁ。
もちろんコメディやってる時も面白いんだけど、コメディタッチなところはキャラクター同士の組み合わせの面白さがあるよなぁ。
基本となる組み合わせを最初に作っているからこそ、変化形が映えるというか。

あとEDのジャニーズっぽさも地味に凄い。
ジャニーズ系アイドルがやりそうな動きを要所要所で挿入するところとか、楽曲自体もジャニーズっぽい雰囲気があるのでこういう部分もかなり計算してやっているんじゃないかと思うし、そのためにきちんと研究しているような印象を受ける。おそらくそこまでやらないと描き切れないという考えなのだろうが、おかげでこれだけ面白い映像になっているし、楽曲の魅力も引き出せているのだからこれについては正しい考えだったのではないだろうか。
カラオケで歌うと結構楽しいんだよなぁ。『マジLOVE1000%』もそうだったけど、今回もそういう楽曲な気がするの。個人的に。



……そんなわけで、本当に何のブログかわからなくなってきたが、『うたプリ』二期は凄く面白いので是非とも見てほしいところ。
楽曲については今のところ、『マジLOVE2000%』しか聞いてないのだが、他の楽曲にも興味が出てきたよ!
聖川のガチ演歌とかさ!

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2件のコメント

[C1275]

アニメの2期ものは失速する法則は残念なことに実在するものと思っておりますが、ことうたプリからは失速感など微塵も感じませんよね。
原作ゲーム未プレイでアニメ組の私でも飽きずに見続けております。

個人的に1期はヒロインがメインで視聴者はホストクラブのお客さんの気分
2期は攻略キャラクターがメインで視聴者はテレビの前のお客さんの気分、という感じで見比べています

テレビの前のお客さん気分とはいえ、終盤で一気にホストクラブに空気を戻すのが2期のある匠っぷりだと感じています

[C1278] Re: タイトルなし

>>774さん

その見方は面白いですね。>一期:ホストクラブのお客様、二期:テレビの前のお客様
終盤で一期の雰囲気に戻している部分も確かにありますね。
そうして「一期の雰囲気に戻す」ておきながら、それをきちんと「上のステージ」でやっているところも本当に凄いところで。
あとEDのダンスですけど、そこまで非現実的なところをしてないのも地味に凄いところではないかと思います。
エフェクトついてるところぐらいしか非現実的なところがないというw
  • 2013-04-30
  • 水音
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