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『ガンダムビルドファイターズトライ』とチームの勝利を作りだすウイニングガンダムについて

『プリパラ』。近所に開店したお好み焼き屋がドロシー達の実家で、イタリア料理屋のらぁら達一家は大ピンチに。みれぃやそふぃの手助けを借りたらぁら達とシオンの力を借りたドロシー達。奇しくもソラミスマイル対ドレッシングパフェの争いへと発展した両者の戦いは、大神田グロリアを審査員とする戦いへともつれ込むのだった! 果たして勝つのはどっちだ!? という感じのお話ではあったけど、「競いあう中で相手に対する理解を深めて認め合っていく」というライバル関係が構築されているし、大神田グロリアとらぁらの母親との会話はプリパラを巡る大人達のスタンスの違いが出ている。
またらぁらの特異性については「プリズムボイスの持ち主らしい」というぐらいしかなかったけれど、ドロシー視点で見せた時に「自発的ならぁらの行動が周囲を変えていく」という描き方がされることで、「プリズムボイス以外のらぁらの凄さ」みたいなものが見えてきた。この辺は終盤の鍵になりそうな感じもする。
しかし相変わらず卒が無いというか、コメディテイストに回しながらもちゃんとやることはやってくれてる感があって、プリパラは良く出来てるなぁ、と感心しっきりである。森脇真琴監督はコメディの名手ではあるけど、こういう作品も行けるんだなー。
ところで次回予告が面白すぎた件。
「私達、普通の女の子に戻ります!」はアイドル物なら定番とも言えるパロディ(元ネタは言うまでもなくキャンディーズ)だが、それをアイドルが言うのではなくそふぃ様親衛隊が言うというのはなかなかに酷い。「お前らが言うのかよ!」ってツッコミ待ちなんだろうが、それにしても面白すぎた。
まあそふぃ様も一人で何にでも挑戦するようになったから、親衛隊のそふぃ様離れをやってもおかしくはないんだけどなー。



『ガンダムビルドファイターズトライ』六話を視聴した。
ライトニングバックウェポンシステムを装備して変形能力を身につけたライトニングガンダムやパワードジムカーディガンに変わるフミナの新たな機体、ウイニングガンダムの登場。そして宇宙での戦いを苦手とするセカイが、ビルドバーニングガンダムを知ることで弱点を克服するなど見どころが多く、絵コンテには映画理論に基づいたコンテワークに定評がある西澤晋、演出には京極尚彦という布陣で描かれた五話は、いよいよ始まるセカイ達の全日本選手権に相応しい幕開けで非常に面白い一話だった。
続く六話では優勝候補の一角である都立成練高専科学部チームとの戦いが描かれた。
連携のとれたチームプレイで相手を翻弄し手堅く勝利をもぎ取り、全国大会へと進出したこともあるという都立成練高専科学部チームを相手に、性格的にも機体特性的にも全く真逆の機体を操るカミキ・セカイとコウサカ・ユウマの二人がいるチームトライファイターズはどう戦うのか?という物語になっていたのだが、この話で面白かったのはチームワークの描き方だろう。
都立成練高専科学部チームはプラモデル部こそ持たないものの、それぞれが様々な専門分野に秀でた能力を持つエキスパート達ばかりだ。外洋船舶実習の経験を持ち、肉体的にも恵まれた者、技術力に秀で、チームのプラモデルを改造する事で能力を発揮する者、情報収集と分析能力に秀で、相手の弱点をつく事に長けた者。
それぞれがそれぞれの得意分野で実力を発揮することで、対戦相手に自分達の戦いをさせずに勝利を収めてきた都立成練高専科学部チームはまさしくチームワークこそが最大の武器と言っても過言ではないだろう。
それは『08小隊』のEz-8をベースとした改造機を選択していることからもよく分かる。
『08小隊』では単機が必死に頑張ったところで現状を変える事が出来ない。しかし08小隊全員で連携を取ることで、どうにか勝利をもぎ取っていく作品だ。そんな『08小隊』の主人公機であるEz-8をベースとした機体を操るということは、それだけ「チームワーク」こそが彼らの勝利の鍵であることを物語っている。まあその改造後の姿がどう見ても『機甲戦記ドラグナー』のDチームなのは、どうなんだおい!と思わないでもないのだが、ドラグナーもまた「それぞれの得意分野を束ねることで勝利する」と言う作品なので、そういうところを踏まえた上でのパロディだったのかもしれない。
話を戻すと、都立成練高専科学部チームはチームワークによって勝利をおさめるチームだ。
作中でも彼らはまず通信妨害をしてから猪突猛進な直情型のセカイを誘い出し、それぞれを孤立させることで連携をさせずに倒そうとしていた。自分達はチームワークを駆使し、相手チームは通信妨害などでチーム同士の連携を取れないようにするなど、優勝候補らしい計算された戦いをしているのだが、そんな「三人の力を合わせることで勝利する」というチームワークの都立成練高専科学部チームに対してチームトライファイターズはというと、こちらは性格的にも機体的にも相性が悪いセカイとユウマはそのままにフミナがサポートに回ることで対応している。
これは五話の戦いや六話でのサカイ・ミナトの台詞からも分かることだが、チームトライファイターズはそれぞれの性格も得意とする距離もバラバラで、そういう意味ではミナトもチーム同士の連携もへったくれもないチームだろう。北宋の壺との戦いでもそういう意図はないにせよユウマの狙撃の邪魔になるような形でセカイは突撃していた。ユウマが狙撃で一機撃墜しているが、それもフミナの誘導があってのことだ。
それもまたチームワークといえばチームワークだが、ユウマとセカイの連携はそういう意味では一度も描かれてこなかった。あらゆる点で真逆だから当然といえば当然であるが、それではチームワークを最大の武器とし、それぞれの得意分野を活かしきる戦いをするチームには勝てない。
そんなチームだからこそフミナのウイニングガンダムのギミックが生きてくる。
セカイとユウマは得意とする戦場も性格も真逆だ。猪突猛進な直情型のセカイと慎重で冷静なユウマは相性が悪いと言ってもいい。格闘戦しか出来ないビルドバーニングガンダムと狙撃を得意とするライトニングガンダムも同じだ。
しかしだからこそウイニングナックルとウイニングランチャーという両者の個性を引き出す武装へと分離・変形できるウイニングガンダムは、両者の最も得意とする戦場を強化し、繋ぎ合わせる事で連携を生み出す。
片や格闘戦で、片や狙撃で圧倒的な能力を持つ二人の強みを高めることで、力技とはいえ連携させるように持っていくのだ。
そういう意味ではウイニングガンダムは「エースとなる機体」ではないし、戦局に大きく影響を与えるような目立つ機体ではないだろう。
しかし「各々が持つ秀でた能力を最大限に発揮させるところへと持っていく」というアシスト役としてみれば、このウイニングガンダムとそれを操るフミナはチームトライファイターズの強さを支える最大の立役者だといえるだろう。
このウイニングガンダムは彼女がエースであることを選ばず、チームでの勝利を求めたからこそ至ることが出来たという点で、チームバトルを描いた『ガンダムビルドファイターズトライ』だから魅力的に描けた機体の一つだ。
フミナの新たな力、ウイニングガンダム。
この機体はチームの勝利を作り出すゲームメーカーとなるべくして作られた機体だ。


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