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『アイカツ!』と紫吹蘭の素の自分とイメージ問題について

今ニコニコ動画で『プリティーリズム・レインボーライブ』の32話が配信中なんだけど、32話で描かれたジュネさんのプリズムショーを見るために二百回ぐらい見ていたりする。そんな俺がいうとファン贔屓に取られると思うが、それでもあえていう。32話については3DCGを用いたアニメにおいて歴史に残るアニメーションであり、今年でも指折りのライブシーンだろう。
あなたが真に3DCGに新たな映像表現の可能性を感じている一人であるのならば、天羽ジュネのプリズムショーを見ないわけにはいきますまい。これを無視して何を語れるというのか!
というわけで、まずはコメントを全部消して天羽ジュネという物語世界における最高の実力者が見せてくれるその美しさに感動するとよいと思います。
「なんか凄いぞ!」という感覚を覚えた方はまずは一話から『プリティーリズム・レインボーライブ』を見ればいいですし、「音楽がいいぞ!」と思った方は年末に行われるライブイベントのライブビューイングにでも行けばいいかと。俺もヒロさん目当てに行くつもりですけど、シークレットゲストで宍戸留美出てこねぇかな……。
世代的に登場したら発狂すると思うけど。

さて、録画していた『アイカツ!』57話を視聴していたんだけど、57話は「目指すものとなったからこその責務」に苦しむ紫吹蘭について描いた紫吹蘭の当番回!と見せかけて、実は一年目から引き続いていたアイドルにとってのパブリックイメージと素の自分とのギャップについての問題について一歩踏み込んだ形の話になっていたのは興味深い。
一年目の42話にて学園長が「アイドルは素の自分とのギャップに苦しむ時が来る」という発言がされていたし、その前にも20話で藤堂ユリカが吸血鬼キャラにもかかわらずにんにくラーメン好きだというのがスクープされてしまう!という話があったんだけど、アイドルにとって作り上げたキャラクター像=パブリックイメージと素の自分とのギャップ問題ってのはアイドルを続ける限りずっと付きまとう問題だと言える。
現にユリカ様はニンニクラーメン好きということがバレた時に吸血鬼設定をそれでも貫くかどうかという問題に直面したわけだし、56話では同じように「アイドルとしてのイメージにない、素の自分の好み」というものについて「どう扱っていくのか」というところに焦点が当てられた。
この辺りについて踏み込んでいたのが42話の学園長が行った「シークレットライブにまで来るような熱狂的ファンと生活する場所が限りなく近い船上において、素の自分とパブリックイメージについてどう向き合っていくのか」という配慮に繋がっていて、STAR☆ANISとして参加した八人は改めて「自分達がファンにどう思われているのか」と「素の自分自身」というものに向き合うことになり、それぞれがそれぞれのファンとの交流の中で一人一人言葉にしたり描写にしたりはしなかったものの、結論として某かの結論にたどり着いたのだろうと感じさせるものがあった。
ユリカ様は結局それでもキャラクターを演じ続けることを選んだわけで、あれはあれでやっぱり稀有な才能だと思うし、そのための努力をしているだけにやっぱりユリカ様はこの手のキャラクターと素の自分とのギャップについては問題を一つ乗り越えた人間ならではの貫禄があるわぁ、とも思ったわけなんだけど、それはそれとして。
で、56話ではアイドルのスクープを追いかける記者との駆け引きの中で、音城セイラのイメージの中にはない「猫好き」という素のセイラが持つ部分について「隠す」ではなく「公表する」という道があること、そしてファンに対して誠実な行為であればあるほど、ファンはそれを受け止めてくれる!という事を描いていたわけなんだけど、今回の57話の面白いところは42話のシークレットライブから56話の話を踏まえた上で、紫吹蘭自身が「自分のイメージの中にはないゆるキャラ好きという要素」に対する結論を見ることが出来た、というのは面白いところだと思う。
ファンには受け入れられたわけなんだけど、何にしても一年目で投げかけた要素(そして別に投げっぱなしでもいい要素)をこうして実践するという形で拾ってきたのはいいことだと思う。別に拾わなくてもいいところだけど、こういう拾い方は嬉しかったな。

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また同時にそれを「ミューズ=選ばれた者=勝者となったからこそ果たさなければならない責務」に苦しむ姿と同時にやることで、「気負いすぎていた過去の自分が何をしてそこから抜け出せたのか」を考えさせていたのはよかったかな。
星座ドレスを着る=そのブランドの象徴となるわけでデザイナーが魂を込めて作り上げた代物を着用する際に、「目指していた頃」と「なった後」では違って当然で、ゴール地点に向かって走り続ければいい挑戦者だった立場から勝者の立場になることの重みにも繋がっていた部分だし、これは蘭ちゃんだからこそ描けた部分だろう。
天才型のいちごや秀才型のあおいと違って、努力家だからこそ「勝者になったことによる重圧」というものを受け止めることになった蘭ちゃんだけど、その重みがあるからこそ輝くステージでのパフォーマンスで観客達を「熱狂」させ、星座アピールを発動させることが出来たわけで。

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あと獅子座ってアグリッパ解釈だと「高潔」や「美徳」を意味する力天使を振られていて、こういう意味でも今回の話は「紫吹蘭こそが獅子座ドレスに最も相応しい存在である」という事をちゃんと描き切った回だといえるんじゃないかと。
でも一つだけ言わせてもらうと、蘭ちゃんのステージは確かに凄かったんだけど、カメラの切り替えを多用しすぎて画面内情報を読み取る前に次のカットに行っちゃうのでちょっと情報酔いしそうだったわぁ。
慣れてくれば気にならないんだろうけど、もうちょっと落ち着いて見せて欲しかったかな。初めて登場するわけだし、「新要素のお披露目」的な意味合いが強かった蠍座の星座ドレスの時とはまた違うわけで、ちょっと勿体無いかなーとは思う。
でも獅子座の意匠の盛り込み方については直球も直球なのに、全体の統一性があったからそこまで直球って感じがしない。結果として獅子座っぽい意匠はいいアクセントになっていて、「スパイシーアゲハの今回の新作」という方が先に出てきて新鮮に見えた。
この辺は既に作中で登場しているブランドだけのことはあったかなー。
しかしえびポンはグッズとして出ないものかな……。ちょっと欲しい。

そういや挿入歌CDは12月に出るのね。


TVアニメ/データカードダス アイカツ! 挿入歌シングル 1TVアニメ/データカードダス アイカツ! 挿入歌シングル 1
(2013/12/21)
STAR☆ANIS

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この感じだと去年の奴と似たような感じなのかねー。
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