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『プリパラ』十二話とそふぃを応援する者達について

23日に大田区産業プラザPIOで行われる『スーパーヒロインタイム』という同人即売会で頒布される、友人の『プリパラ』のマイキャラ自慢本に2Pほど寄稿させてもらいました。本文そのものは「マイキャラにインタビュー」というテキストですが、ページデザインも含めての一発ネタです。
場所はプリ38の珈琲みるく症候群さんです。コピー誌らしいのでお早めに。

で、こういう本に参加しているわけなのでゲーム版の『プリパラ』もちゃんとプレイしているんだけど、何だかんだでプレイしてしまうのは楽曲ごとにある程度「欲しい属性が出やすい」と言う傾向が設定されており、「衣装を集めやすい」というのがある。
『アイカツ!』もそうなんだけど、この手のゲームの面白さの一つには多様な衣装とその衣装を着せ替えする面白さがあると思うのだが、「衣装が豊富」ということは「欲しい衣装がなかなか揃わない」ということでもある。連コインすればいつかは揃うのだが確定ではないし、第一それだけ時間がかかる。でも『プリパラ』の場合は楽曲ごとにある程度傾向が設定されているようで、楽曲を選べばある程度までは出現する衣装を絞り込める。
それによって欲しい衣装はやっぱり出やすくなるし自分の好きなブランドだけを集めやすくなるわけで、時間があるときにしかプレイできない人間としては今日のプレイ目標を設定しやすい。これはプリパラの良いところの一つだと思う。まあそれは逆に言えば「欲しい衣装のために楽曲を選ばなきゃいけない」という事でもあるが、毎日やるわけではない人間にとっては特にマイナスにならないなぁ。



『プリパラ』が十一話に引き続き十二話がとても素晴らしいものだった。
チームライブに参加するために三人目の仲間を探すらぁら達。一旦はそふぃとチームメイトになる約束を交わすも、ダメな自分を変えようとし自分で行動したものの失敗するという経験をしたそふぃはまた失敗して痛い目を見ることを恐れて、マネージャーのウサギのいうことに従っていく道を選び、らぁらとのチームメイトの約束を破棄してらぁらのトモチケを返してしまう。みれぃとマネージャーのクマに諦めるように言われるも、どうしてもそふぃを諦めきれないらぁらだったが、そふぃのライブを見て、「まだそふぃは羽ばたこうとしている!」と確信。そふぃの本当の気持ちを確かめるために行動するのだが……。
ダメな自分を変えるべく行動するそふぃについては以前にも書いたとおりで、その回でゲストとして登場した栃乙女ラブが踏み出した一歩と対比させるように描くことで、彼女が自分で踏み出した一歩の失敗をより重く感じさせてくれたのだが、それを受け止めての今回の話で大事なのはそふぃが一歩を踏み出した事とそんなそふぃを応援する者達の姿だ。
マネージャーのウサギに言われるがままに彼が選んだアイドルとユニットを結成しそうになるそふぃだったが、ちゃん子の機転により忍び込む事に成功したらぁらの言葉を思い出し、そのアイドルとのチーム結成を放棄してらぁら達の元へと急ぐのだが、彼女がそうして誰かの言いなりになって守られているだけでなく、それでも一歩を踏み出すことを選んだ時に最初に味方になってくれたのは「ダメな自分を知っているからこそ、ダメな自分を隠すために守ってくれている」と思い込んでいた親衛隊だった。ここで面白いのは彼女達は「ダメなそふぃが嫌いだから守っていた」ということではない。
彼女達は「ダメなそふぃも好き」なのだ。しかし本来のそふぃはウサギのいうように「クールなアイドルとしてのイメージにそぐわない」。だからこそ「本当のそふぃの姿を全力で隠し通す」のだ。
彼女達はそふぃが本当に好きだからこそ、彼女のアイドルとしての活動を邪魔させないために親衛隊となって彼女をあらゆる障害から守り通そうとする親衛隊だが、しかし彼女達は十一話でらぁらに指摘されることで「そふぃが一体なぜ自分の力だけで挑戦しようとしたのか」という事に気づいてしまう。そして気づいてしまったからこそ、「そふぃを守るだけ」ではなく「そふぃが選んだ道を全力で守り通す」という行動を取るのだ。ウサギの言うことも一理あるだろう。しかしそれ以上に「そふぃの事が本当に好き」だからこそ、彼女の道を誰にも邪魔させない。「そふぃが自分で選んだ大切な一歩」と言うことを理解しているからこそ、彼女が選択した時に親衛隊は全力で味方になってくれるのだ。あの親衛隊はファンの鏡としか言えぬ。
そふぃの姉である北条コスモもまた同じである。
コスモは「どんな選択をしてもギガコズミック応援する」と言ったが、コスモはそふぃが大失敗をしたあの時、変わろうとした事を知っている。変わろうとしたけれど失敗し、ウサギの言うとおりのアイドル活動を続ける選択を一度はしたことを知っている。しかしだからこそ彼女がもう一度「変わろう」と思った時に、その選択を応援する事を誰よりも最初に言うのだ。他ならぬ家族だからこそ、その選択で敵が増えたとしても自分だけは味方であることを最初に言うのである。これが出来るのはそふぃを守り続けてきた最初の人間だからだろう。
そんなそふぃの最初のファンであるコスモの応援があったからこそ、そふぃは大事な一歩を踏み出す事が出来たのだろう。
またらぁらについても素晴らしいのは「待つしかない」と語っているが、彼女は何も根拠がなく「待つしかない」と言っているわけではない事だ。彼女はそふぃがもし一歩を踏み出した時にその一歩がちゃんと次に繋がるように自分に出来る全てをやったからこそ、「待つしかない」と言っているのだ。自分のトモチケを道標とすることでそふぃを導いて、今度こそ彼女の一歩をやり遂げさせるために。彼女はやれる全てのことをやった上で、みれぃに「待つしかない」と説得しているのである。
そしてそんな周囲の人間の助けや応援があったからこそ、そふぃはらぁら達の元へと辿り着け、三人はチームになれる。
今までトモチケ交換を「友情の証明」として描いてきたが、チームの結成時のトモチケ交換を特別な儀式のように描くことで、三人の友情を特別なように見せている点も押さえておきたい。
トモチケ交換の積み重ねがあったからこそ、こうしてチームメンバー達を特別な存在として見せられるのだから。

