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lily white×BiBi×Printemps!ユニットシングルで見るラブライブNEXT PROJECT第二弾について

『リスアニ!』のラブライブ!特集号こと『リスアニ!Vol.14.1』を購入したわけなのだが、『リスアニ!』というアニメ雑誌はアニメの中でもとりわけ音楽に対して焦点を当てた雑誌であることもあって、μ's九人だけじゃなくて作詞を手がける畑亜貴、音楽周りを担当するプロデューサー陣だけじゃなく、アニメにおける劇伴全般を手がけた藤沢慶昌や振り付け担当の石川ゆみにもインタビューをしていて驚いた。


リスアニ! Vol.14.1 「ラブライブ! 」音楽大全 (M-ON! ANNEX 571号)リスアニ! Vol.14.1 「ラブライブ! 」音楽大全 (M-ON! ANNEX 571号)
(2013/08/29)
不明

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前の『10.1号』が『ラブライブ!』という作品全体を掘り下げた一冊だとするのなら、今回は「ラブライブ!の音楽!」という方向での掘り下げ方なので今回の密度の濃さってのはある程度は想像できたのだが、こうして音楽に携わってる人間の――それもプロデューサー陣や振付師まで掘り下げてくるとは思ってはいなかっただけに、読み込むところまでが最低限の礼儀である、とも思う。個人的に。
少なくとも向こうが本気で来たものを本気で受け取ってこその礼儀であると思うので、こうして音楽一本に絞った雑誌が出るところまで来た喜びを噛み締めながら熟読しておきたい。

という話をしたところで、先週で『ラブライブ!』NEXT PROJECT!と題打たれた『ラブライブ!』ユニットシングル三ヶ月連続リリースが終わったわけなのだが、「夏」という共通コンセプトのもとリリースされた三枚の寸グルはどれも方向性が違いながらもどれもアイドルソングで好きだなぁ。
前回のユニットシングルは割りとどのグループもバラバラの方向性だったように思う。
強いて言うなら「恋愛」と言うのがテーマになっていたのだが、グループとしてのコンセプトに依ってそのテーマは解体・再構成されることで全く別のものになっていた。今回のユニットシングルはその辺の反省を活かしてなのか、それともリリースされた時期に依るものなのか、「夏」というものを各ユニットごとにミックスさせることで共通のテーマを感じさせる一方で、ユニットごとのコンセプトが色濃く現れている。
そこが今回の企画の面白かったところで、同時期リリースであるからこそ比較した時に浮かび上がってきたものが魅力になっていて、熱い企画になったように感じられるのだ。

一番最初にリリースされたものは園田海未、東條希、星空凛によるユニット、lily whiteの『微熱からMystery』。


微熱からMystery微熱からMystery
(2013/06/26)
星空凛(飯田里穂),東條希(楠田亜衣奈)from μ’s~ lily white~園田海未(三森すずこ)、新田恵海 他

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lily whiteというユニットは園田海未がリーダーとなっているユニットである。園田海未といえば古風な性格!ということで楽曲自体の方向性としてはグループサウンド感があって、今回の企画全体の音楽の方向性である80年代のアイドルソング臭を最も色濃く残しているのがこの『微熱からMystery』。
アイドル全盛期であった80年代のその色をグループ全体としてもつlily whiteであるが、出来上がったものは「今だからこその80年代アイドルソング」というものであり、過去のアイドルから受け継がれてきたメロディが今の形に生まれ変わったかのような楽曲となっており、どこかで聞いたようなものでありながら新しいというメロディに仕上がっている。
今回も畑亜貴が出掛ける作詞は「今年の夏に何かが起きそう」と「何かが変わりそう」という2つの予感をミステリーに例えており、そんな予感を感じる「夏」という季節の始まりである6月に発売された事もあって「ラブライブの今年の夏」というものを予感させる楽曲となった。
個人的にはカップリング曲が「幼馴染が予想以上に成長していて戸惑う女の子」という歌詞で結構好みなわけだが、思えばこの曲を歌っている園田海未も星空凛も幼馴染持ちなので色々考えてしまう。いや妄想なのでどうでもいっちゃいいんだが。

で、二枚目にリリースされたのが絢瀬絵里、西木野真姫、矢澤にこのユニット、BiBiの『Cutie Panther』。


Cutie PantherCutie Panther
(2013/07/24)
西木野真姫(Pile),矢澤にこ(徳井青空)~ BiBi~絢瀬絵里(南條愛乃)

