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『バディコンプレックス』について思うこと

『サムライフラメンコ』がいきなり別ジャンルになった!という話だけ聞いていたのだが、ようやく溜め込んでいた分を全部消化したら確かに別ジャンルっちゃ別ジャンルだが、根っこ流れているものは今までやってきたことからは全く外れておらず、後藤さんから見た怪人出現後の正義の危うさというのはつまり、「正義のヒーローになったことに酔いしれている」という危うさで、これってつまり警察のお世話になってしまうフラグみたいなもんだよなぁ。
真面目な話をすると、『サムライフラメンコ』って主人公の一人である後藤さんが「日本の警察官である」というところから外さないことで正義達対キングトーチャーの戦い=特撮的世界観に対して冷ややかな視点をちゃんと挿入しているし、コミカルに描いているけどその冷静さ加減って結構凄いのかもしれない。肝心なところは外してなくて、あくまでそれまでの流れの延長線にあるキャラクター付けだしなぁ。
でもこういう作品で思い出すのが緒方ていの『カティサーク』だなぁ。
あれはその辺りのヒーロー的世界観をメタ的に扱いながらも熱血しててすげぇ好きだ。『サムライフラメンコ』がそういう方向に進むのかどうかは分からないが、今のところ「面白いのか?」と「面白いかもしれん」の間ぐらいで揺れていて、これはこれで楽しいのでよしだ。

来年冬から放送開始する『バディコンプレックス』のプレスリリースが既に出ているんだけど、まさか六社合同企画だとは思ってなかったなぁ。

プレスリリース:バンダイナムコグループ横断プロジェクト オリジナルTVアニメ『バディ・コンプレックス』 2014年1月よりTV放送開始

この作品に参加しているのはバンダイナムコゲームス、サンライズ、ランティス、バンダイビジュアル、バンダイチャンネル、バンプレストという六社なんだけど、このコンテンツの面白いところは見事なまでに分業制になっていて、従来の製作委員会方式からかけ離れた企画だなぁということ。
今回参加している企業は全て別々の分野を得意としていて、例えばサンライズはアニメ製作会社なわけだから、アニメ制作を得意としているし、ランティスは音楽回りが得意だ。バンダイチャンネルはアニメのネット配信に長けた企業で、ゲームを制作・販売・配信するバンダイナムコゲームスも関わっている。
この辺りを分業することでコンテンツを楽しんでもらうために各社がそれぞれ最も長けた方法で関わっていく事になるわけなのだが、それはつまり『バディコンプレックス』というコンテンツを楽しむための入り口が多くなっていくということだ。
従来の製作委員会方式は主導する企業が複数の企業に出資を募るという形で資金を調達して、それを出資した企業に還元するという形で成り立っていて、これは資金調達とリスク分散の観点から見れば大変有益なやり方だったし、今でも多くのアニメにおいて主流となっているんだから、これはこれで意味のある手法だったと思う。だけど『バディコンプレックス』では各社が連携を取りながら「コンテンツを育てていく=コンテンツが長く愛されるようにしていく」という方向になっていて、製作委員会方式よりも更に密な連携を取り合いながらコンテンツを盛り上げていくことが出来る=利益を生みやすいというビジネスモデルのようで、製作委員会方式と方向性としては似ているけれど、「一つのコンテンツ」の持ちうる可能性を全部活かそう!という空気を感じてしまう。
こういうので思い出すのが『ファンタジスタドール』なのだが、『ファンタジスタドール』の時に谷口悟朗は「そもそもソフト販売だけでおしまいという時代は既に過ぎている」と書いていて、『ファンタジスタドール』は現にアニメを中核としながらもそれ以外のグッズ展開やゲーム化、小説化など多メディアへの展開していっている。
『ファンタジスタドール』は製作委員会方式だったけれど、『バディコンプレックス』はそれを更に推し進めて、「バンダイナムコグループの中での分業」というやり方にしていて、「この作品はアニメだけで終わらない企画なんだ」ということを感じさせる。
だからサンライズが中核となるアニメを制作し、そのアニメに関わる楽曲をランティスが担当。そうして出来上がったアニメをバンダイチャンネルが配信、バンダイビジュアルがソフト販売していく!というのは何となく想像できるけど、そんな中でグッズ展開というのは様々な道筋がある。例えばロボットアニメだったらプラモデルとかやっぱり欲しくなる部分なんだけど、それについても同じ企業の中なら連携をとって制作することって出来るだろう。
それに今回はプレスリリースの中にもあるようにソーシャルゲーム化が決定しているのだが、アニメの展開に合わせて様々なイベントを仕掛けることも出来るだろうし、アニメとは違う結末を描くことも出来る。
これらの連携を一グループの中でやってしまう!というのはある種の実験だと思うけれど、これが成功しても失敗してもデータは手に入るだろう。そういう意味では面白い実験だなぁ、と感じるところではあるし、こういう「連携をとり合って一つのコンテンツへ至る入り口を多く作り上げ、一緒になって盛り上げていく」というのは今のアニメ!って感じは若干する。『ラブライブ!』とかもそうだといえばそうだしね(ラブライブ!はサンライズ・ランティス・電撃G'sマガジンの合同企画)。
何にしても色んな企業が関わる事で、コンテンツの持つ可能性を存分に生かし切ってくれるのならそれはそれで面白いことだと思うし、一つの可能性が別の可能性につながっていく事もあるだろう。ソフトはそこまで売れてなくともグッズの売上が好調ならアニメの二期が決まる事もあるだろうし、「アニメ」という枠に留まらないコンテンツの可能性という意味で、『バディコンプレックス』はちょっと楽しみな企画だなぁ、ということをプレスリリース直後に思ったので書いておきたかった。

ところでバンプレストの名前を聞くと、未だにスパロボしか思い出されない残念な脳をしているものでして、「早くもスパロボ参戦決定か!?」という思いがちょっと心をよぎる。そのうち参戦するんだろうけどなー。





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