そしてこのドラマを踏まえた上でのライブパートも素晴らしいというしかない。
ようやく揃った三人での初めてのライブと言うことを差し置いても素晴らしいのはそふぃの表情が柔らかくなっていることだろう。今までの彼女はどこかキリッとした表情を見せることが多かったのだが、今回のライブパートではむしろ微笑んでいる姿は多いし、そふぃが歌わないパートでは口角が上がっていて微笑んでいるような表情付けに変更されている。
これはそふぃが大切な一歩を踏み出した十二話までの物語を強く感じさせるような変更だ。
ようやく完成版をお披露目することとなった「かいほうおとめヴァルキュリア」もまたそうした十二話の物語を踏まえてのものだろう。
「籠に閉じ込められているそふぃが鍵に向かって手を伸ばすも届かずに「届かない」と嘆き叫ぶ」と言う未完成版だったが、完成版では「みれぃとらぁらが鍵をそふぃに手渡す事でそふぃが籠の外に羽ばたいていく」に変更されている。
ここで大事なのはらぁらとみれぃがやったことは「鍵を手渡す」までで、鍵そのものを開けたのはそふぃ自身であるということだ。
今回の話で大事なことは「そふぃが決断するかどうか」だが、そふぃ以外の人間に目を向ければ向けるほど「そふぃが決断すれば助ける」という意識で統一されている。それにより物語は「最終的にはそふぃの決断次第」というところに重みが置かれていたのだが、それはメイキングドラマにも反映されている。
つまりあのメイキングドラマは最終的にはそふぃ次第なのだ。
らぁらとみれぃが出来るのはただ鍵を渡す=鍵を開けるための手助けだけで、そふぃが自分自身の意思で鍵を開けなければならない。メイキングドラマはアイドル達の心が反映されると説明されているが、仮にSOPHISTEEであればおそらく鍵は開けられなかっただろう。らぁらとみれぃ、そして親衛隊やコスモといった周囲の人々がいたからこそ、そふぃはこうして自分自身の力で籠を開けることができたのだろう。

『プリパラ』はプリパラタウンと現実世界を行き来しながら心が成長していく少女達を描いた作品だが、そふぃの成長はそふぃ一人では成し遂げられなかったものだ。彼女の味方であり続ける親衛隊や姉であるコスモ、そしてらぁらやみれぃといった友達がいたからこそ彼女は大事な一歩を踏み出し、変わることが出来たのだ。
とはいってもまだチームとしてはこれからである。既にライバルチームとして東堂シオンや今回登場したドロシー・ウェスト、レオナ・ウェストの登場がアナウンスされている。
セインツを超えるかもしれない可能性として彼女達がどうなっていくのだろうか。まだまだ目を離せそうにない。


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2件のコメント

[C1555]

12話は本当に素敵でしたね
歌あり笑いあり涙あり、これぞエンターテイメントの雛形と言ってしまうのは言い過ぎでしょうか
そふぃのユニット結成ドタキャンかららあら達との合流までのたたみかけるような演出の数々で脳汁ドバドバでしたよ
BGMのま~ぶるがまた心に沁みて…
しっかし親衛隊を信じて良かった
ガーディアンシフトのシーンで不覚にも涙腺緩んだじゃねーか…
  • 2014-09-22
  • チョウチンアンコウ
  • URL
  • 編集

[C1556] Re: タイトルなし

何気に『プリリズRL』と同じくシリーズ構成をカッチリ組んでいるんですけど、親衛隊に関してはキャラが勝手に動いてる感がすごかったですね。ちゃん子ちゃんマジ男前。
  • 2014-09-23
  • 水音
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