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『ガリレイドンナ』とマクガフィン争奪戦について

冬コミの新刊作業だけど、至って順調でありこのまま進めば無事に新刊が出せそうな塩梅なのはいいにしても、ジュネさんのプリズムショーに感銘を受けすぎて、「これは書かないといけないね」とまたいくつか書き起こしたら予定のページ数を大幅に超えてしまうという夏コミと同じミスをやらかしてしまい、自分が嫌になりますわ!
結局書き下ろした量だけで夏コミより若干少ないぐらいで、諸々込みにすると夏コミより書いているのはどういうことなのか。夏コミより冬コミのほうが準備期間が短くて、アイカツ!にする段階で準備期間というやつは二ヶ月ぐらいしか無いはずなんだけどなぁ。おかしな話やで。

それはそうと、『ガリレイドンナ』が面白い件。


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(2013/12/13)
日高里菜、大久保瑠美 他

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「ガリレオの遺産」を狙う企業と空賊からガリレオの遺産と自分達の平穏な生活を取り戻すべく旅だったガリレオの子孫達! メカデザインはNiθだ!って感じの作品なのだが、今どき珍しいぐらいド直球のマクガフィン争奪戦で、一週回って斬新な印象を受ける。
マクガフィンの争奪戦って「争奪」という人間ドラマに焦点を置く作劇スタイルなわけだけど、ここ最近のアニメにしては何のひねりもないド直球の争奪戦で、「大丈夫なのか?」と思わないでもないんだけど、よくよく考えれば手垢に塗れるほどさんざん繰り返されてきたマクガフィンの争奪戦というやつは、人間ドラマやアクションなどを見せるための作劇手法としては「手垢に塗れるほど誰もがやってきた王道中の王道」とも言い換えることが出来るわけで、「今更」というより「今だからこそ」マクガフィンの争奪戦ってスタイルはありなのかもしれない。
捻りまくって王道なのか王道じゃないのか、邪道なのか邪道じゃないのかが曖昧になりつつある昨今において、『ガリレイドンナ』のようなド直球なほど分かりやすいマクガフィン争奪戦ってむしろ斬新だ。こういうド直球に争奪戦をやる作品があっても俺はいいと思う。
あと「面白いなぁ」と思うのは物語の中心にいる三姉妹の立ち位置で、主人公は三女ということになっていて一番飛び抜けた才能を持っているのも三女ということになっているんだけど、三女個人の目的そのものは既に「ガリレオ号にバラバラに過ごしていた家族が集まっている」という段階である程度達成されていて、あとの展開ってむしろ長女や次女に促される形で動いているような部分もあるんだよなぁ。
「ガリレオ号を家に例える」と考えれば、これって立派なホームドラマの文脈をやっている部分もあって、バラバラだった家族の再生物語として見ることも出来る。そんな風にこの作品は何気に色々な物語の要素を組み込みながらもそこにマクガフィンの争奪戦という外枠を定め、一つの方向性を与えることで一つの話として一貫性を持った作品になっている。
だから「全体を通して受ける印象はマクガフィンの争奪戦」なんだけど、毎回の面白さとしては微妙に違った印象を受ける部分があって、家族が家族として頑張っている姿というのは見ていて面白いし、それぞれがそれぞれの考えで家族を思いやっている部分が見えてきたり、ガリレオの子孫という言葉の重みが一人一人に取ってバラバラであるからこその衝突や仲直りの美しさってのが出てきている。
別にこれが「ガリレオの子孫」という設定じゃなくてもいい部分だということは出来るだろうが、視聴している側としても「ガリレオの子孫」という設定がキャラクター達に背負わせる重みってのは説明されなくても伝わる部分でもあるので、これはこれで背景にあるものを上手く利用している形でありいい設定だと思うんだけど、「有能すぎる三女」に対する次女のコンプレックスとそこからの仲直りというのは既に描いただけに、長女サイドはその辺どうするんだろうなぁ。現状揉め事の仲裁役以上の役割を与えられてないだけに、そこから一歩踏み込んだところに出てきて欲しいという部分があるわぁ。

何気に今期のノイタミナはそこそこ面白い作品が揃っていると思うのだが、「考えさせる」というより「毎週楽しみにできる」という類の作品なのでプリリズとアイカツ!とジュエペぐらいしかまともにチェックする気が起きていない俺でも、ついつい見てしまう部分がある作品だなぁ。
ダラっと見れるって大事だわぁ。

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1件のコメント

[C1433]

長女は90年代からゼロ年代前半にいるようなてなもんやボイジャーズ、R.O.D、逮捕しちゃうぞ的な「クセのある出来る女」を感じて、次女には10年代、岡田麿里的な等身大のヒステリー少女性を感じて、三女にはゼロ年代以降の天使系純粋万能型少女というキャラ分けを感じました。三女ちょっとてきとうですけれど。

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