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自分と向き合うことと敗北の悔しさと『プリティーリズム・レインボーライブ』について

『アイカツ』の『ダイヤモンドハッピー』と挿入歌アルバムと共に『プリリズ』のキャラソンを買いに行ったら、『アイカツ』はあったのに『プリリズ』は既に売り切れていた。俺はどんな顔をすればよかったのだろう。

ダイヤモンドハッピー/ヒラリ/ヒトリ/キラリダイヤモンドハッピー/ヒラリ/ヒトリ/キラリ
(2013/06/26)
わか・ふうり・すなお・れみ・もえ・えり・ゆな・りすこ from STAR☆ANIS、わか・ふうり・すなお from STAR☆ANIS 他

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(2013/06/26)
加藤英美里、小松未可子 他

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まあ別口で注文してたので届き次第、ラブライブの『微熱からMystery』とアイカツ周りのCDと共になんか書くことにするけど、そんな『プリティーリズム・レインボーライブ』の12話が面白かった。
「前作までのプリティーリズム」とはまた別の方向性を示しながらも『プリティーリズム』シリーズが今まで描いてきたものと変わらないものを感じさせる内容だったように思う。
『プリティーリズム』シリーズは確かにショービズ業界っぽさを持っていて、『ディアマイフューチャー』までの物語というのはそういう「プリズムショー」というショービズ業界に飛び込んだ少女達の物語だったのだが、『レインボーライブ』は仕切りなおしということもあって、そういうショービズ業界っぽさやプリズムショーそのものとはちょっと離れたところで物語が進行していた。
例えばプリズムショーが絡んだ店を運営する中で起きる問題をどう解決するか、とか。
そういう職業体験的な部分が凄く強くてプリズムショー自体はあくまで添え物といった塩梅だったし、プリズムショー自体はほぼ毎回やるし作品上の意味付けというものは設定されているのだが、それほど重要そうに描かれていないばっかりに「プリリズである意味は?」と俺等は感じずにはいられなかったのである。
まあそれでも面白く無いというわけではないし、俺は京極尚彦のファンなので「プリズムショーの演出は京極尚彦」というだけで十分楽しめていたのだが、最近やっている大会編は「競いあうということの本当の意味」なんかに今までとは違う方法で触れてきていて、今までと全く違う話をやるわけではない=仕切りなおしたことで別方向から同じテーマを描き直すと言うことに挑戦していてすごく好感が持てたんだけど、今週は特によかった。

今までもライバル的な描き方がされていたあんとわかなが、12話で戦うことになるのだが、わかなの二連続ジャンプに対して自分自身は一度も挑戦したことがない三連続ジャンプに挑戦しようとする!という筋立てなんだけど、そのことに対して不安になるあんに、彼女の先輩は「出来ないなんて誰が決めた? お前の心が勝手にブレーキをかけてるんじゃないのか? 」と声をかけている辺りに今回の『レインボーライブ』のやりたい事が見えた気がする。
少なくとも今回の大会編では「自分と向き合う」ということと「自分との戦い」をやりたいのだろう。
それがあんの場合は「自分の心の中の壁=自分で信じ込んだ限界」だったのだろう。
「自分の限界」というものを設定してしまった人間は、絶対にその限界を超えることはないのだ。
限界とは「これ以上出来ない」ということであり、「これ以上出来ない」と自分が信じている限りは絶対に自分は自分の限界を超えることが出来ないのだ。
「限界を超える」とは「必ず出来る自分を自分が信じる」というある種の万能感と全肯定っぷりが生み出すものであり、それはある意味では必然で「当然できること」なのだ。
だからこそその言葉を受け止めたあんは直後のプリズムショーの中で練習でしかやったことがないと語る二連続ジャンプを成功させているわけなのだが、そもそもこの言葉をかけた先輩自身も「出来ない」とは一度も口にしていないし、彼自身も怪我をしながらもプリズムジャンプを飛んでいたりする。
「出来る自分」がいるから「出来ない自分」という限界を飛び越えていけるのであって、その逆はあり得ないのである。
そうしてあんに挑戦させておきながら三連続ジャンプ自体は着地で失敗させるという辺りも面白い。
「出来る」と信じる自分があるからこそ限界を超えられると俺は書いたが、その「出来る自分」が必ず出来るようになるための努力をあんはしていない。
出来ないと思い込んで、「出来る自分」というものを作り上げる練習をしていないのである。出来る自分は日々の練習の中で培われるもので、「出来る」と気持ちで信じても必ず成功するだけの実力と、挑戦するものに対する意識作りを日常的に行なってきたかどうかというのは、実際に出来るかどうかを大きく分ける。
だからこそプリズムショーが終わって、舞台袖に移動した後のあんの悔しい、悔しいよ! 私、はじめから三連続ジャンプなんて出来ないって決めつけてた。勝手に心のなかに壁を作って。私は、私に負けたんだ! もっと練習しておけばよかった。こんなに悔しい思いをするなら、もっと練習しておけばよかった!」が際立つ。
この悔しさというのは「プリズムショーで負けた」ということもあるだろう。
三連続ジャンプを飛べなかったということもあるのだろう。
先輩や仲間達の期待に答えきれなかったということもあるに違いない。
そうした様々な思いをひっくるめて「悔しい」なのだ。
そのことをこの台詞だけで語らせてしまう辺りにこの脚本の面白さがある気がするし、あんのその悔しさの根っこにあるものを「心の中で限界を作って練習を怠った自分」としている辺りも面白いところで。
今回あんは確かに敗北したわけなのだが、真の敗北とはそうした悔しさを感じられない敗北だろう。
「悔しい」と感じた思いはいつかあんを再び三連続ジャンプに向かわせるだろうし、そのための努力をあんは今後もし続けるのだろう。
しかし1クール目の終盤にきて大会編。その中でこういうアスリート的な話をし始めている辺り、『レインボーライブ』は『ディアマイフューチャー』とはまた違うステージにある作品だなぁ、と感じるところである。
で、あんの話からもわかるけど、今回の大会編のテーマは「自分と向き合うこと」だろうと感じるので、完全におとはの噛ませになってしまったいとさんは、もうちょっと父親と自分に対して向き合うべきだと思うんだけど、これは大会後の話でやりそうなので期待しておこう。

ところで今回の絵コンテは『ラブライブ!』の監督を務めた京極尚彦だったのでそれっぽいカットが多かった印象。
まあプリズムショーは今のところ全部京極尚彦だけどな! そういうカット割、スゲェ多いわ!

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