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BiBiの特徴といえば絢瀬絵里がリーダーであるということもあってか、他のグループに比べると強気で攻める女の子のユニットであるということであり、西木野真姫や矢澤にこの性格を考えてもこの強気な女の子グループと攻めるアイドル!というコンセプトは見事なまでに合致している。
今回の『Cutie Panther』は特に他のユニットがいじらしさを強調する歌詞であるのに対して、このグループだけ「惚れた相手はものにしてみせる!」という楽曲になっているし、カップリング曲は失恋=夏の終わりと重ねることで夏のジュブナイル感がよく出ているようには感じる。
加えて言うなら絢瀬絵里役の南條愛乃にしても西木野真姫役のPileにしても違う方向で上手く、矢澤にこ役の徳井青空は自身の持ち味を押し出す方向なので、アニメ化を経て個性が干渉し合うことで一つの魅力になっている!というのはこのBiBiが一番感じるかなぁ。

で、最後を飾るのは高坂穂乃果、南ことり、小泉花陽の三人によるユニット、Printemps!


Pure girls projectPure girls project
(2013/08/21)
南ことり(内田彩),小泉花陽(久保ユリカ)from μ's~ Printemps~高坂穂乃果(新田恵海)

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BiBiやlily whiteと比較するとPrintempsは王道のアイドルユニット!という雰囲気がよく出たユニットであり、楽曲自体も王道的なメロディラインで、アップテンポであることもあってとにかく夏の弾けんばかりの活力を感じさせる。
そんなメロディに載る歌詞自体も「夏を楽しもう!」「今を楽しもう!」で前向きかつ元気な女の子の歌詞であり、他のユニットと比較することでPrintempsの王道アイドルユニットっぷりが際立つ。加えて言うなら最後にこのユニットのアイドルユニットとしての王道性と「今は楽しい!」という楽曲は今年の夏の印象自体が「いいものであった」という印象にさせてくれるような気もする。個人差があると思うけど、少なくとも俺は凄く好きだ。
そういう刹那的な歌詞ってのはやっぱりアイドルが言ってこそで、何度も主張するようなものではないのだから。
反面、カップリング曲は「思いを隠しきれない切なさ」だというのがよりその辺の刹那性を際立たせているように感じるのだが、しかし小泉花陽の曲はこういう曲多いなぁ。
久保ユリカという人間の声質的なものかもしれないが、こういう吹けば消えてしまいそうなほどか細い唯一無二の声質と失恋系というか「思いを内に秘める」系というか、そういう曲は相性がいいように思ってはいたが、『なわとび』とかあの辺の楽曲を聞いて確信を持った。久保ユリカという人間は間違いなくこの方向だと天賦の才能というしかない声を持っている。
あと何だかんだで演技に癖がないというのは久保ユリカという人間の明らかに長所であるので、今後共アニメの仕事を増やす一方でソロデビューとかしちゃってもいいんじゃねーかなー、とか思ってしまうのである。買うか買わないかで言えば間違いなく買う。ユニットシングルの話をしているはずなのに、こうして久保ユリカを褒め称えるテキストを書いている時点で「デビューしたら全力で応援してやんよ!」という覚悟は完了している。
という訳でランティスさん、俺みたいな歌手として久保ユリカが好きだって奴のためにどうぞよろしくお願いします。



でだ。この記事の趣旨は「普段はアニメと漫画の話しかしないような奴が音楽について語るとどうなるのか」ということなんだが、結果的に出来上がったものを読み返してみると「ああうん。本当に音楽用語を使わずに語ろうとしてるなー」ということが分かって自分でもそこそこ面白いような気がする。気のせいだと思う。
ともかく今回のユニットシングルは「三ヶ月連続リリース」「連動キャンペーンあり」と「聴き比べてください」と暗に言っているとしか思えないお膳立てがされた企画なので、三ヶ月のマラソンを終えた今だからこそ、そしてアニメの再放送が始まらんとしているこのタイミングだからこそ鑑賞したいCDだと思った。
こういうのが好きな人は是非。

あ、俺が一番好きなのはPrintempsですけど、アイカツではぽわぽわプリリンが一番好きです。一回も歌ってないけどな!




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