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『プリティーリズム・レインボーライブ』のデュオとプリズムショーの関係性について

『ドキドキプリキュア』の最新話でキュアエース=円亜久里とレジーナがアン王女のプシュケーが二つに分かれて生まれた存在=表裏一体の存在であるということが明かされたわけなのだが、「愛とジコチューは表裏一体」という事をちゃんと盛り込んできているのは地味ながら感心してしまった。同時に「愛とジコチューは表裏一体」であるがゆえに「レジーナは自分の意志でジコチュー側に着く」というのは、暗に「愛がとにかく尊く、ジコチューはとにかく悪い」という勧善懲悪の次元に落としてなく、そしてレジーナとキュアエースという二人のキャラクターがちゃんと対になるように配置され、その格がちゃんと上がってるところは評価されてもいいと思う。
何だかんだで一年追い続けてきて、色々言いたいことがないこともないのだが、今回のレジーナとキュアエースの話に端を発する愛とジコチューの問題に関して「表裏一体である」と言う落とし所は一年追い続けてきた価値が有るものだったと思いたい。
ところで『聖闘士星矢Ω』で双子座のパラドクスがアナザーディメンション撃つ展開はいいんだけど、そのアナザーディメンションの画面内での構図作り、エフェクトなどの類似性を鑑みるに、あれはどう見てもプリキュアレインボーストームのパロディだよなぁ。「声優がゆかな」ってだけでこのネタぶっこんでくるのは酷い。東映のセルフパロディに日曜の朝からゲラゲラ笑った。

今週は『プリティーリズム・レインボーライブ』がない暗黒の一週間なので、直近の話だけでも観直しておくかと思って観直していたのだが、第三クールに入ってからの『レインボーライブ』は第二クールでベルローズの話の脇で展開してきたお話を膨らませる形になっている、というのは今更言うまでもない事だが、予想以上に見ておくべき話が多いと言う印象だ。
第三クールだけで、「涼野いとの家庭環境についての言及」と「速水ヒロの出自とそのモチベーションの判明。及びプライドが破壊される」「天羽ジュネのプリズムライブ及び五連続ジャンプ」「デュオ編スタート」「神浜コウジと涼野いとの親同士の因縁が判明する」などシリーズ全体の中でも重要なイベントばかりであり、三話に一回ぐらいのペースで割と重要な話が出てくるところにシリーズ構成の上手さを感じる。最後のコウジ君といとちゃんについての話は、シリーズ構成を担当している井内秀治氏が一年かけて仕込む!と言い切っただけあって、3クール目でこの展開に持っていくことで「さて、第四クールでどうなるんだろう!」的面白さが出てきて術中にハマっている気がする。カヅキ先輩を中心としたあんとわかなの三角関係もなー。どうなるんだろうなー。どちらが選ばれてもどちらかが涙を流す事になるだけに、見ていて辛いわー。

そんな激動という二文字がしっくり来る第三クールの中で印象に残るのは第三クールの中盤から始まったデュオ編だろう。
チャリティーイベントで彩瀬なるとりんねが見せた二人でのプリズムショー。そのプリズムショーに衝撃を受けた聖会長がデュオショーでの大会を開催することとなり、そんなデュオショーに参加することになったハッピーレイン、ベルローズはデュオを組むことになる!というのが主な筋書きなのだが、デュオ編全体として面白いのは、デュオを組んだ二人が互いの家にお泊りすることで、今まであった家庭環境での問題が解決していく流れだろう。
そもそもこのデュオでの組み合わせ、「なる・べる」「いと・おとは」「わかな・あん」と言う組み合わせは、いずれも「家庭環境に問題を抱えている人」と「家庭環境には特に問題がない人」という組み合わせになっているのだが、どのペアの話においても「一人だったら拗れていただろう家庭での問題」が「もう片方がいることで、変に拗れる前に解決に向かう」という話の流れを生み出している。
本作では二つの家庭が元々対照的になるように配置されているのだが、各ペアにスポットがあたった回ではちゃんと一話の中で二つの家庭が対比されるような描かれ方をしている。これにより「相手のことを知り、相手のために自分に何が出来るのか考える」という一人と「相棒の応援を受けて、どうすればいいのか考える」という問題を抱えている側の一人のドラマが生まれ、「問題が変に拗れる前に解決する」という着地点へつながっていくのである。
拗れているように見えるいと・おとは組についても「一旦距離を置く」ということで、二人の気持ちをもう一度再確認させるような描写が随所に見られるし、そんないとやコウジのフォローに回り二人が二人らしい解決策(もう一度くっつくだけが解決策じゃないので)を導き出せるように立ちまわるおとはというのは、デュオ編において「相手の家に行く=相手の家庭事情を知る」という事を積極的に行っているからで、この点は実に美しい流れを生んでいるなぁ、と感じるところで、実に上手いシナリオ運びだと関心せざるを得ない。

