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『アイカツ!』のライブアニメが演出する生のライブっぽさについて

去年の冬コミに続いて今年の夏コミも申し込んでたんだけど、無事に当選しました。
スペースは三日目の「西て-15b」で、サークル名は去年の冬コミと同じように「魔界戦線」です。
当選したかどうかに関係なく菱田正和プリティーリズム三部作完結記念ということでプリティーリズムについての本を出す予定です。『プリパラ』については時間との勝負になると思いますけど、一応書きたいなーとは思ってます。
で、なぜ夏コミで『ラブライブ!』ではないのかというと、『プリティーリズム』についてなにか書いておきたかったということと、それと主にこっちが問題なんですけど単純に時間が足りないからです。『ラブライブ!』二期の放送終了が六月末ということは、例年より一週間ほど遅い今回の夏コミとは言え、締切は七月末辺りになる。締切がその辺りということは俺はその前に書けるところだけ書いておいたとしても一ヶ月で本文と校正とDTP作業をこなすことになりますし、俺は絵が書けないので友人知人に頼むにしても物凄く忙しい作業になってしまう。チェック体制と言う意味でも個人的にはかなり微妙な事になってしまうので、それなら『ラブライブ!』を見送って、菱田正和プリティーリズム三部作が無事に完結して新シリーズである森脇真琴監督の『プリパラ』が始まった頃辺りに行われる夏コミは『プリティーリズム』にした方が書きたいことも質も一定以上を保てるんじゃないかと思ったわけです。幸いにして書きたいことは結構あるし、やりたいこともある。『プリティーリズム』について書けるのはおそらく今ぐらいしかない事を考えると、まあ夏コミ合わせの方が個人的にやりやすかったのです。
そういうわけなので、今回は『ラブライブ!』ではなくて『プリティーリズム』ですけど、よろしくお願いします。



