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『そにアニ』に見るPV映画っぽさについて

「『モーレツ宇宙海賊』の劇場版2014年公開予定!」というのを見た時には「遅すぎだろ。忘れてるわ」とか思っていたけれど、来月にはもう公開すると思うと意外と短かったような気がしなくもないな。まあ再放送やったりと話題作りはちゃんとやっていたし、あきまんのキャラデザに近づけた劇場版のデザインは動いて輝くような気もするので今回の劇場版は純粋に楽しみですけど、前売券付きの痛弁天号は買うべきかで悩むな。前売券は以前一枚購入したしなぁ。
ところで『ラブライブ!』二期は4月スタートだそうで一期を見ずに二期と言う人もいるんだろうけど、「興味あるけどよく分からない」と言う人向けのキャラクターの解説とか絶対にやらないわ。というか、「よく分からないけど、この子は可愛いなぁ」というところからキャラクターの名前やプロフィールを学ぶところまでがアイドルの面白さだろう! その面白さを奪うとか許されないと思うので、一期をとりあえず確認するところから始めればいいと思うパカー。

ニトロプラスは今『仮面ライダー鎧武』やら『まどか☆マギカ』やらでエロゲとは関係ないところでの活躍を確認できると言う意味で非常に面白いエロゲーメーカーであると思うわけだけど、それはさておき。ニトロプラスが原作を持っている作品のアニメ化という意味では『Phantom』以来となる『そにアニ』。


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ニトロプラスのマスコットキャラクターである「すーぱーそに子」がアニメ化した本作だけど、面白いのは「すーぱーそに子」と言うキャラクターのプロモーション的な映像作品としては非常に良く出来ているように感じる。
OPやEDをそに子やそに子の所属しているガールズバンド、第一宇宙速度がやっていることは当然のことなのだが、まず本作のシナリオについて書いておくと、今のところ全ての話においてそに子を中心とした「そに子の日常」というものを描いているのである。
一話目はそに子の一日をそに子の視点を通じて描いており、二話目には第一宇宙速度のボーカル兼ギターであるそに子を、三話目では216に所属するモデルとしてのそに子を描くことでそに子の魅力というものを多面的に描いているのだが、そもそもそに子自身が相当マルチな活躍をしているキャラクターである。
「すーぱーそに子の日常」を描いた本作だが、「様々なところで活躍する」ということはそれだけ「多面的な魅力を持つ」ということになるわけで、「その多面性を魅力的に描く」というのはなかなか難しいものがある。
そこで本作では「一話目で周辺環境をざっと描いてしまい、以降の話で『それぞれの場所で活躍するそに子』を掘り下げる」と言うシリーズ構成にすることで、その多面性を描くことに成功している。TVシリーズだからこそできる事だといえるが、このシリーズ構成にした事で現状かなり魅力的にそに子の日常が描かれており、最適解に近い回答であるように見える。このシリーズ構成でなければおそらくゴチャゴチャした印象になっていただろうし、魅力も伝わりにくかったのではないだろうか。
また周辺環境を掘り下げていくことで、「そに子を取り巻く人々」の魅力が出ているところも面白い。
各話とも物語の中心はいつもそに子だし本作はそんなそに子の活躍を描いているのだが、物語の中心が常にそに子にあるということはそに子にとって都合の良いような世界のように思えるかもしれないが、本作ではそに子に都合がいいようにはあまり出来ていない。むしろそに子にとっては不利な事も数多く発生するのだが、本作の良い所はそに子が不利であったとしても誰も彼もがそに子の事をきちんと気に留めていて、彼女の思いを汲み取ろうと努力しているところである。
例えば三話においてマネージャーである北村は泥酔してしまい、そに子が絡む仕事を口約束でしてしまう。その仕事のあまりにもアレな感じに北村は反省するし、激怒している。そこから見えるのは北村マネージャーのそに子を大事にしているという思いで、本作はそういう「周囲の人間がそに子のことを思いやっているからこそ、それだけ思われているそに子自体の魅力とは何か」という事を感じさせるような作りになっているのである。
『そにアニ』はそういうシナリオ面の他に画面の構築の仕方が他のアニメではあまり見られないようなアングルが随所に見られる。他のアニメではあまり見られないようなアングルというのは、とにかく本作ではそに子が画面の中央に収まるアングルが多いのである。
中央にいない時もあるがそれでもそに子が画面中央に収まっている率の高さは圧倒的に高い。そのシーンに登場していなくても要所要所でそに子の存在が出てきて存在感を放っている辺り、ちょっと異常なまでの画面出演率の高さである。
異常なまでに画面に出てくるし、画面の中央に収まることが多いアングルを多用している本作だけど、それによりそに子の何気ない表情などを描いており、そこでそに子の良さをさり気なくアピールしてくる辺りよく出来ている。
俺が本作を「アイドルのPV映画っぽい」と評するのは実はこの辺りのカメラアングルの方で、そに子を中心に置き続けることでそに子の細やかな表情を拾い上げている。その辺のさりげない仕草を拾い上げることで「日常面でのそに子」をクローズアップし、そんなそに子の魅力を余すことなく画面に収めている。だからこちらとしても「そに子の魅力を描いている」ということだけが分かればよく、視聴してもストレスのかからない作品としてかなり良く出来ている。というか、ここまでストレスがかからないとなると箸休めとして機能してくる。凄いぞこれ。

