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『プリティーリズム・レインボーライブ』と競技化するプリズムショーについて

夏コミ期間中ずっと気がかりだった『プリティーリズム・レインボーライブ』の最新話を視聴したわけなのだが、今までの『オーロラドリーム』『ディアマイフューチャー』とはまた別の面白さがちゃんとあって、これはこれで面白いではないか。


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今回の『レインボーライブ』は確かに『オーロラドリーム』や『ディアマイフューチャー』のような明確な目標というものが存在していない。この2つはいずれも「プリズムスターの頂点を目指す」という目標が明確にあって、『オーロラドリーム』における春音あいらも『ディアマイフューチャー』における上葉みあも、どちらも「プリズムスター」というトップスターを目指して努力し、時に挫折して高みを目指していく物語となっている。
俺は「プリズムショーを全く知らなかった春音あいらが最終的に、プリズムスター全員が憧れるトッププリズムスター=プリズムクイーンをかけたステージに立つ」というところに『オーロラドリーム』の面白さが全て詰まっていると思うし、『ディアマイフューチャー』は「一番を目指すとは一体どういうことなのか」ということに綺麗事を含まずに展開し、その上で「プリズムスターの所業」について突き詰めていったところに面白さがあるのだと思っているのだが、この2つはやっぱり「プリズムクイーン」という「プリズムスターの頂点」を目指すが故に成立する物語で、「プリズムクイーンを賭けたステージに立つ春音あいら」というのは「プリズムクイーンを目指す」という目的がなければ成立しないし、それを踏まえた上での続編である『ディアマイフューチャー』では「一番を目指すということ」に付随する「同じように一番を目指しながらも敗れていった者達」という問題を扱う以上、やっぱり「頂点を目指す」という物語がなければ成立しないものだろう。
それに対して現在放送している『レインボーライブ』はというと、そういう「頂点を目指す争い」という強烈な目的意識というものは感じられないし、そういう形の目的意識については描く気がないようにも感じられる。
その観点からすれば前作までのような物語を求める人間にとっては物足りないといえば物足りないのだが、『レインボーライブ』でおそらく描きたいのは「競技化したプリズムショーと観客側の乖離」、そして「プリズムショーというものの可能性」なのだろう。
「競技化したプリズムショー」というが今までの『オーロラドリーム』や『ディアマイフューチャー』を見れば分かる通り、『プリティーリズム』シリーズにおけるプリズムショーはいずれも競技的側面が強いものではあるのだが、『レインボーライブ』におけるプリズムショーはそういう競技としての側面が非常に強く現れている。
『レインボーライブ』におけるプリズムショーにおいて、この競技的な側面というのはつまるところ、「明確な審査基準が存在している」「その審査基準を満たして無ければ評価されない」ということに尽きる。
早い話が「高い難易度の技をどれだけミスせずに出来るか」ということに全てが集約され、そこから外れたものは全て0点として扱われるということだ。
この「審査基準を満たしているかどうか」という要素は今までの『プリティーリズム』シリーズには見られなかった要素で、観客の投票がそのまま得点になる『ディアマイフューチャー』は元より、審査員が得点を出していた『オーロラドリーム』でも「ミスしているかどうか」というのは最終的な結果にはあまり影響していなかったように思う。
そういう意味ではこの二作はいずれも「審査員を観客の一人」として扱っていたし、観客を楽しませるために全力を尽くしていたわけなのであるが、『レインボーライブ』における審査員はというと明らかに観客とは違う楽しみ方をしており、「自分達が制定した審査基準内に収まっているかどうか」「そしてそれはミス無く行われているかどうか」という「プリズムショー自体が面白かったかどうか」とはまた別の、そして「プリズムスターを見ていない」方法をもってプリズムショーを評価している。
例え観客がプリズムライブという「ルールブックに乗っていない物」で盛り上がっていても、彼らにとっては評価するに値しないものであるとするこの保守的な審査員とそれを要するプリズムショー協会が本作の対立軸として機能しているように感じられるし、プリズムライブを頑なに認めようとしない彼らとそのシステムは、プリズムショーを行う者全てにとって敵であるとするプリズムショー協会の会長を含めて、その変革こそが作品全体のテーマの一つのように考えられる。

そして、ここ最近の面白いところはそういう「保守的な協会」の「評価基準を満たす」という事に終始していたエーデルローズチームに変革が起きようとしているところだろう。
今までのエーデルローズチームは明らかに「ルールブック」という基準の中で得点争いをしており、「ミスをしない=ミスを恐れる」という部分が多分に演出されていたのだが、おとはは自分自身の殻を破り、自分の意志で決定することをもって、わかなは失敗を恐れる自分から、失敗してもいい、もっと自由な精神をもって、べるは自分が今立っている場所が決して自分一人だけの力で成立していないということを自覚することで変わっていこうとしている。
エーデルローズチームの変革はペアともの存在を持って表現されているのだが、ペアともがプリズムライブを発動させる鍵となっている以上、彼らもまた「ルールブック」という基準にないプリズムライブを発動させて「自分なりのプリズムショー」を生み出していくのだとすると、プリズムストーンチーム、エーデルローズチームは互いに違うチームとして高め合う形でこの世界のプリズムショーを変革していくように感じられるし、そうしたプリズムショー自体のあり方が変わるというのは、今までのプリティーリズムではなかったものなだけに今後の展開を期待したいところだ。

しかしながら目下のところ「プリズムショー協会とエーデルローズが生み出した化物」となりつつあるヒロさんがちょっと悪役としては強烈すぎやしないか。いやカヅキ先輩が超良い奴で、「ルールに縛られない自由な精神」を説いてる時点で男子勢の中でのバランスはとれているとは思うのだが、ちょっとヒロさんは完成されすぎだぜ。





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