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『ヴァルヴレイヴ』とリアクションの必要性について

たまにはもうちょっと真面目な話をしたい。
しよう。そういうことになった。


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(2013/06/26)
逢坂良太、木村良平 他

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『革命機ヴァルヴレイヴ』はサンライズ制作だけあってロボットアクションについては申し分ないのだが、ヴァルヴレイヴのトンデモ兵器っぷりを伝えるべきリアクションの薄さだけは本当にどうにかならないものなのだろうか。
『革命機ヴァルヴレイヴ』という作品世界においてヴァルヴレイヴシリーズというのはトンデモ兵器のように描写されているし、実際とんでも無い事をしている。
例えば主人公・ハルトの乗り込む一号機は切腹まがいの行為を行うことで巨大な剣を形成するし、硬化する光を用いて攻防一体の立ち回りをしているし、サキの乗り込む四号機は機体の背面に装備された特殊ユニットを用いることで、何もない空間を『蹴る』事による慣性無視の高速機動を行うことが出来るかのように描写されているのだが、その硬化する光や背面ユニットによる高速機動というものが、作中世界において「どのぐらい凄いものなのか」と「どう凄いのか」ということが、そのトンデモっぷりを目撃した人間のリアクションに込められておらず、ヴァルヴレイヴシリーズにおけるトンデモ性(言い方を変えれば特異性)というものがあんまり伝わってこないのだ。
この問題というのは、つまるところ「リアクション担当がなぜ必要なのか」と「優秀なリアクション担当とは」という話になると思うのだが、「リアクション担当がなぜ必要なのか」というと、これはリアクション担当がいないと「凄いものを凄いと言ってくれる人間がいないと、『その物や行為というものが作中においてどの程度のものなのか』ということがわからない」のである。
これは「作中世界における常識」というものを作品を鑑賞している視聴者が共有していないと言うことになると思うのだが、そもそも「作中世界における常識」は説明されるようなものではない。
「これは(この世界の)常識なんだよ」とわざわざ説明する作品がどこにあるというのか。いや異世界召喚系ならそりゃ説明は入るが、そもそもその場合においても「出身世界の常識」をわざわざ一から説明する必要もなければ、やっても意味がないのである。
この「作中世界に於ける常識」というものを端的に表すのがリアクションというやつで、作中世界に住む人間の「凄い」というのは「作中世界における特異性」というものを表す行為であり、これがなければ「その行いの凄さ」というのは伝わりづらいものになってしまう。
だからこそリアクション担当というのは必要で、凄いものには作品の人物が凄いと言ってくれないと、その凄さが理解できないので困るのだが、『ヴァルヴレイヴ』の場合はそのリアクション担当が微妙に下手なリアクションしかしてくれないので、その凄さがいまいち伝わらない。
なんというか、「作中における凄さ」にも尺度があってその尺度の中で「どのぐらい凄いことなのか」というのを台詞に込めてくれないと、その凄さというのがいまいち理解できず素直に驚けないと個人的には思うところで、『ヴァルヴレイヴ』におけるヴァルヴレイヴシリーズの特異性というのがあんまり伝わってこないのはその辺に理由があるような気がするのである。
ただ映像的にはその凄さが伝わるように苦労している形跡が見られるのは救いかもしれないのだが、この問題って「リアクションしてください」という話であり「凄さを説明してください」という話なので、その辺の説明不足っぷりはどうにも気になってしまう。
「凄く強い」を描写するためには作中における強い奴を負かすだけじゃダメで、そこに「凄く強いあいつが負けた」と説明させる必要があるよね、という話ではあるのだが、ロボットアクションの一つ一つは素晴らしいだけにそういうリアクションの薄さというところでケチがついてしまうのは勿体無いと思うところで、もうちょっとリアクションとそのための台詞を増やして欲しいところで。
別に『エウレカセブン』26話における覚醒したニルヴァーシュを追うチャールズの「何故だ。何で追いつけない。スペック的には圧倒しているはずだ。何故だ!?」級のリアクションを期待しているわけでも、『コードギアス』におけるルルーシュ並の「あり得ない事をあり得ないときちんと説明する」リアクション担当要員の登場を望んでいるわけでもないのだが、少なくとも彼らの欠片ほどでもいいから、ちゃんと「凄い」って説明してくれたりしないだろうか。
基本的に楽しんで視聴している方なのだが、こういうちょっとしたことがロボットアニメ好きとして気になって微妙に楽しめてない部分があって悔しいので書いておいた。
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