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2013年ベストアニメ話数10選について

『革命機ヴァルヴレイヴ』の最終話を視聴したのだが、これは「いい話なのかそうじゃないのか。そもそも話として成立しているのか」というフォルダに入れる作品だなぁ。
この作品を今まで真面目に追い続けてきたけれど、今まで追ってきただけの価値があったかどうかでいえば間違いなくあったと言えるのは、ひとえにSNSの普及に影響を受けたと思われるSNS描写や動画共有サイトを通じて拡散される情報などなど、興味深いものがいくつかあったからだ。SNSや動画共有サイトなどを「今だからこそのガジェットやギミック」として扱う」。この点は少なくとも評価されるべき点だろうとも思う。ただそれらの要素がフル活用されたか?という点に関しては疑問が残るのも事実であり、荒削りであったとも思う。ただ『革命機ヴァルヴレイヴ』という作品を追ってきて、少なくともSNSや動画共有サイト無しでは成り立たない話だったというのは間違いない。終盤におけるマギウスの存在の拡散は少なくともこれらが存在しなくては成し得ない展開だっただろう。「我々の世界では有り触れたものを作品におけるギミックやガジェットに用いる」という点においてのみ俺は本作を高く評価したい。

さて、今年もベストアニメ話数を選ぶ時期なので選んでみることにする。
ベストアニメではなくベストアニメ話数なのが面白いところで、話数単位だと結構好きなアニメは多い。
どんな糞アニメにも見るところはあるだけに、「何故そのアニメのその話数を上げたのか」というのは後々振り返った時にフックになる部分であるように思う。まあ俺なんかは「ダラダラと視聴継続してしまう」ということが多いだけに、こういう時に振り返らないと忘れてしまうというのもあるのだが、とりあえずこれだけは書いておく。
今年は音楽というか音の影響を感じるアニメが多かったので選ぶのが大変だった、と!
そんなわけで十選である。基本的には「印象に残ってる話」が基準だけど、一部は笑いまくったから入れた。反省してない。

■『ラブライブ!』3話 ファーストライブ


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(2013/04/24)
新田恵海、南條愛乃 他

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『ラブライブ!』では印象深い話が多いのだが、あえて一話ということになるとやはり三話になるだろう。
ファーストライブに今までの話が集約していく流れを上手く作った脚本も素晴らしいのだが、三話の素晴らしいところは「幕が上がった後に観客席に誰もいないということが分かる」という演出で、「幕が上がった後カメラが穂乃果の背後に周り、だんだん無人であることが分かる→分かった後に、静かに一音づつBGMが入ってくる」という流れが描いたものは「穂乃果達の心が一度衝撃を受けて止まった後、現実を受け止めていく」という複雑な心理描写だ。
この「音楽も絡めてキャラクター達の心境を丁寧に描き切る」という部分は『ラブライブ!』ではそこそこ見られる部分ではあるのだが、本作がアニメだからこそ描けたものであるといえる。
もちろんその後のライブシーンも好きで、後にμ'sに加わることになる全ての人間があの場所に集っているという点や、エリチカの追及に対して穂乃果が啖呵を切るシーンは最終回とも重なる事もあって印象深いのだが、アニメを構成する様々な要素が絶妙に絡み合い生み出したあのシーンを生み出している事を考えると、三話こそが『ラブライブ!』を象徴するに相応しい話であると個人的には感じるところである。

■『プリティーリズム・ディアマイフューチャー』50話 未来の私がいっちばーん!


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(2013/07/19)
大久保瑠美、高森奈津美 他

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『プリティーリズム・ディアマイフューチャー』からは50話だが、この話はとにかく凄いとしか言い様がない。
一番を目指して頑張り続けたものの周囲に後ろ指をさされ、絶望した阿世知欽太郎の絶望と悲哀の持つ説得力もさることながら、それと向き合った上葉みあが最後に描いたものは「プリズムスターやアイドルが果たすべき使命」であり「その覚悟の尊さ」だ。
プリズムスター達の悔しさすらも未来へ連れて行くと語った上葉みあは間違いなく天才だ。「未来の私がいっちばーん!」とは本作のキャッチコピーであるが、「未来に絶望し、競争原理に失望した大人」をも救ってのけたのは否定でも肯定でもなく、「そんな現実を生きるのに必要な、未来の偽物な美しさ」というのは本当に素晴らしいし、美しいと思う。

