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ヴァルヴレイヴには「砂場」になる前に真剣な作品で有って欲しいという事について

『仮面ライダー』のゲーム化というのは様々な作品が存在していることは重々承知しているのだが、『バトライドウォー』ほど真剣に「当時見ていた人達」に向けて作っている作品も早々無いのではなかろうか、と開発ブログを読みながら思う今日この頃。

ライダーゲーム開発ブログ

『仮面ライダーW』が本人の声で参戦は予想済みだったのだが、まさか『仮面ライダーキバ』の二号ライダーであるイクサこと名護さんまで本人に演じさせるとは思ってなかった。早く「その命、神に返しなさい……」という名護さんが見たくもあるのだが、このゲームでは二号ライダーが殆ど使えないようなんだよなあ、クソ!
数年に一本でいいからちゃんとシリーズを積み重ねていき、俺のためにG3をプレイアブルキャラクターとして参戦させて欲しいところである。



で、この間こういう記事を見かけたのでちょっと書いておくことにするわぁ。

「砂場」としてのアニメがある、日々の楽しみ。
「砂場」なんかいらない - いつだって"本気"じゃないと気が済まない君へ
真にアニメをツールとして使っている奴

最初に言っておくが、俺は他人に理解されるために記事を書いたことは全くない。
これはラブライブの記事についても俺が好きでやっていることであり、それを理解してほしいという意図は全く含まれておらず「こういう見方をして見ていくと、こういう面白さがあった」ぐらいの低い志でしか書いていないのだが、この「皆の『砂場』としてのヴァルヴレイヴ=アニメ」という立ち位置について書いておくと、俺はこの上なく嫌いで理解しがたく、「予想以上に志の低い事やってるなぁ!」と期待していただけにちょっと悲しくはなった。すぐに「ロボットの出来はいい」という理由で思い直したが。
まあこれは俺の個人的かつ身勝手な感情的な話なのだが、俺にとってアニメ――というか無数に存在している作品群というのは「スタッフが必死で考えて行動し作り上げてきたもの」でありそこには一切の遊びの要素が存在しないし、作品を鑑賞するということはある種の真剣勝負に近いのではないかとすら思っている。
だからこそ面白いと少しでも思えたのなら、俺はそれ以外の部分が例え見るところがない、どうしようもない作品であっても面白かったと書くし、俺は『仮面ライダーフォーゼ』をどうしようもない駄作だとはいってるけど、やっぱりガジェットの面白さという意味ではここ数年では異色で面白かったからそこだけは褒めている。何度も書くけど作劇的にはやっぱりどうしようもないんで、『フォーゼ』に関しては「良くない」と前置きした上での褒め方になるのはもう仕方がない。
いいところ探しと呼ぶなら呼べばいいと思うし俺もそう思っているけど、でもそうした「作品の良い場所」というのは必ずあるはずだし、「それを理解してやらんことには見たうちにはいらない」という俺の鑑賞スタイルで、理解するまでは何回でも視聴して「いいところ」を理解するべく努力するし、そういうところが俺の「作品鑑賞」を「俺とスタッフの真剣勝負」に例えるというスタイルに繋がっていく。
まあ面白かったら褒めるし、「共感したい」という気持ちは分からんでもないんだがなぁ。ただ基本的には「大好き!」だし「面白いと思った」ということを前提にしているので、わざわざ草生やしてツッコミながら見るという事だけは理解できないし、そういう「好きな人」を嘲笑する文化にだけは一生かかっても理解できないだろうし、理解する意味もわからない。だから匿名性故のそういう嘲笑文化が出てくるニコ動とか俺が心底嫌いな場所になるし、それなら「俺の意見」という事を可視化し、それを前提にした場所であるTwitterとかの方が俺は好きだったりするんだが、そもそも俺はTwitterですら甘々な点数の付け方をした上で、どうしても気になるところを指摘するぐらいしかしてないんだけども。
だって今のアニメって大体独自性を持っていて、面白いんだもの。

