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二年目の『アイカツ』と「アイカツらしさ」について

外出すれば『アイカツ』と『プリティーリズム』で、アホほど視聴しているのが『アイカツ』と『プリティーリズム』。今期で一番楽しみにしているアニメが結局『アイカツ』『プリティーリズム』『ジュエルペットハッピネス』な俺はちょっと女子小学生的趣味すぎやしないだろうか。
まあ去年の『プリティーリズム・ディアマイフューチャー人生ゲーム』も買ったし、今年はアイカツドンジャラも買うつもりなので、この手の玩具を買っておく幸せに関してはギャラクティカ噛み締めている人間の一人ではあると思うけども。
まあなかなか遊ぶ時間を作れないので買っておくだけで終わりそうな気もするが、ボードゲームを買っておく楽しみというのは何者にも代えがたいものだと思うの。


アイカツ! ドンジャラ アイカツ!アイカツ! ドンジャラ アイカツ!
(2013/10/26)
バンダイ

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ところで9月で無事に一年目の物語に一区切りをつけ、10月から二年目に突入した『アイカツ!』。
ライバル校であるドリームアカデミーが新しく登場してスターライト対ドリアカという構図で競い争う!という話だと聞いてどうなるものかと思っていたのだけれど、一年目とはちょっと違った雰囲気を漂わせながらもいつもの『アイカツ』らしい作品となっているように思う。
始まった当初こそドリームアカデミーや星座ドレス、星座アピールなどの新要素や新たに登場したドリームアカデミー所属のアイドル、音城セイラとそのプロデューサーである冴草きいの説明やキャラの説明と描写に時間を割いていたり、いきなりドリームアカデミーとスターライト学園の対決ライブが組まれるなどドリームアカデミーとスターライト学園は競い争うという構図に持っていくのか!?と思わせる雰囲気が漂っていたけれど、星宮いちごの帰国から「ドリームアカデミーも共に頑張る仲間」という落とし込み方をしていて、「何がアイカツらしいのか」ということを理解している絶妙なバランスの取り方をしているように感じられる。
二年目の導入は一見するだけでは単純な対決の構図で競争社会の陰惨さとかに繋がりそうなものなんだけど、『アイカツ』は絶妙なところで踏みとどまる事で陰惨さとかに繋がらず、「皆ライバルで友達でアイドル仲間!」というまとめあげ方をしていて実に立派な作品だ。これには「必要以上にドロドロさせない」という意識を感じさせる部分だけど、この辺の意識は一年目でも見られた部分ではある(トライスター所属となった紫吹蘭が結局脱退する流れとか)。
ただこの辺の踏みとどまり具合と別方向への軸の転換の上手さは『アイカツ』の優れている点だし、そこにちゃんと理屈が伴っている辺りは自覚的にやっているからこそのものだ。
なぜ『アイカツ』がスターライト対ドリームアカデミーという単純な対立構造に持ち込まず、「共に競い合い、認め合える友達でありライバル的存在」という扱いに拘るのか。
それはエンディングである『オリジナルスター』の歌詞でも触れられている通り、「それぞれの個性があって、それぞれの星に向かって頑張る」というのが『アイカツ』の物語の基軸(テーマと言ってもいいと思う)になっているからだ。
スターライト学園とドリームアカデミーは確かにライバル関係ではあるのだが、それはそれとして「それぞれのアイドル達が自分達の目的に合わせてアイドル活動をしていく」というのは『アイカツ』一年目でも非常に重要なものとして扱われていて、終盤で登場した「自分を幸せにできる方法を知っているのは自分だけ」という言葉などからも窺い知ることが出来る。
「自分の幸せを決めるのは自分だけだし、その方法を知っているのも自分だけ」ならば、「共に競い合う」と「一緒にアイドル活動をしていく」は両立する。ナンバーワンを目指す事と同時にオンリーワン性を追い求めることは同時に出来るわけで、ドリームアカデミーが登場して対立する関係になったとしても、彼女達のアイドル活動はさして影響はないのだ。