またデュオ編において、「相手のことを知る」ということと「二人の関係性」というものがプリズムショーにも現れているのも面白いところである。
例えばいと・おとは組においては涼野いとと小鳥遊おとはが互いに支えあう関係性であるといえ、プリズムショーにおいても互いに互いを支えあうような振付が見られる。おそらくバレエをモチーフにしているのだろうが、振付という観点において二人の関係性をもう一度確認した上で、いととおとはらしい「互いが互いを支えあい高め合う」ような描き方をするのは、美しいところだろう。
この点は衣装にも現れている点で、いとは男装のようなコーデでおとはは可愛らしいコーデとなっているのだが、これは「全く正反対の二人」ということなのだろう。

『プリティーリズム・レインボーライブ』涼野いと&小鳥遊おとは『ALIVE』1

そんな「違う二人」だからこそ振付と合わさることで「互いが互いを支えあい高め合う」という二人の関係性をプリズムショーと言う形で昇華しているのではないだろうか。
あと地味に今まではいとちゃんがリードしているような感じだったのに、このショーの時だけおとはがリードするような形になっているのは熱い。2クール目の頭でやったいとの言葉で「自分の言葉で伝えること」を学んだおとはが、「行動」でいとを支えていくのはいいわぁ。

わかな・あん組は「どちらも似たもの同士」ということが今までも何度と無く繰り返されてきたように、「似たもの同士の二人」という関係性を反映した鏡合わせのような振付が散見され、また衣装も他の二組とは違って色の配色やデザインラインがちゃんと二人の個性を引き立てながらも鏡合わせのようなコーデとなっている。

『プリティーリズム・レインボーライブ』福原あん&森園わかな『cherry-picking days』

「似たもの同士」という関係性と言う意味では同じなのだが、同時にこの二人は対照的な存在だ。
とりわけカヅキ先輩をめぐる三角関係では「本心を偽って伝えるわかな」と「本心をちゃんと伝えるあん」の構図は逆転し、「本心に気づいて伝える努力をするわかな」と「本心を偽って気づかないふりをしようとするあん」という構図を形成している。この「自分の本心」という点において、この二人は「似たもの同士」であると同時に「全く別の存在」だといえ、この辺りは鏡写しのような振付や衣装でも生きるところだろう。
「相手に合わせる」ではなくて「相手を活かす」という方向で際立たせてくれるんじゃないだろうか。まだ第四クール入ってないけど。

わかな・あん組、いと・おとは組はいずれも互いのイメージカラーを衣装の中に盛り込んでいる部分が多かったのだが、なる・べる組では「表裏一体」ということを踏まえて、モチーフと細かいパーツ周りでは共通部分を多く作っているものの、衣装の方向性としてはキュート系統でまとめたなるとセクシー系でまとめたべるという意味で「表裏一体」、つまり「互いが真逆の方向に突き進むことで、相手を引き立てる」というアプローチを行っているのは面白いところだ。他の二組にはあった「相手の色を衣装に盛り込む」ということが行われていない事で、そのアプローチはより際立つ形で画面に現れている。

『プリティーリズム・レインボーライブ』彩瀬なる&蓮城寺べる『Little Wing&Beautiful Pride』

思えばこの二人は一話から真逆の存在として描かれていて、プリズムストーンの面接においても目的はしっかりしているべると目的はふんわりしているなる。既に三連続ジャンプが飛べるほどの実力者であるべるとプリズムショー自体に苦手意識を持っていたなる。
いつも対照的に描かれていた二人が、初めてデュオと言う形でプリズムショーをやるということになった時に、その対照的に描き続けてきた一つの結果として今回のデュオ編ではコーデも振付も「対照的」にする。それを忘れること無くやったのだがこの二人のプリズムショーで、それにより「互いが互いを照らしだす」という二人の「互いに憧れあうほどの表裏一体な関係性」というものを描いており、その結果二人のキャラクターがちゃんと際立ったプリズムショーとして完成されているように見える。
第三クールは色んな意味で第一クール目から引っ張ってきたネタがいい形で昇華されているのだが、この二人を対照的に描き続けた結果がこのプリズムショーだと見ると、一つ目の最終回だと言い切っても過言ではないと思う。

で、一話目のアバンタイトルからやってきていたりんねちゃんだけど、さすがに第三クールの最後でやってきたあの展開はちょっと凄いと思った。ラスボス級の実力者が二人というだけで絶望感しか無いな。
しかもジュネさんはオーロラドリームのMARs縛り、りんねちゃんはディアマイフューチャーのPrismmy☆縛りで「勝てる気がしない」具合が半端じゃない。

Pretty Rhythm Rainbow Live プリティーリズム・レインボーライブ りんね「gift」

でもあれの凄いところは「りんねちゃんが五連続ジャンプを飛ぶ」という驚きと「その内容が過去作からの引用」という驚きの二重構造になっているところで、この二重構造の美しさってちょっと尋常じゃないな。もちろん一発目の「ご連続ジャンプを飛ぶ」と言う驚きも強烈なんだけど。

何にせよ、今のところどのペアもプリズムライブを見せていないので本戦でそれを見せてくれることを期待するとともに、「七人いれば音楽になる」というコンセプトがどういう形で描かれるのか。まずはそれに期待していきたいなぁ。

ところでヒロさんはもう出てくるだけで全部持っていくという意味では本当に凄い人だと思う。さすがアイドル。プライド粉砕されてもアイドルだわ、ヒロさん。愛・N・G!


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