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『WHITE ALBUM2』と音楽へのこだわりについて

『キルラキル』を一話の段階では話題にしていたのに二話以降まるで話題にしなくなったのは、「特に書きたいと思うことがない」というだけなんだが、最新話を見ても本当に特に書くことがないアニメだなぁ。
この「書く事の無さ」というのはつまり元ネタ探しがどうとかいう事をやらない俺にとっては一本の作品として見た場合に楽しめることは楽しめるけど、心に引っかかってないという話で、構成としての歪さとか荒唐無稽さとか好みっちゃ好みだけど「結果的に歪になった作品」と「最初から歪な作品」とでは前者の方がより愛することが出来るってのは常に思う。
『ガンダムAGE』とか結果的にいびつになった作品だけど、好きか嫌いかで言えばやっぱり好きだし、『ヴァルヴレイヴ』も一期の頃から「いびつな作品ではあるけど、そのいびつさが盛り上がれる部分を生み出している」と思っていただけに、ここ最近の歪ながらも盛り上がってる部分はやっぱり面白いわぁ。
そんな俺が今一番面白いと思っているのは結局プリティーなリズムでサタデーモーニングフィーバーですけど、あの作品は音楽に対して妥協しなさ過ぎていて何回でも見れる。
プリズムライブも最初は音楽に対してミスマッチな部分があったけど、ユニットを結成してからプリズムライブの旋律が楽曲の中に組み込まれているかのような演出になることでその辺のミスマッチさが解消されており、ほぼ毎週見せられるプリズムショーがちゃんと楽しみに感じられている。そういう「音楽」の扱いに関してプリリズやアイカツって並々ならぬこだわりを感じるなぁ。

「音楽」に対するコダワリで思い出したが、『WHITE ALBUM2』の音楽は素晴らしいなあ。
俺は原作を発売日に買ってちゃんとプレイしている原作プレイ済み組で、ゴルゴさん達のWHITE ALBUM2本でも二本ほど書かせてもらっているわけなんだけど、WHITE ALBUM2の音楽はそれ自体もそうなんだけど使い方に関しても文句の付け所はないなぁ。
『WHITE ALBUM2』の劇伴は基本的にアコースティックギターとかピアノとか、作中で登場する楽器だけで構成されているんだけど、作中で用いられている楽器を中心に構成することでアニメ本編へスムーズに入っていける。これは作中で用いられている楽器だからこそ、「その楽器の音がしてもおかしくはない」という部分があるからではないだろうか。
アコースティックギターにしてもピアノにしても作中では頻繁に用いられている楽器ではあるし、何より「文化祭ライブをきっかけに三人の仲が深まっていく」という筋立てなので「文化祭ライブのための練習で使っている楽器」はやっぱり劇伴においても特別な存在として扱ってもあんまり違和感はない。ピアノを中心に構成している曲はソレでも多いんだけど、そこはメインヒロインであるかずさのアイデンティティにおいて大きな部分を占めるから、ってことで。。
この辺の楽器のコダワリについてはLeaf自体の方向性という部分もあるのだろう。
Leafはアニメ化においても音楽に対するこだわりが強いというのは有名な話で、今回もアクアプラスの代表取締役である下川直哉自らが音楽監督と選曲をしている事からも、その辺のコダワリの強さは窺い知ることができるし、「原作でも用いられている音楽の良さ」というのはつまり「作品における音楽を用いた演出などに対する理解」にも繋がる部分だろう。
そういう意味では下川直哉が直接関わることで「原作の音楽をそのまま使う」という以上の没入感が生まれている部分で、であればこそカラオケに行くシーンのあの音が入り混じることによる雑多なカラオケ感ってのがあったんじゃないかと思う部分ではある。
加えて言うなら、平常時の劇伴をピアノやアコースティックギターなどの電子楽器にしないことで、この物語において最も重要な文化祭ライブの印象深さを上げることが出来るという狙いもあるんじゃないだろうか。
『WHITE ALBUM』にせよ『sound of Destiny』にせよ『届かない恋』にせよ、これらの楽曲で主に使われているのはエレキギターとキーボードで、これらの楽器が奏でる電子音は作中でも浮いた音だ。
そんな「浮いた音」が数多く登場する文化祭ライブって原作においても相当浮いた音楽ばかりなのだが、文化祭ライブの強烈な体験こそが後の彼らの三角関係を苦しめていく関係上、「浮いた存在=印象深いシーンとして演出しておく」ということは大事なことで、音響という観点において「浮かび上がらせる」という目的のために普段の劇伴で使う楽器と差別化しておくってのは手法としては「有り」だ。面白いと思う。
あと原作でも同じことはやっているんだけど、原作だとどうしてもゲーム音楽なのである程度ループすることを前提に組んでいる部分があるのだが、アニメだと一部分だけ切り出すやり方も上手い。あとかずさの初登場シーンにおいて、彼女のトゥルーエンドでしか聞けない『closing』を流すところとか「そこでソレを持ってくるか!」という驚きに溢れているし、あれのおかげで一話で全く登場してなかったのにヒロインとしての格が上がったとも感じる。
アニメにおける劇伴やその他音楽とその用い方って結構面白いものがあるのだが、『WHITE ALBUM2』は絵になるような劇的な展開というのが少ない分、そういう音楽を用いた演出によってお話を盛り上げているので、今期スタートのアニメでは結構好みではある。まあ原作ファンだってので補正かけてる部分はなくもないだろうが。


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で、最近音回りで笑ったのは『ガンダムビルドファイターズ』のキララ回で腹痛に襲われたセイ君の脳裏に響いたあのSEなんですけど、あそこでアレを持ってくるのはいいセンスだわぁ。
「そこで使うか!」と「そこで使うよねー!」が合わさって、分かってたけど笑ってしまった。あれはいいギャグセンスだと思うね!
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