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『アイカツ』と仕事に対するストイックさとアイドルアニメの相性について

4月にスタートしたアニメもそろそろ話に一区切りをつけようとしている中、ここ最近は『アイカツ』が無茶苦茶面白くて毎週楽しみにしている。はっきり言って俺は今期で一番面白いんじゃないかとすら思っていたりする。

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(2013/03/02)
諸星すみれ、田所あずさ 他

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『アイカツ』の面白さというものを考えていくと、これはもう「アイドルになろうという子供」という存在を通じて、社会人を主人公にしたような作劇をしているということにあると思っていて、芸能界という業界に飛び込んでいく女の子を通じて「仕事の中で自分が何をして行きたいか」という仕事を通じた自己実現みたいな話をやっているところが無茶苦茶面白いのだ。
そもそもなぜ芸能界が描くと社会人を主人公にした物語のような話になるかというと、これは芸能界というものが大人が構築した大人のための世界だからで、そういう大人の世界である芸能界に存在しているアイドル=子供というのはどうやったって「大人と一緒に仕事していく」という枠組みにならざるをえない。そうした大人の世界での仕事の物語なんだからそりゃ新社会人を主役にするかのような作劇になるのはまあ当然といえば当然の話である。
でも『アイカツ』が素晴らしいのはそういう「大人社会」である芸能界を舞台にしていることを一切隠してないし、大人にも偏屈な奴から素直な奴まで色々いるけど「仕事に対する誠意」というものはちゃんとあって、「大人も頑張るけどアイドル=子供達が頑張らなければ仕事として成立しない」みたいな投げ方をしているところがいいと思うし、主な作劇パターンとして「アイドル達がそうした大人とやる仕事の中で、やりたい事を見つけないと仕事が成立しない」みたいな話があると思うんだけど、これに対して「そのアイドルだからこそのビジョン」というものをきちんと混ぜてきて、そのビジョンの実現のために頑張る姿を描いているところも素晴らしい。
そういう仕事に対するストイックさと積極性というものが魅力的に描かれている一方で、「日本舞踊では実力者」として語られる北大路さくらがプロが混じったファッションショーのオーディションにおいて、「実力を発揮するもののプロには負ける」という結果にすることで、プロ=アイドルの凄さに繋がっている辺りも地味に凄い。いくら話の主題ではないとはいえ、それを負のイメージを与えずに描いているのは「アイドルとしてのさくら」というイメージを一切怪我してないしな!
また『アイカツ』の舞台となっているスターライト学園の設定も面白い。
ここ最近のスターライト学園の描き方って完全にアイドル事務所的な描き方になっていて、学校にアイドル事務所としての側面をもたせているんだけど、これにより学園の中でデビュー済みのアイドルとデビューしていない訓練生が同じ教室の中で同じように笑ったり競いあったりするという描写が描けている。
この辺りは事務所に学校の側面をもたせていたアニマスと対照的に映る。
というのも、子供らしいシンプルな理屈で苦悩する様というのは学校の外に出てしまうと、そもそもの「悩み」というものが陳腐化してしまい、滑稽に見えてしまうのだが、アイカツの場合そもそも「学生=子供でアイドル」というのが「学校だけど事務所としての側面を持つ」というスターライト学園という設定によって保証されているので、特に気にならないという。
実際この辺りが面白くって、「ライブとCM撮影、両方やりたいから両方をこなす」という事を決めたいちごが苦労する様を描いた『いちごパニック』なんかが面白かったのだが、いちごの苦悩というのはある意味スゲー我儘で「そんなに苦労するならどちらか諦めればいいじゃん!」と思うような子供っぽい問題なのだが、学生がそういう悩みで苦悩するのはある意味普通というか。
そういうのをシリアスに見せられるし見せているというのは『アイカツ』の魅力の一つなんじゃなかろうか。
あと『アイカツ』はアイドルとは結局のところ、学生=ガキを食い物にしている商売である!というところに、スターライト学園の設定的になにひとつ言い訳をしていないということになるんだが、それを特に否定せずにそういうものだと描いているところとかは自覚的なんだなーというのはちょっと思った。

あーあと藤堂ユリカの描写とかすごく好き。
キャラクター作りという意味ではユリカ様のキャラ作りはやっぱり凄いのだが、そこから素の部分の魅力を引き出すところまでやっていて、アイドルというものをよく理解しているとは感じる。
やっぱりああいうのは水島精二の仕事なのかねぇ。

そんなわけで私たちのアイドル活動、『アイカツ』が面白いので、機会があったら見てもらいたいところである。
ちなみにゲームの方も面白いヨ。


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