録画用に使っていたHDDがトラブルによって視聴できなくなり、復旧するまで『アイカツ!』が見れないと言う状態が三週ぐらい続いていたのだが、なんとか復旧できたのでようやく『アイカツ!』デュオ編の最後まで視聴した。
物語自体もダブルエムという神崎美月とそのパートナーである夏樹みくるの登場、その圧倒的な実力で打ちのめされる事で「自分達らしさ」というものに悩みながらも個性を取り戻し、異なる個性を重ね合わせることで「次はどうなるかわからない」というところにまでダブルエムに迫る!など、自己実現と並ぶテーマであるものの神崎美月の離脱により描かれなくなった「トップアイドル争い=神崎美月超え」の物語が帰還した。この物語の帰還もあってこのデュオ編は大変面白かったのだが、このデュオ編では『アイカツ!』の面白さの一つであるライブアニメが更に進化していた事に驚かされた。
そもそも『アイカツ!』のライブアニメは「生のライブアニメっぽさをとりわけ重視して演出している」ということが特徴だ。
ライブアニメとして同じように3DCGを導入している『プリティーリズム』などと比較した場合、『アイカツ!』はカメラワークやレイアウト、舞台演出などで「今眼の前で繰り広げられている出来事」としてライブアニメを演出している。その事は星座アピールが「アイドルのパフォーマンスによって盛り上がった観客達のボルテージによって発動させることが出来る」などでも汲み取れるものでもあるのだが、『アイカツ!』のライブアニメでは「動きの始点と終点をビシッと止めない」と「一つの動きが終わり、次の動きに映る瞬間をちゃんと描写している」という事を徹底させている。この二つの点を徹底させていることで、『アイカツ!』のライブアニメには「編集が入っていない、生のライブ映像っぽさ」が映像に現れている。
この点は『アイカツ!』と『プリティーリズム』を比較すると特によく分かる部分なのだが、 『アイカツ!』は『プリティーリズム』のように動きを始点と終点で止めていない。普通に考えれば動きの始点と終点でビシッと止めたほうが絵としては格好良くなるし印象づけられるはずなのに、あえて『アイカツ!』では動きの始点や終点で止めていない。
だが始点と終点では動きを止めていない事により、『アイカツ!』のライブアニメでは「一枚絵の格好良さ」よりも「一つの動きで魅せる」と言う方向で整えられており、それは『アイカツ!』におけるライブというものを「アイドルが実際に行っている身体パフォーマンス」として強調させる。「一つの動きから次の動きに移るまでをあえて見せている」というのも同じことで、ああいう部分ってはっきり言って格好がつかない部分でもあるにも関わらず、あえて描いているのは「編集されていない映像である」ということを意識して演出しているからだ。
「編集されていない映像である」という事を意識している事により、『アイカツ!』のライブアニメは「ステージ上で起きている事は全て実際にアイドル達が自分自身の体でやっている事」という事を物語っている。
『アイカツ!』のライブアニメが持つ「映像としての編集が入って無さ」と「始点と終点でビシッと止めない事による動き自体の連動感による魅力」は『アイカツ!』の物語部分において描かれるアイドル達の身体性にも繋がる部分で、その身体性があるからこそ「こういうライブパフォーマンスをリアルタイムでやることが出来る」という『アイカツ!』世界におけるアイドルの力強さにも繋がっていく。
『アイカツ!』のライブアニメが描く「アイドル達が自らの体を張って行っている」ということから来る「目の前で行われているような生のライブっぽさ」は『アイドル活動!』における星宮いちごのウィンクがちゃんと「カメラと目があったところで演出されている」というところや、54話のライブアニメにおけるファンが向けたカメラに向かって微笑む霧矢あおいにも繋がる部分でもある。あれらの表情はいずれも「観客と目と目があった瞬間」として演出されており、それにより「ライブ会場に居合わせた観客の視点」として描かれるそれらの表情は、観客一人一人に対するファンサービスとして魅力を放っている。
また地味なところだが、『アイカツ!』では動きを重視しているからこそスペシャルアピールだけが一枚絵として描かれているが、アクセントとして機能を持たされているように見える。
というのも、『アイカツ!』では前述したように「動き」の魅力を映像に込めている。だからこそ「動きだけでは散漫な印象の映像になってしまう」と言う問題を本質的に持っているのだが、スペシャルアピールはそんな動き重視の映像の中で「一枚の絵」となるように描くことで映像全体に対するアクセントとして引き締めている。
だからこそ『アイカツ!』の物語ではスペシャルアピールというものを「ライブにおける重要な存在」として常に描いているし、アイドル活動における身体能力と同じぐらい大事な存在として同列の扱いをしている。
そういう部分があるからこその『アイカツ!』のライブアニメは「アイドル達が本当に自分自身の体を使ってやっているからこその感動」というのが存在しているし、観客一人一人に対するサービスの精神を忘れないところはスペシャルアピール自体の価値を高めてくれている。「生のライブっぽく演出する」ということにより「ライブ体験の魅力」をも描こうとしているところは『アイカツ!』ならではの魅力だろう。
そして今回のデュオ編で見せてくれたのはそんなライブアニメの「生のライブっぽさ」の中で抜け落ちていた「光源が存在しているからこその光と影の演出」で、ロックステージと言う激しい光の表現がされても違和感がないステージだからこそ顔を伏せた時に顔全体に影がついていたり、光が直接当たる頭頂部の色が飛んでいたりする演出は「アニメ的」だ。
だがアニメ的ではあってもああいう色の飛ばし方や影の付け方をしている事により「生のライブっぽさ」をいつにも増して強められているように見える。少なくともあのステージの上で光源から降り注ぐ光の中、歌って舞う彼女達の姿はその身体を用いた見事なパフォーマンスだった。
それは『アイカツ!』が今まで描いてきて、そしてこれからも追求していくだろうものだが、この「生のライブっぽさ」を追求していくライブアニメがどこをゴール地点としているのかはわからない。しかし少なくとも一歩づつ確実に足を進めていることだけは間違いない。
夏にはホログラムとプロジェクション・マッピングを用いたライブイリュージョンが行われると言う。詳しい概要は分からないが、それは『アイカツ!』のアイドル達が行う最初の「ライブ」となるのかもしれない。


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