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『劇場版アイドルマスター』のライブパートについての雑感

『ドキドキプリキュア』が後半の落ち着かない感じはともかく、まとめ方としては見事なもので「ジコチューと愛は表裏一体」を「ジコチューから人間に戻る」「愛の化身であるプリキュアもプシュケーがジコチューと化す」という描写をちゃんとやることで表裏一体さ加減の表現は出来ていたので全体としてはよかったんじゃないだろうか。4クールアニメって中だるみしやすい部分がなくもないのだが、今回に関しては上手いことやった印象のほうが強い。
そして今週からは『ハピネスチャージプリキュア』が放送開始だったわけだけど、内容はさておき3DCGを用いたエンディングについてざっと書いておくことにする。
前回の『ドキプリ』の特徴としては新たにMIKIKOが振付師になったことでその振付自体もアイドル的な方向へシフトした事、インカムマイクが表現されるようになったことなどがあげられる。それにより『ドキプリ』のエンディングは「MIKIKOのアイドルダンスっぽい振付をライブ的な演出を行う」という面白さがあって、大変面白かったのだけれど、今回の『ハピプリ』のエンディングの特徴としては、3DCGモデルそのものに歯が導入された『ドキプリ』の路線を継承してより表情のパターンが格段に増えた事を押し出している何よりの特徴かな、と。
例えばキュアプリンセスのカットでよく見られるものだけど、ニッと歯を見せて笑う表現というのは言うまでもなく歯があるからこそ出来る表情表現だし、それ以外にも歯がなければ表現できないような表情が随所に見られる。前作でも見られた点ではあるけど、今作『ハピプリ』のエンディングはそういう「歯があるからこそ出来る表情付け」が非常に印象に強くようにその表情を強く印象付けるようなカメラワークを行っていたように感じる。顔を中心にカメラそのものが回るような動きをさせていたり、カメラに視線を送っていたりしている。今回踊っている二人も割と表情豊かなキャラクターだから、そういう表情を強く前面に押し出したカメラワークや歯が見えるような表情付けは上手いことハマってたように見えた。
そもそもCGモデルでちゃんと歯を組み込んできた点は挑戦的(TVアニメではアイカツ!ぐらいなんじゃないかな)なので、この点は積極的に評価していきたい。
あと今回はフォームチェンジがあるので、そのチェンジ後の姿が3DCGモデルで表現されたのも良かったかな。フラメンコだと思うが、あれフリル多いからモデリングも大変だったんだろうなぁ。
『ハピプリ』では本編でも3DCGが持ち込まれるということでちょっと期待している部分があるんだけど、この出来なら大丈夫な気がする。もっとも、TVアクション用のCGモデルを作っている可能性もあるのだけれど。


