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『ふたりはミルキィホームズ』におけるフェザーズとミルキィホームズについて

12分というショートアニメだと聞くと微妙に見るのが億劫になっていたけれど、いい加減見るかーというわけで『ふたりはミルキィホームズ』を視聴したわけなのだが、ああなるほど。今回の『ミルキィホームズ』って「ミルキィホームズや怪盗のいない世界で何かになろうとする二人の探偵見習いの話」なのか。

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ミルキィホームズ

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いや作品の中に怪盗もミルキィホームズも登場していると言えばしているのだ。
しかしながらミルキィホームズにしても怪盗にしても、我々がゲームやアニメで見てきた姿とはどこか似ているようで全く別の何かのような気さえしてくる。
というか多分別物なのだ。この作品におけるミルキィホームズも怪盗も。
そもそも今回の舞台からして今までのミルキィホームズとは全く別のシロモノだといってもいい。
今までのミルキィホームズの舞台といえば偵都ヨコハマだったりロンドンだったりと色々あったが、「探偵と怪盗が互いに競い合うことがごくごく普通の光景として成立した世界」という一線は守られてきた。
だからこそトイズを悪用する怪盗とトイズを人のために使う探偵という、言ってしまえば善悪二元論的なドラマがそこにあって、互いに認め合いながら終わりなき争いをしていたように思うしあくまでそれは「作られた世界」であるヨコハマないし、ロンドンだからこそ成立するものだったのだろう。
「あくまで虚構の出来事だから近くで起きたことのように演出しなくてもいい」みたいな。
しかし今回の『ふたりはミルキィホームズ』の舞台はといえば横浜市で、その光景は今までの作品で見られたような作り物感というかエンターテイメント感とはかけ離れて、どちらかといえば現実寄りであるし、そこに暮らす人々もまた現実にいそうな普通の人々であるように思う。
そしてその横浜市は作中でも語られている通り「探偵や怪盗が活躍している」ということがあんまり語られなくなった世界であり、ミルキィホームズ自体も最初は存在そのものすら疑われているぐらいには「都市伝説的な代物」になっていた。
そういう意味ではこの世界(の少なくとも一話の終盤までは)「ミルキィホームズのいない世界」なのだといえるのだが、そんな世界に暮らすカズミとアリスが怪盗の追跡をしている中でミルキィホームズと犯罪組織・カラー・ザ・ファントムと出会ったこと物語は動き出す。
なんというか、このカラー・ザ・ファントムとミルキィホームズの虚構性の高さが『ふたりはミルキィホームズ』が一話の中で描いてきた世界の中では異質というか虚構的すぎるのだ。
カズミやアリスが追いかけた怪盗ってニット帽にサングラスで顔を隠した不審者そのものの装いではあるものの、まだ現実にいそうという意味では現実寄りの存在だし、トイズこそ使うもののカズミやアリスのキャラクター付けも虚構性が強いかといえばぶっちゃけ普通だ。現実にいそうなラインであるといえるのだが、それに対するカラー・ザ・ファントムやミルキィホームズというのははっきり言ってしまえば「物語的」な存在で、そこに対する違和感というのは凄く強く残る。でもその姿って今までミルキィホームズの中に登場した怪盗であり探偵そのものなのだ。
このカズミ達側とミルキィホームズ側と明らかに住んでいる世界が違う感じが生み出す違和感が、最終的にどういうものになるのかは今の段階ではさっぱり分からないが、少なくともダメダメな姿ばかりを見せられてきた者として、今回のミルキィホームズがしっかりしすぎているというのがあって、「先輩になったから」というだけでは説明がつかないような「ブレの無さ」というか「綺麗事を真正面から言える具合」というのは本当に「物語の世界の存在」のようであると感じるところだし、二話で「私たちのようになりたいならなればいいんです!」と言い切る様はなんだろうな。この正しさが真っ直ぐすぎて突き抜けまくってる感じ。
キッズアニメ的といってしまえばそれまでだが、本心では気づきながらも踏み越えられなかったカズミを後押ししているような、その本心を見越しているかのような助言であり、それが結果として『ふたりでミルキィホームズ』というタイトルの意味を象徴するかのような「二人のトイズが合わさる」という現象を生み出している。
それを踏まえてサブタイトルを見てみれば『「なる」ということ』であり、「何かになろうとする」という奴らの物語なのかーと思う所でもある。
あと怪盗も探偵も動かない=犯罪が少ない社会の中に突如現れた悪党とヒーローという構図はバットマン的というかアメコミ的なものを感じさせるのだが、そうして考えてみれば各種メディアごとのミルキィホームズの設定のぶれというものはアメコミ的なそれだと言えるのでもないかと思ったが、この段階ではなんともいえん部分はあるか。

しかし今回のミルキィホームズは「ミルキィホームズ」という集団も怪盗も含めて、別世界の住人すぎるので「実は虚構の存在です」と言われてもあんまり違和感がないな。「ミルキィホームズは皆の中にいる」というのは着地点としてありかもしれない。
なにせ今回の舞台はヨコハマじゃなくて横浜なのだから、横浜のミルキィが虚構であってもヨコハマのミルキィはやっぱり本物であり、それを見続けたファン=視聴者が応援し信じるミルキィの存在自体は保たれるしな! あちら側=ヨコハマ、こちら側横浜はありだと思うね!

アニメやゲームを統合する存在になるというこの『ふたりはミルキィホームズ』。
実際まあどうなるのかわからない魅力があるので個人的にはもうちょっと注目して行きたい、かなぁ。

しっかしあの実写パートは俺的には全然ありなので、ソフト化する際には30分ぐらい撮りおろしで女子会してほしいわ。
三森すずこと橘田いずみを合わせるとボケ倒して終わるということが分かって面白かったわ。




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