またドリームアカデミーからデビューした音城セイラと星宮いちごの対決をやった二年目三話で、きっちりいちご側にドラマを振り直したのも上手い。
作中ではセイラといちごを対比させている描写が散見されるのだが、視点的な部分で言えばそれまでの主な話の流れは「セイラから見たいちご」というセイラ視点での描写が多かった。
特に53話ではいちごの家である弁当屋に突撃していちごについて調べようとしていたり、きいに分析を頼んだりしているシーンが多かったし、それ以前からも「いちごはセイラが最もライバル視している存在」と言っても過言ではない描写を積み重ねてきた。
この「セイラから見たいちご」というセイラの中でのいちごの存在を重要そうに描写させておく事で、セイラ勝利後のいちごの「負けちゃった」とその表情が面白く見えてくる。

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というのもセイラ視点での「負けちゃった」は「意味不明」以外の何物でもないのにいちご視点から見たら「意味が通っているもの」として描かれていて、この「セイラにとっての意味不明さ」と「いちご達にとっての意味の一貫性」が対比される構図になっているのだ。
そしてそれはいちごにあってセイラにないもの――いちご達が励んできたアイドル活動の経験が感じられる部分でもある。
この「負けちゃった」の発言から見えるものは「いちごは楽しむことが最優先で、勝利や敗北は二の次」といういちごのキャラクター性に繋がる部分でもあるのだが、このいちごの描写って一年目の終盤での学園長の「スターライトクイーンカップはあくまで通過点」という台詞にも繋がることでもある。
つまり「彼女達のアイドル活動」において「勝利/敗北」というのは優先順位はそれほど高くなくて、「眼の前にいる観客を楽しませられるかどうか」「それを自分の楽しさとしてやれるかどうか」という事が最優先事項として扱われているということで、これは一年目で徹底的に描いた部分だ。
だからあの「負けちゃった」を聞いても視聴者としてもいちごと共にアイドル活動をしてきた人間にとっても「敗北を恐れないいちご」はさして意味不明ではないんだけど、実質新人アイドルであるセイラ視点からすれば、「負けたのに楽しんでいる」といういちごの在り方って意味不明以外の何物でもなくて、ただ「試合に勝って勝負に負けた」という感覚が残るだけなのだ。
この辺の「セイラから見た意味不明さ」が「いちごにとっては意味が通ったもの」とする描写をしておくことで、セイラの未熟さとポテンシャルの高さを際立たせる一方で、「一年以上積み重ねてきたいちご達のアイドル活動がいきなりポテンシャルの高さで抜かれるほど無意味なものではない」という時間の積み重ねを感じさせてくれる描写につなげているのは地味ながらも上手い。
53話が面白いのはそういう描写をちゃんと見られ、セイラ側だけでなくいちご側にもドラマの軸を振りなおす事でちゃんと「一緒にアイドル活動をしていく仲間」という「スターライト&ドリームアカデミー」というライバル関係が感じられる作りになっているからだし、セイラといちごをきちんと対比させた上で「持っているものの違い」をちゃんとやってのけたからだ。
この辺の描写の凝り具合こそが『アイカツ』の「自分らしく輝く事」につながっていくのだろう。

あと本当に些細な事だが、ドリームアカデミーとの対決時に霧矢あおいが星宮いちごにステージを譲ったのは後から効いてくる部分だと思う。
その後の学園長の「あなたにだって星座アピールが出せたはず」発言を踏まえるとあおいは「チャンスを与えられたのに自分で放棄した」ということになるわけで、この後でやらなきゃならないのは「チャンスを自ら掴みとる」ということだろう。
どうなるのかは気になるけど、監督は二年目からプロデューサーの話もやりたいと言ってるし、あおいがプロデューサーに転向しかける話とかあってもいいと思うなぁ。

兎にも角にも二年目に入ってもやっぱり『アイカツ』は面白いので、「見応えあるわぁ」と言いながらも毎週見ているわけです。それはそうと、手持ちのアイカツカードではあとスイングロックのボトムスさえ揃えば星座アピールできる状態になっているんだけど、そろそろ3DSのゲームも出る頃なので買うかなぁ。


あ、相変わらずアイカツの音楽は素晴らしい(歌いやすい&声が気持ちよく伸ばせる)のでいいものだと思います。


KIRA☆Power/オリジナルスター☆彡KIRA☆Power/オリジナルスター☆彡
(2013/10/23)
STAR☆ANIS

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