Entries

アニメ版『艦隊これくしょん』PVに見る重厚感を重視したアクションについて

『アイカツ!』について。「アイカツ!の未来を考える」と言う問いに対して、神崎美月はWMとしてマスカレードに挑むことを決め、星宮いちごは音城セイラと共に神崎美月を越える事を答えとして出した。この解答については色々あると思うが個人的には気持ちが良いものだと思う。
まずいちごにとっての「神崎美月超え」や美月にとっての「マスカレード超え」というものが彼女達がアイドルを志した段階で運命づけられていたもので、彼女達にとってマスカレードや神崎美月と言った存在は「自身が目指すアイドルの姿そのもの」なのだ。彼女達にとっての「アイドル」と言う存在を体現する存在に挑むということは、すなわち「自分の描くアイドルの究極系=テーマ」に挑むということにほかならない。またマスカレードや神崎美月と言った存在は「その時代のトップアイドル」であり、「その時代のアイドル」というテーマの体現者だ。だから「星宮いちご(神崎美月)が神崎美月(マスカレード)を越えたアイドルになる」ということは「今のアイドルの時代の終わり」を意味するとともに「新たなアイドルの時代」の始まりを意味する。マスカレードフォロワーだった神崎美月がマスカレードを超えた時、それはマスカレードと言う伝説の終わりを意味することでもあるし、神崎美月を星宮いちごが超えた時、それはマスカレードに影響されていないアイドルの誕生となり、これはこれで神崎美月の時代を終わらせられるのである。
星宮いちごにとっての神崎美月超え、神崎美月にとってのマスカレード超えには「自分にとっての究極のアイドルを超える」というだけではなく「時代を乗り越える事による新時代の到来」を意味する。だから「超えた先に未来はある」のだ。
『アイカツ!』はキャラクター間に優劣をあまりつけない作品ではあるのだが、複数のドラマを与えてやることで「どうやっても未来に繋がる」というシナリオを作り出せているのは素晴らしいことだと思う。個人的にはWMによるマスカレード超えの後にいちご・セイラによる神崎美月超えと言うダブルクライマックスになってくれると嬉しいのだが、多くは望むまい。
ともかく三年目で主役が交代することを考慮して「時代の終了」と「新時代の到来」を今までのドラマの集大成として持ってきたことは、『アイカツ!』と言う「星宮いちごとそのライバル達の物語」の終了を告げる流れが生まれているということでもあるので寂しい部分もあるが、最後までちゃんと見届けたいとおもう。