「そに子を中心においた物語」と「そに子の周辺にいる人間たちを通じて描くそに子の良さ」、そして「そに子を画面の中央に収めておく事で拾い上げる細やかな表情」。
以上の三つの点が合わさって、本作はそに子のプロモーションを目的とした映像作品としては非常に良く出来ているといえるのだが、そもそも本作は「すーぱーそに子のアニメ化」である。
本作の宣伝において「そに子の声優はすーぱーそに子自身」ということがアピールポイントとして出てくる辺りからしても、本作がそに子のプロモーションのために作られた作品であることは間違いないのである。そういう意味ではこの画面の構築についてもある程度予定調和的な構築の仕方であるといえるし、そりゃ「そに子のプロモーション」なんだから、「そに子」があらゆるものの中央に収まっているからこそ作品として成立するっぷりは正しいといえる。なにせキャラクターのプロモーションってキャラクターそのものを物語として扱うってことなのだから、そに子不在の状況は物語不在の状況である。そんなものをどうやって写しても面白さが生まれるはずがない。この「そに子の存在感があるからこそ成立する」という際どいところを見事にバランスをとって成立させている、というのはちょっと凄いのかもしれない。
そういう意味では本作はアイドルアニメ的な側面を持っているといえるのかなー。
他にそういう系統の作品としては『ミス・モノクローム』もそうなるのか。アレと比較するとそに子の方が情報圧縮しまくってる感は殆ど無くて、時間を目一杯使って演出していると思うけども、マスコットキャラクターの宣伝と言う意味ではどちらも同じ目的で作られているといえる(マイメロとかジュエペはちょっと自由すぎて別枠)。

まあ何にしても、本作は結構珍しい出自を持つ作品なので興味深く見られる点が多い。
あと『Phantom』つながりだと思うが、本作の脚本は黒田洋介が担当している辺りも面白い。っていうか、黒田洋介ってアクションとかを主に得意とする脚本家だったように思うんだけど、本作はそういうアクション要素皆無で「なんで黒田洋介が脚本を書いてるんだ」と思うと、作品と関係ないところでの面白さが味わいを与えているような気もする。

ところでそに子が出たおかげですっかり忘れ去られた初代マスコットキャラクターが出てきたのはいい話ですね。
三話に出てきたあのオレンジ髪の女の子なんだけど、あの子の名前って殺戮院鏖禍(さつりくいん-おうか)っていうんですよ。スゲェ名前!


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