■『プリティーリズム・レインボーライブ』25話 さよならべる


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(2013/12/20)
加藤英美里、小松未可子 他

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また『プリティーリズム』だが、こっちは『レインボーライブ』だから別作品扱いで。
この25話は蓮城寺べる復活回である。親からかけられたプレッシャーとプリズムライブの失敗により失意にくれるべる様が、わかなやおとはの言葉で自分がどれだけ愛されてきたのか気付き、プリズムショーの舞台に再び舞い戻ると、文章にしてみれば大したこと無い話のように思えるが、蓮城寺べるというキャラクターをギリギリまで追い詰め、実際に逃走に成功する直前まで追い詰める事で生まれた「わかな・おとはのべるへの愛情」と「彼女達の愛に答える存在」として自分を奮い立たせ、母親の呪縛を振りきってプリズムショーのステージに舞い戻り、ベルローズとして念願のプリズムライブと四連続ジャンプを成し遂げたべる様は誰よりも美しい愛の女神だったと心の底から思う。
ところで『レインボーライブ』だと『僕はヒロ! 絶対アイドル!愛・N・G!』も思い浮かんだんだけど、ヒロさんを上げるよりはこっちかなーと思ってやめた。ほぼ丸々一話写経までしたのはこの話だけだからなぁ。

■『アイカツ!』46話 リスペクトJ


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(2014/02/04)
諸星すみれ、田所あずさ 他

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『アイカツ!』は度の話も大体好きなんだけど、その中でも何度も見てしまうのは「リスペクトJ」。ジョニー別府先生にスポットを当てた話なのだが、「マスカレードの振付師として活躍したジョニー先生がSoleilの三人にダンスの極意を教える」というこの回では「アイドルのステージパフォーマンスにおけるダンスの意味」を問うた。
その結論として本作として描かれたのは「体全体で感情を作る=遠くから見ている人にも自分の感情が伝えろ」というもので、何気に「ダンス」自体を描かず「ダンスの真髄」を描いたという意味ではこの回は非常に印象深く、そして重要な話だと思う。

■『あいまいみー』12話 大怪獣現る


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(2013/03/22)
大坪由佳、内田彩 他

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『あいまいみー』は今年放送されたどの短編アニメよりも好きな作品なのだが、一番好きなのは「FXで有り金全部溶かした顔」が登場する『FX』ではなくて『大怪獣現る』なんだよなぁ。
この話の面白いところは声優の熱演っぷりで、特に内田真礼のキレッキレのキチガイ演技と内田彩の「私、土手ゴンのこと愛してるんだからー!」からの「誰かこいつ殺してー!」の手のひら返しっぷりには何回見ても笑う。土手ゴンが去っていく様といい、怪獣映画のオマージュと思われる部分が随所に見られる点も素晴らしく、一話の中で展開されたネタの統一感とオチの投げっぱなしっぷりは『ギャラクシーエンジェル』なんかを思い出すが、わずか3分ほどの内容の中であれだけネタを詰め込んだのに過不足なくまとまっている点は地味だけど凄い。早く二期をやってください。夏コミで裏あいまいみーもちゃんと買ったんだから。

■『ファンタジスタドール』7話 心ころころ? あわせてひとつ


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(2013/12/20)
大橋彩香、津田美波 他

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『ファンタジスタドール』という作品は「あの手この手で視聴者を楽しませる」という点において、少なくとも同時期のどのコンテンツよりも突き抜けたものを持っていたように思う。「毎週の楽しみになるところ」と「今週の楽しみ」がちゃんと共存しており、どんなにふざけた展開であっても「いい話」として見事にまとめ上げていく点はさすが『そらのおとしもの』でパンツを空に飛ばした斎藤久というものである。
さてそんな『ファンタジスタドール』でも俺が一番好きなのが7話である。
各ドール達の担当話が終わって本格的に話が動き出したこの7話が面白いところはひとえに「ドールとマスターの絆を示す試練」であり「必殺技のお披露目回」であるにも関わらず、そのビジュアルの奇天烈さ加減と本人達が至ってまじめにやっているという点に尽きる。このギャップにより生み出されるお笑い効果は流石斎藤久というしかなく、本作のバラエティコンテンツとしての一面を語る上では外せない話だといえるだろう。
分かる人にしかわからないと思うけど、『ジュエルペットサンシャイン』みたいな作品でした。