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「3DCGを用いたライブパートがあるよ!」と聞いたので『劇場版アイドルマスター』を鑑賞したのでライブパートについて書いておくが、まず『劇場版アイドルマスター』のライブパートで用いられているのは手描きを中心に部分的に3DCGを用いたと言うやり方だった。この手法自体はTV版でも用いられていたやり方で、アニマスのライブシーンでは概ねこの一度3DCGアニメとして起こした後、手描きにするというスタイルでライブアニメは製作されていた。今回はアリーナライブということで、ステージも大きくなり花道などが導入されていることもあってどうなるかと思ったが、手描きパートについてはほぼTV版と同じ手法を用いていて、一度3DCGで起こしたアニメーションを手描きにすることでキャラクターの表情や個性がダンスの中にも見えたし、リップシンクロなども上手くできていたように感じる。3DCGでは表現しにくい細かい二次元の嘘なんかも手描きだからこそ出来る味なわけで、「一度3DCGで動かしてから手描きにする」と言う手法に関しては上手くやっているように思うし、「TV版のライブパートが劇場版のレベルで行われている」と言う認識でも問題ないように思う。
また今回はアリーナライブということもあって、花道などステージ面で今までにないものを導入していることや765プロの十二人だけでなくバックダンサーを導入したこともあって、手描きでの労力が尋常じゃない事になっているせいなのか、それとも実験的な試みで導入されたのか。その辺は判別できないが、『劇場版』のライブパートでは部分的に手描きではなく3DCGによるアニメーションが導入されていたのだが、ライブパート全体で3DCGが担当しているパートが多いかというと相当少ない。ステージ全体を写すタイプのロングショットでは殆ど3DCGでの製作になっていたように見えるけど、それ以外のカットは殆ど手描きで、3DCGが受け持っていた部分はロングショットを除けば花道に沿った形での長回しぐらいではないだろうか。あれについてもフル3DCGというわけではなく遠くにいるキャラは3DCGで、それ以外は手描きで作画していたし、おそらく3DCGから手描きに切り替わるタイミングも相当奥で切り替えていたような感じがする。
そういう意味では「あくまで手描き」と言う努力とこだわりは感じられたし、それではカバーしきれない部分や演出できないカメラワークなどを表現するために3DCGを導入しているような印象を受けるライブパートだった。
ところでそんな本作の3DCGだが、そのモデリングとそのアニメーションについては「出来が悪い」と言う意見が見られるけど、確かにモデリング自体の出来は昨今の3DCGモデルを見ていると出来が悪いと言いたくなる気持ちはわかる。
その3DCGを用いたアニメーションについても動画枚数がちょっと多いから、俺にも少しもっさりしたような印象を受けるアニメだったのだが、そもそもこの3DCG自体がライブパートでも目立たないところでしか使われていないし、目立つ場所でもロングショットだから、モデルの出来の悪さというのはそれほど気にならない。動画枚数についても中抜きはされているように見えるのでもっさりと言われるほどもっさりはしていない。むしろ「初めて導入した中では頑張っている方」という印象だ。
昨今の3DCGモデルは確かに出来が多いものが多いから「劇場版なのにこのレベル」ということや、そもそもの原作にあたる『アイドルマスター』という作品自体、3DCGを用いた表現で注目された部分があるので、そこをマイナス評価につなげてしまう気持ちは分からないでもない。だが実際の出来として見てみれば「注目してみれば気になる」程度であるし、実際にはカメラワークやらアングルを工夫することでその辺はあんまり気にならないような工夫はされていたように思う。
まあ手描きと3DCGの使い分けと言う話なら先駆者として『ラブライブ!』があるけど、『ラブライブ!』は何年もやってきたからこそ今があるわけでそれと比較されても困る。『アイカツ!』や『プリティーリズム』シリーズ、『AKB0048』なども同じで、確かにあれらと比べれば見劣りする部分はあるのだが、これらの作品がそれ相応の努力と時間を積み重ねてきて今評価されていることを考えると、今回の3DCGモデルに関してはむしろ工夫して、(悪く言うけど)誤魔化していて、その誤魔化し方に関しては高く評価できる。
というか花道に沿う軌道で花道上のアイドル達を移していくカメラワークに関しては、今まで見たことがないカメラワークでちょっと感動した。花道やランウェイを使ったライブアニメなんて、『アイカツ!』や『プリティーリズム』ぐらいでしか見たことがないからなぁ……。
まあライブパート目当てに見に行った人間としては、アニマスらしいライブパートを見れたし、花道に沿う軌道での長回しはおっ!と驚かされるものだったのでよかったのではないだろうか。

ちなみに本編については「ファンなら一万点、それ以外なら60点ぐらい」というところではないかと。
別にマイナス評価をつけるところはないんだけど、そのキャラクターの特徴的な口癖や言い回しを二時間の映画の中で全部やろうとしているので話のテンポが悪くなっている部分があるし、後半の問題発生後はちょっと間延びしたように見えたけど、前者についてはファンなら喜ぶべきところで、後者については人それぞれなところではあるから、評価を下げるようなところでもないだろう。
まあファンなら見に行っても損はしないんじゃないかなぁ。


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