Entries

『プリティーリズム・レインボーライブ』に見る他者の真似ではない自分らしさについて

『オーロラドリーム』『ディアマイフューチャー』という大傑作を生み出した『プリティーリズム』シリーズの最新作『レインボーライブ』が面白い。
『プリティーリズム』シリーズは毎回毎回キッズアニメ的なゆるい物語と思わせておいて途中からガツンとくる物語へと転換を見せ「キッズアニメと侮っちゃいけない」という気分にさせてくれるのだけれど、今回の『レインボーライブ』はまだ「ガツンとくる展開」を見せていないのに、既に「あ、ゆるく見てはいけない作品だな」と思わせてくれる。

プリティーリズム・レインボーライブ プリズム☆ソロコレクション byなる&いと&あん&りんね(CV:加藤英美里・小松未可子・芹澤優・佐倉綾音)[初回限定盤]プリティーリズム・レインボーライブ プリズム☆ソロコレクション byなる&いと&あん&りんね(CV:加藤英美里・小松未可子・芹澤優・佐倉綾音)[初回限定盤]
(2013/06/26)
加藤英美里、小松未可子 他

商品詳細を見る


今回のプリリズこと『レインボーライブ』は『ディアマイフューチャー』までの物語をリセットして、また一から『プリティーリズム』という世界観を構成しようとしている。そのこともあってか、今までシリーズ構成を務めてきた赤尾でこから数々のキッズアニメに関わってきた井内秀治に交代していたり、キャラクターデザインも渡辺明夫からokamaに変わっていたりするのだが、変わったことで「身近さ」が出ているし、前作までのプリズムショーとはまた違った「レインボーライブ」というものまで登場していたりと前作までとは違った要素が随所に見られ、差別化に成功している。

個人的に面白いと思うのは一話からずっと「自分達らしくあることの大事さ」を説いているところだと思う。
本作ではプリズムスターを目指す少女ではなくファッションブランドショップのオーナーになることを目指す少女が主人公になっていて、中学生店長として抜擢されたことから物語が始まる。
この手の「お店やさんごっこ」みたいなノリとしては『おジャ魔女どれみ』シリーズなんかが有名だと思うんだけ
ど、『レインボーライブ』では「友達と一緒に店を運営する」という方向はそのままなんだけど、「ごっこ」じゃなくて本気でやらせているところがいいと思う。失敗しても成功しても基本的には主人公たちの責任で、大人はそれに対して「予算をつける」や「アドバイスをする」という立場に留まっていて、なんというか「子供の無茶を見守る存在」として描かれているように見える。
もっとも「ただ見守る」というのは「子供に丸投げ」に見えるし、「ごっこ化」という危険性も孕んでいるんだが、そこに対して「オーナーとして店長に課題を与える」という形で緊張感を与えている事に成功しているし、話のメリハリを生み出せているのではないだろうか。
本作はそうして「オーナー」「店長」という役割を自覚させた上での課題なので、当然店の運営についても「子供だから」という言い訳が通用しない結構シビアな側面も見せていて、「少女達が『店の運営』という課題を通じて自分達の求める理想像を探していく」という物語になっているように感じられる。
そういう「自分探し」というか「理想像探し」というのは一話でも既に示唆されていて、一話は主人公である彩瀬なるが店長になるまでを描いているんだけど、そんな店長になるための選抜のために面接の中に「この店をどうして行きたいのか」という質問があって、「ライバル店みたいにしたい」とする他の希望者をオーナーは「つまらない」と一蹴してしまっている。
この「どういう店にしたいのか」というのはその人の理想像みたいな事を聞いているわけなんだけど、確かに「ライバル店みたいにしたい」というのはつまらないんだよね。それは猿真似でしか無いし、ライバル店には叶わないと言ってるも同然なんだから。
このことを繰り返し描いていたのがライバル店に対抗して「プリズムストーンイースター」というイベントをやろう!ということになった五話だったんだけど、この五話の面白さっていうのが「とにかくライバル店みたいに豪華に!」というのがちゃんと否定し「自分達らしいことをしよう」というテーマのもとでイベントを開催していく姿にはちょっと感動した。
そうした「自分達らしさ」がイベントの成功につながっていた辺り、今回の『レインボーライブ』は「自分達らしさってなんなの?」みたいな話をやりだしそうだし、今まで以上に話の連続性が強いので、まだ序盤のこの段階でそういう話をやっていることを考えると、最終的に到達する境地が非常に楽しみにできる作品だと個人的には思うところで、『ディアマイフューチャー』とは別の意味で高く飛んでくれそうだ。

あーあとプリズムショーがレインボーライブに変わったことで「三人によるセッション」というものも見れそうだし、今まで以上に「皆で何かをする」ということが強化されたショーパートだとは思うし、主役級三人が共感覚持ちなので、同じ音を聞いても全く別の反応をすることでちゃんと差別化出来ているのも良いと思うわ。

何はともかく。
今回の『プリティーリズム』も期待できそうなんだけど、土曜朝の女児向けアニメはどれも面白くて困るわぁ。
『ジュエルペット』も至高は『てぃんくる♪』なんだけど、今やってる『ハッピネス』も絆というか結びつきのドラマになっていて結構楽しんで見ている作品の一つだなぁ。

TVアニメ「ジュエルペット てぃんくる☆」DVD-BOXTVアニメ「ジュエルペット てぃんくる☆」DVD-BOX
(2011/07/22)
高森奈津美、齋藤彩夏 他

商品詳細を見る




スポンサーサイト
この記事に対してトラックバックを送信する(FC2ブログユーザー)
http://ilya0320.blog14.fc2.com/tb.php/1877-02b749a9

0件のトラックバック

0件のコメント

コメントの投稿

投稿フォーム
投稿した内容は管理者にだけ閲覧出来ます

Appendix

魔界戦線


■DREAM WING(C87新刊)


■プリズムアライブ(C86新刊)
44829979_m.jpg
とらのあなで委託中

■スイッチオン!(C85新刊)
アイカツ3
とらのあなで委託してました

■RUNWAY
表紙
とらのあなで委託してました

プロフィール

水音

  • Author:水音
  • tumblrの方が積極的に更新してるマン。
    面倒くさがりなので、Twitterのほうが捕まります。

    魔界戦線



    連絡先  :mizune.moon.sounds@gmail.com
    @を半角にして下さい

カウンター