■『ガンダムビルドファイターズ』6話 戦う理由


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小松未可子、國立幸 他

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『ガンダムビルドファイターズ』はこのブログでも何度と無く取り上げていて、パロディに関してはほんとうに良く出来ていると書いたわけなのだが、そんな『ガンダムビルドファイターズ』でよかったのは生徒会長と決着を着けることのみを目当てに戦ってきたレイジが、戦う理由を見つける6話である。
リベンジだけを目的にしていたレイジのハシゴ外しから「全力で戦った結果負ける→もう一度戦うことを目的に頑張る」という気持ちよさは本作で描かれる戦いがあくまで「趣味の産物だから」というのも大事なところだろう。
またアクションという意味ではビルドストライクガンダムやザクアメイジングの持つ全ての武装を駆使し、全力での戦いがきちんと演出されている点だ。結果は敗北だが、先につながる負け方という美しさもあってやはりこの回が一番好きである。次点ではスタービルドストライクガンダムの初登場話だけど、スタービルドストライクのあの特殊兵装は色んなガンダムの特殊並走を全部混ぜ合わせている感が素敵。

■『AKB0048』26話 NO NAME…


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渡辺麻友、仲谷明香 他

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今年の1月は本当に豊作で、最終回で胸を打たれた作品は結構多いのだが『AKB0048』の最終回は「ファンの大合唱によってアイドルが立ち上がる」という「アイドル→ファン」から「アイドル←ファン」を描くことで「アイドルとファンは相互関係である」というところに踏み込んでいたり、「襲名したから襲名メンバーの名前で呼ばれる」ではなく「襲名するに相応しい人間だとファンが認めたからこそ襲名がもたらされる」などの「今までの逆を盛り込むことで、その価値を底上げする」という演出が印象に残った。
また群像劇である本作では襲名メンバーとセンターポジションを分けることで、彼女達が互いが互いに高め合う形で成長していく姿に着地させていたり、「ここでその曲を持ってくるか!」という選曲の熱さや河森正治の持つ「ストーリー自体をステージに仕立て上げる」という技法なんかが噛み合ったとても素晴らしい映像表現を生み出しており、そういう点においても本作は今年のアニメを語る上では外せない作品だろう。

■『ワルキューレロマンツェ』7話 風車の下で


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山下誠一郎、清水 愛 他

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この脚本を書いている奴はバカなんじゃないか?と本気で思う程度にはふざけた脚本だと思ったのだが、恐ろしい事にこれだけふざけているのにキャラクターに関しては一度もぶれておらず、キャラクターで遊んでいるわけではないという点が本作の最も恐ろしいところだろう。
でも作品全体としてはジョストという題材に対する真摯な向き合い方や主人公のリハビリ物として、主人公が立ち上がるまでをちゃんと描き切っているんだよなぁ。

■『WHITE ALBUM2』12話 卒業


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水島大宙、米澤円 他

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クリスマスイヴに見るものじゃなかった……! 雪菜が自分がやらかした罪を告白し、春希が雪菜への思いを振りきってかずさと結ばれるまでを描いた話だが、この話はかずさが一言語る度にそのエピソードが流れるところなどの演出が素晴らしい。「電話だからこそ話せることもある」というのは本作が「携帯電話を上手く使ってすれ違いを演出している作品」というところにも繋がるのだが、クライマックスの春希が一歩づつかずさに近づいていくところなんかは何回見ても素晴らしい。

■番外:ジュエルペットてぃんくる☆特別編

厳密にはTVアニメではないので番外扱いに。てぃんくるがBD-BOXになった時に特典として製作されたのがこの特別編。
本編終了後の話なのだが、人間世界で暮らすことになったアルマが人間世界で色々苦労する!というお話なのだが、「てぃんくるを振り返った時にアルマが人間世界に順応できるのかどうか」というのは割と気になっていただけに、こうして特別編という形であっても描かれたのは嬉しいところだし、特別編であってもてぃんくるらしい「いい話」に仕上がっていて、視聴したのが人前じゃなかったら間違いなく号泣していた。そのぐらい特別編は素晴らしい出来だったので、てぃんくる好きな人はBD-BOXを買ってもいいんじゃないかな!



今年も色々素晴らしい作品が多かったのだが、話数単位だとこの辺りが印象深い。来年もまた印象に残る作品と出会えるといいなーと思いつつ、ここ最近で一番笑ってるのは『ジュエルペットハッピネス』だってことはちゃんと書いておく。
『ハッピネス』は『きらデコ』より好きだなぁ……。まりえちゃんのせいだけど。
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