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『プリパラ』のゲストキャラの扱いに見る「友達候補」としてのキャラ描写について

DMMで重機を美少女化した『俺タワー』がサービス開始していたのでプレイしているのだが、声優が81プロデュース所属の声優ばかりでここ最近は81プロデュース所属の声優ばかり好きになる人間として割と満足度が高い。
ゲームとしては艦これ+αと言う塩梅だが、+αの部分が資材を生産する塔の建築で生産された資材を元に行動を決定していく事になる。その関係上、俺タワーは内政ゲーだ。資材管理ゲーだった艦これと似てはいるもののゲーム性としては微妙に異なるといえる。
あと探索についても艦これと同じように見守るしか無いものの、艦これと比べると装備の概念がないため、レベルを上げて物理で殴るしかない。
逆に言えばレベルが足りないとどうしようもないのが俺タワーなので、レベル上げにやたらと時間がかかるのだが、面白い事は面白いのが大変つらい。時間を取られるわーこれ。
今塔そのものは大体80階ほど。資材は大体どれも毎時間200ほど排出されているし、レベルも1-4を回せるほどには育っている。あと重機や工具モチーフと言ってもベースはファンタジーで、それなりの肩書を用意されているのでそこまで違和感はないかなぁ……。まあ筒井康隆の『虚航船団』+ファンタジーという世界観であることは否定出来ないけど。



『プリパラ』十話「秋色ラブリーライブ」が面白かった。
プリパラタウンを訪れる時、少女達は理想の自分へと変身し、コンプレックスもプリパラでは長所になる。大きな声をコンプレックスとして持っていたらぁらは、プリパラで変身することで自分の持っている大きな声を長所として活かしたアイドル活動を続けている。
今回スポットがあたった栃乙女ラブは肩幅も広く背が高い少女で、自分の女の子としての魅力に自信が持てない少女だった。しかしらぁら達の後押しもあってプリパラタウンを訪れた彼女は、そのコンプレックスの理由になっている体型を「スーパーモデル体型」として高く評価され、自分の女の子としての魅力に自信を持てるようになった。
現実世界で抱えていたコンプレックスがプリパラで克服されることで、現実世界でも自信が持てるようになるという物語の流れは非常に素晴らしいものだが、一度栄子回で栄子と戦ったライバルとして登場させた栃乙女ラブをこのような形で再登場させたのは本作におけるゲストキャラが「友達候補の一人」として位置づけられているからだろう。
『プリパラ』と言う作品は「女の子の元にはどこからともなくプリチケがやってきて、プリパラでアイドルになれる」と言う設定から「誰でもアイドル=理想の自分になれる」というものがテーマとして掲げられており、コンプレックスを抱えていたらぁら達はプリパラと現実世界を行き来しながら心を成長させていく物語となっているのだが、本編を見ていくと「トモチケの交換」というものが非常に大事にされていることに気がつく。らぁらとみれぃ、らぁらと栄子など、トモチケの交換はその話の中で心を通わせた人間とされている。
「トモチケ」とは「その人と友達になった」で、いわば友情の証なのだ。
そうしたトモチケの描写からは「誰とでも友達になれる」というテーマが存在しているのだが、だからこそ栃乙女ラブや栄子のようなゲストキャラは最新の注意を払って扱わなければならない。なぜなら彼女達ゲストキャラもまたメインキャラであるそふぃ達と同じく、トモチケを交換する友達候補だからだ。
『プリパラ』では友達というものを非常に大事にしている。だからトモチケは友情の証のようなアイテムとして位置づけられているし、毎回トモチケの交換が行われている。それはゲストキャラにおいても変わらない。
栄子がトモチケを交換した後らぁらの正体を知ることでプライベートでも仲良くなっていったように、らぁら達はトモチケを交換した相手と仲良くなって友達になっていくのだが、だからこそゲストキャラはメインキャラと同じぐらい丁寧に扱わないと、「友達」と言う要素は薄れてしまう。だからこそ『プリパラ』ではゲストキャラであってもゲストキャラとして終わらせてはいけない。
彼女達はいつからぁら達と友達になるかもしれない「友達候補」だからこそ、彼女達はメインキャラと同じぐらいに丁寧に描写される必要があるし、本編でそれだけ大事に扱われているのだ。
栃乙女ラブを描いた十話では栃乙女ラブをメインキャラと同じぐらいに大事に扱った事で「トモチケを交換する=友達になった」と言う事を強く認識させてくれる。またそうした栃乙女ラブとのトモチケ交換による友情の確認があったからこそ「そふぃにトモチケを返される」と言う部分も際立ったものとして印象深くさせてくれている。
またそうしたトモチケの物語上の扱いから来る「友情」と「誰とでも友達になれる」と言うテーマは、プリパラをとにかく嫌っている大神田グロリアの存在を異質であり、らぁら達と対立する軸として機能しているといえるだろう。
大神田グロリアはプリパラだけでなく友達の存在そのものを否定している。そこには理屈が伴っていないことはみれぃが数字によってプリパラの有用性と友達が出来た事で生まれる効果を解いた際に否定していることからも明らかだ。
しかし「彼女は彼女なりに何かあるらしい」ということもまたちゃんと描写されている。あそこまで偏執的に友達の存在を否定している姿からは某かの理由があるからに違いない。
大神田グロリアが友達からされた「何か」によって友達と言う存在そのものを憎悪しているからこそ、「チームを結成する」という事が基本となっていたり、トモチケによって友情を確かめ合える「プリパラ」というものを憎悪しているのかもしれない。
いずれにせよ、「友達」の存在を嫌い、「プリパラ」を憎悪する大神田グロリアの存在は「プリパラは特別な場所」とし、多くの友達を作っていくらぁら達とは対局に位置する事だけは間違いない。
そんな大神田グロリアがいるからこそ、らぁら達の物語を描く際にはゲストキャラであってもとにかく丁寧かつ友達となれる相手として使い捨ててはいけないのである。

