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『プリティーリズム・レインボーライブ』の天羽ジュネと強者の演出について

フィクションにおいて「強者の演出」という奴があると思う。
この強者の演出とは実際に戦っているところを見せなくても「なんかこいつは強そう」と思わせてくれる演出のことで、ある種のハッタリとも言える演出なのだが、『プリティーリズム・レインボーライブ』においてトッププリズムスターとして君臨する天羽ジュネの強者の演出はちょっと面白い。

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『プリティーリズム・レインボーライブ』は七人の主人公がプリズムショーを通じて自分の気持ちに素直になって行く姿を描いているアニメなんだけど、そんな『レインボーライブ』の中で一話から最新話までの間ずっと「強者」として描かれ続けているのが天羽ジュネ。彼女はトッププリズムスターとしてプリズムショー業界に君臨しており、未だかつて誰も飛んだことがない四連続ジャンプを飛べる存在として一話目から「とんでもない人」という表現がされてきた。
これは三連続ジャンプを飛べて作中でも「凄い」と言われる人である蓮乗寺べるが天羽ジュネを一方的に「超えるべき対象」としている、という部分に担保されている部分で、それにより「四連続ジャンプが飛べる=天羽ジュネの強さ」という論理が成立し天羽ジュネの凄みに繋がっていた。
しかしそんな四連続ジャンプを蓮乗寺べるが飛んでしまったのだが、彼女の「強者としての凄み」ってのは薄れていったかというとそうではなかった!というのが本作の「強者の演出」の面白いところで、天羽ジュネは未だに強者としての凄みを保っているのは「まだ一度としてプリズムショーを作中で披露していない」という部分とセリフ回しからくる得体のしれなさがあるからだ。
天羽ジュネの底を一度として見させない=人間性に触れた気にさせないセリフ回しと立ち振舞いというやつは四連続ジャンプを実際に飛んでのけた蓮乗寺べるに対して驚いた素振りを一切見せていない事なんかにも繋がっている部分で、トッププリズムスターとしてというより「天羽ジュネ」という人間として一度として彼女は素の人格をのぞかせていない。この部分については「素直になること」でプリズムライブを発動させてきた主人公達とは対照的に映る。
彼女はどこまで本心で語っているかわからないからこそ、「心を飛躍させることで飛べるようになるプリズムジャンプがどういうものかよくわからない」という得体のしれなさを感じる映像になるのだ。
また蓮乗寺べるが四連続ジャンプを飛んだことで視聴者である俺達側としては「四連続ジャンプの凄さ」という奴を知ってしまっており、だからこそ「天羽ジュネの四連続ジャンプを飛べる」という設定に凄みが生まれているというのも重要な点なのだが、それにも関わらず天羽ジュネがプリズムスターとして見せてくれるプリズムショーというのは回想や作中の映像としても登場していない。それにより彼女のプリズムスターとしての実力というのが未知のものへと昇華されており、ここ最近の「いよいよ見れるぞ天羽ジュネのプリズムショー!」みたいなプレミア感を帯び始めていて、そのプレミア感が彼女の強者としての凄みにブーストをかけているようにも思う。
この辺の「プレミア感から来る凄さ」という演出としては『プリティーリズム・オーロラドリーム』における伝説のプリズムジャンプ、オーロラライジングなんかも同じ技法を用いていて、物語序盤から「オーロラライジングってどんな技だろう」と焦らし続けることで、実際に出そうな局面になった時の凄みに繋がっている部分でもある。
『オーロラドリーム』では天宮りずむがオーロラライジングファイナルを飛ぶ→高峰みおんがオーロラライジングを超えると自負するエターナルビッグバンを飛ぶという流れにすることで、「オーロラライジングの凄さを視聴者に印象づけた上でそれを映像的に超えてくるエターナルビッグバンのすごさ」という奴に繋がっていた点で、そこを踏まえた上での春音あいらのオーロラライジングドリームの見せる美しさが採点不可能という結果に結びつく。
『レインボーライブ』がどういう流れの中でトッププリズムスターである天羽ジュネの強者っぷりを実際の映像として見せつけてくるかはまだ分からないが、彼女は公式のトークショーにおいてプリズムライブと五連続ジャンプというさらなる高みへ飛び上がることを既に宣言しているおり、ようやく四連続を飛べるようになった蓮乗寺べるの格を保ったままでさらなる強者になってくれそうな雰囲気すら漂う中、果たしてジュネ様のプリズムショーはどういうものなのだろうか。
しかし四連続ジャンプが凄みを帯びれば帯びるほど、天羽ジュネの格が上がるのにべるさんに飛ばせてしまったのは「いいのか!?」と思わないでもなかったが、ちゃんと四連続ジャンプが凄かった事で天羽ジュネの格は一切下がってないというのは映像作品だからこそだと思うんだよなぁ。
この辺の「大技はきちんと大技と見せることで、作中で既に出来るとされているキャラの風格を保つ」って結構綱渡りなのだが、それがちゃんと成功しているのは凄いなぁ。

ところで男子勢のマイソングアルバムも出るそうですが、『BOY MEETS GIRL』の男子勢バージョンは台詞入りってマジですか。
アホほど視聴してようやくヒロさんのプリズムショーに慣れたというのに!

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でも歌に罪はないので買う。
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