オフィシャルイベントにてアニメ版『艦隊これくしょん』の詳細な情報が発表された。来年一月よりアニメが放送開始される運びとなり、『魔法少女リリカルなのはA's』で監督デビューし、最近では『ロウきゅーぶ!』や『幻影ヲ駆ケル太陽』などを手がけた草川啓造が監督を努め、『ラブライブ!』や『ノーゲーム・ノーライフ』でシリーズ構成を担当した花田十輝が本作のシリーズ構成を担当するという以前までの情報に加え、『マジェスティックプリンス』や『IS』などの3DCGを手がけた井野元英二が本作の3DCGディレクターを努め、3DCG製作はそんな井野元英二氏が代表を務めるオレンジが手がけるようだ。
またスタッフの発表と同時にプロモーションビデオも公開されたのだが、このプロモーションビデオがなかなか素晴らしい出来だった。
前述したように本作の3DCGはオレンジが手がけるし、全体の管理や方向性を決めていく3DCGディレクターには井野元英二氏が担当している。井野元英二氏やオレンジの方向性としては手描きアニメに近いセルルックなCGモデルであり、手描きとの融合を目指しているようにも見える。
『TIGER&BUNNY』や『IS』などは分かりやすいが、3DCGでしか出来ないような派手な立ち回りや回りこむカメラによってアクションを見せながらも、合間に手描きアニメが差し込まれた時に生じてしまう違和感を協力減らすような3DCGアニメを製作しており、今年放送された『バディコンプレックス』などは手書きと3DCGの違いが殆ど見られないような素晴らしいロボットアクションを描いてくれた。
そんなオレンジが製作に関わっているのだから、アニメ版『艦隊これくしょん』の3DCGはどのようなものだろうと思って視聴して見たのだが、忙しくて『艦これ』には殆ど触れていない俺が見ても素晴らしい映像だった。この出来であれば公式ファンイベントで視聴したファンが「凄い」としかコメントしなくなるのもうなずける。
オレンジが製作した3DCGアニメパートとアニメーター達が描いた手書きアニメパートの違いがさほど見られないという技術的な凄さや艦娘の再現度の高さ、細かいところまで網羅した軍事ネタの数々など、この二分ほどの映像だけで素晴らしいところは幾つも見られるが、個人的には「アニメスタッフの解釈」が随所にあったところが素晴らしいところだと思う。
今回のプロモーションビデオでは海戦シーンを中心に描かれているが、艦娘達がどのようにして海上を移動しているかというのはゲーム中でもTRPG版でも特に言及されておらず、長い間謎とされていたのだが、アニメ版ではホバリング移動のように「重心移動によって海面を滑るように移動する」という解釈がされているようだ。
確かに艦娘達の移動として「水面を滑るように移動する」というのは非常に分かりやすいものだが、なぜ「水上を滑る」というアクション付けが出来るスケートではなく、あえてホバリング移動のような移動方法になっているのかということを考えてみると、あのホバリング移動は装備によって行われているものであり艦娘の身体的パフォーマンスではないと言う解釈なのだろう。
この解釈については色々あるだろうが個人的には納得できる点で、なぜかというと移動をスケートなどの「身体的パフォーマンス」の方に寄せてしまうと派手なアクションは可能になるものの、それでは艦娘自身の身体能力だけが際立ってしまい装備自体が目立たなくなってしまうからだ。『艦これ』の魅力の一つは艦娘のキャラクターだが、そのキャラクターとは肉体的な部分だけではなく装備も含めてのキャラクターであり、そのキャラクターを構成する重大な要素である装備を、見栄え重視で埋没させるような解釈にしてしまうと艦娘の魅力の一つを手放す事になってしまうし、「スケートのような移動」という解釈をしてしまうと、スピード感は生まれるものの重厚感が薄れてしまう。攻撃の際の見栄えや陣形などの要素があることを考えると、アニメ版でスケートではなくホバリング移動の方を採用するのは正解のようにも思える。
また「水上を移動する」と言う設定であることから魚雷発射の流れが初めて言及されたところも面白い。太腿に装着されていることから、どのように発射されるかと思ったら、「射出し水中に落下した後、敵に向かって突撃していく」と言う流れで、ワンテンポ置くことで他の攻撃との差別化が行われており、今回の映像の中でも見せ場の一つといってもいいところだろう。
個人的には金剛の一斉射撃などは素晴らしいところだと思っていて、砲身を向けた後の微調整もさることながら発射した後にちゃんと金剛が体全体で衝撃を受け止めるかのような挙動をすることで、その砲撃自体の強力さに説得力を生ませている。こういうところをさり気なくやってくる辺りは素晴らしいところだ。

もっとも気になるところがないわけでもない。
例えばコラ画像を生みまくっている赤城などは弓を引くカットで地上で撃つ時と同じ構えかつ足の位置になってしまっている。足が完全に止まる撃ち方にしてしまったことで、ホバリング移動していることを意味する波飛沫と相成って物凄くシュールな映像になってしまっていて、この辺りは放送までにもうちょっと設定しなおして欲しいとは感じる。
個人的な好みの問題になってしまうということを前置きした上でいうと、自分的にはもうちょっと手足が太い方が人形っぽさが薄れて、手や腕に持つタイプの装備を使用した際の衝撃をちゃんと殺せるような印象になるような気もする。

とはいえ全体的な出来としてはかなりいい方で、アニメ化発表から映像公開まで約一年ほどかかっているが、それだけの時間がかかっていることにも納得できる。
艦これからすっかり離れてしまった人間だけど、続報や本放送を期待してしまった。ちょっと悔しい。

ところでタカラトミーアーツも艦これのグッズ出してるわけで、そんな状態でスケートのような挙動されたら「なんでプリズムジャンプしないの?」と疑問に思ってしまうので、ホバリング移動になって本当に良かった。
もしスケートだったら本当に言っていたかもしれない。夏コミでプリリズ本出す程度にはプリリズヤクザな人間的に。




スポンサーサイト
この記事に対してトラックバックを送信する(FC2ブログユーザー)
http://ilya0320.blog14.fc2.com/tb.php/2059-b2d522d2

0件のトラックバック

0件のコメント

コメントの投稿

投稿フォーム
投稿した内容は管理者にだけ閲覧出来ます

Appendix

魔界戦線


■DREAM WING(C87新刊)


■プリズムアライブ(C86新刊)
44829979_m.jpg
とらのあなで委託中

■スイッチオン!(C85新刊)
アイカツ3
とらのあなで委託してました

■RUNWAY
表紙
とらのあなで委託してました

プロフィール

水音

  • Author:水音
  • tumblrの方が積極的に更新してるマン。
    面倒くさがりなので、Twitterのほうが捕まります。

    魔界戦線



    連絡先  :mizune.moon.sounds@gmail.com
    @を半角にして下さい

カウンター