で。
少なくとも俺は自分に合わないと言う作品があることを理解していながらも俺は全ての作品の存在意義があると思っているし、だからこそ俺は自分が鑑賞した作品に対してそれなりに愛情を注いでいる。たとえ合わなかったり、嫌いに分類される作品であったとしても、そこにその作品に関わったクリエイター達の想いがあるのだから。
そうしたところまで含めて俺は作品だと思っているし、数多にあふれる作品群を今日に至るまで作り上げてきたクリエイター達には尊敬の念を抱き、「俺を楽しませてくれたこと」に感謝しているんだが、最初の『ヴァルヴレイヴ』の記事に戻るのだが、俺はクリエイターに「場所を作ること」を求めてない。
求めてないというか、それは俺達のような視聴者が勝手にやることだと思っていて、クリエイターに「砂場」を作ってもらうというのはなんか違うんじゃないか。もっというと「自分達が作った場所でファンが語り合っている」という事が到達点でいいのだろうか。と、そんなことを考えてしまうし、「そこを目指すために色々犠牲になっているのだとしたら」『革命機ヴァルヴレイヴ』という作品は「そんなこと考えている暇があるのなら、もっとちゃんとした作劇にしてくれ」としか思えない。
『ヴァルヴレイヴ』と同じように「語り合うツールとしてのアニメ」という方向性を突き進んだ作品としては『コードギアス』があったように思うけど、谷口悟朗のあの卓越したエンターテイナーとしてのツッコミの誘導といなし方と比べるとやっぱり格が落ちるというか雑だとは感じる。

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まああそこまでのものを求めるのは難しいにしても「既存文脈に依存し利用した作劇」という作劇スタイルはやっぱり上手く扱えてるとは言いがたい。
そういう意味では『マジェスティックプリンス』や『ガルガンティア』の方が作劇的には丁寧だし、ツッコミどころがあまりにも少ないんだけど、他人とこの作品の良さに対して語り合いたい欲を刺激してくれているように感じる。

なんだろうな。俺は「作品に対する真剣さ」を求めているのだろう。
だから『ヴァルヴレイヴ』が「砂場」というかまあ「皆でワイワイ楽しめる場所になりたい」という事は理解できるものの、スタッフの意図が「そこ止まり」であるのだとしたら。そのために作りこむということを放棄して言うのだとしたら。
それこそ志が低すぎるわ!と言う他無いし「最高の作品にしよう」という真剣さが見えてこない作品に対しては格が落ちるというか、それなりの真剣さでしか見れない。
特に今期は「ハードSFはウケない」と言われている中で『ガルガンティア』はハードSFを展開してこれだけ面白いものを作り上げてきているし、「子供向けだから」という冷淡な容赦に甘えない『アイカツ』や『プリティーリズム・レインボーライブ』なんて作品までやっているわけで、「皆でワイワイ楽しめる場所」という目的のために色んなモノを切り捨てる=その目的達成のための容赦に甘えているんだとしたら、そういった容赦に甘えない作品と比べるとどうしても見劣りするような気がする。

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長々と書いてきたけど、最後にこれだけは書いておく。
「既存作品の作り上げてきた文脈に依存している」というのなら今期は『非公認戦隊アキバレンジャーシーズン痛』が誠実な向き合い方をしているし、真剣にやっていてバカバカしくて大好きだ。
まさか堀江美都子を出すとは思わなかったのだが、ああいうメタ構造の上に更にメタ構造を重ねていながら奇跡的なバランスでいい話を成立させているところとか殆ど職人芸だ。他には真似できない。
「既存文脈に依存する」「視聴者が語り合うツールとしての作品」という意味なら、間違いなくこの作品はそういう要素を多分に含みながらも高いレベルでまとめあげている快作だ。これはスタッフが全員真剣に創りあげようとしているからだし、「スーパー戦隊のセルフパロディ」という立ち位置に甘んじること無く一つの作品として作りこもうとしたからこその面白さである。

別にこういう作品になれと言うつもりはないが、少なくとも「皆が楽しむためのツールとしてのアニメ」にするにしても真剣さが足りてない『ヴァルヴレイヴ』については、俺は好意的に「評価保留」ということにしておく。

あ、でもプラモの出来は無茶苦茶いいので、そこだけは褒めておくぜ。
石渡マコトメカがバンダイのプラモとなって出てくるというだけで脳汁が出るような人間にとって、このプラモとしての完成度の高さは褒めるしか無い。アシンメトリーなカラーリングとかたまりませんわ!

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