余談だが、個人的にはメインキャラの年齢をバラけさせたのは正解だと思っている。
同年代で固まっていたら仲良しグループになってしまうところだが、メインキャラの中ですら年齢がバラけさせたことで「幅広い年代の友達を作れる」という描写が生まれる。それによって物語の「誰とでも友達になれる」と言う部分は強調されるのである。
これはメインキャラを同年代に固めては無理な部分で、バラけたからこそ生まれる面白さだろう。

また十話に限って言うなら栃乙女ラブがプリパラでアイドルとしての第一歩を踏み出したのと対比させるかのように、そふぃが自分の足でプリパラへ向かう物語が展開されている。そふぃは前回「自分の力でやり遂げた」と言う経験をしているからこそ、それを現実世界で反映していこうとする彼女の行動は尊さを帯びる。
結果としてそれは失敗に終わってしまい、ウサギや親衛隊からは「自分の意志で何もしなくていい」と言われてしまっているが、「一人では何も出来なかった」というそふぃが初めて踏み出した一歩なのだ。その一歩は失敗に終わったとしても、彼女の中では意味を持つだろう。
自分の管理下におこうとするウサギの手に自らを委ねてらぁらにトモチケを返還したそふぃだが、失敗してもなお彼女はまた一歩を踏み出すに違いない。その一歩を踏み出した時、周囲の人間は彼女に何を抱くのだろうか。
そのときを楽しみにしつつ、とりあえず栃乙女ラブと言う名前は桃園ラブのパロディとして秀逸な名前だと思うと、十話の脚本を書いたふでやすかずゆきを褒めておくことにする。あの名前は直球なんだけど気付きにくいぜ!

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2件のコメント

[C1551]

2話でトモダチになった栄子が4話で再登場し、その4話で登場した栃乙女ラブがプリパラデビューするという、
話の繋がりがとても素晴らしく、「ゲストキャラも使い捨ててはならない」というのは強く感じますね。
そして「年齢がバラバラであることで生まれる面白さ」というのは納得です。
感覚的にわかる話だと思うのですが、ハッキリさせてくれました。
それと個人的な感想ですけど、「ラブに叩かれて手形に赤くなったクマの顔がもみじみたい」というアイディアには脱帽でした。
そふぃとのドラマを進行しつつも単独としての笑いと感動、ゲームとの連動とでかなり高いレベルで纏められていたと思います。

[C1552] Re: タイトルなし

プリパラはちょっと設計が綺麗すぎますね。
栃乙女ラブなんて極論をしてしまえば使いすててもいいキャラではあるんですけど、拾うことでそれだけ「友達」と言う要素は強くなるし、それは「そふぃがトモチケを返す」と言う展開に衝撃を与えながら引きとして印象づけられるという。
ライバルチームもまだ出てないですし、ライバルチームが出てきた時、また面白くなりそうな気配がしますね。
  • 2014-09-13
  • 水音
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