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『プリパラ』二十二話と「楽しみにしてくれる皆に届けるライブ」について

月始めの木曜は『プリパラ』の大型アップデートの日という事で軽くプレイしてきたのだが、「ファルルとファルルのブランド、マリオネットミューの追加」「新曲としてソラミスマイルの『HAPPYぱLUCKY』とファルルの『morning』の追加」が大きなところかな。細かいところでは「楽曲ごとに指定された属性にブランド名が表記されるようになった」とか「指定されたブランドの衣装を着用すれば、そのブランド専用のステージでライブが出来る」とかあるけど、コアシステム部分に関わる部分は大体こんなところではないかと思う。
12月のアップデートは11月で変わった部分を微調整したような印象を受けるのだが、そもそも11月のアップデートが8月や9月レベルの大幅アップデートだった部分があるので、この辺りは仕方がないと思うし、むしろ今回微調整されたことで「より遊びやすく、より楽しくなった」ので個人的にはこれでいいんじゃねぇかなぁ、と思うところなのだが、さすがに今回追加されたマリオネットミューのメイキングドラマは凄いと言わざるをえない。
かつてプリリズASS公式ガイドでの京極尚彦と乙部善弘と菱田正和による座談会で、菱田正和は乙部善弘のことを「五年後にアナと雪の女王を作ってると思う」と賞賛していたけど、まさか氷の城が出てくるとは…・…。乙部さんといえば『ラブライブ!』二期では九話の背景に参加していたけれど、『アナと雪の女王』並のものをやってくれるのだろうか、と期待してしまうぷり!



そんなわけで『プリパラ』二十二話をようやく視聴した。
ソラミスマイルとドレッシングパフェ。互いに相手をライバルとして認め合い、競い合いながらここまでやってきた二組だが、みれぃの発案にパプリカ学園の文化祭でのライブ中継によって決着をつけることになる。途中までは上手く進んでいたのだが、プリパラを嫌う大神田グロリア校長の策略により文化祭でのライブ中継は中止に追い込まれてしまうのだった――というストーリーのこの二十二話。ソラミスマイルの新曲、「HAPPYぱLUCKY」とドレッシングパフェの新曲、「CHANGE! MY WORLD」、二つのユニットの新曲が二曲同時にお披露目となるなど、ソラミスマイルとドレッシングパフェの対立構図を構築し、競い合わせてきた第二クール目の物語の集大成とも言える一話だが、この二十二話の中で良かった事は「一度中止に追い込まれた事で、何のために文化祭でのライブ中継をするのか」という事を問うた事があるだろう。

ソラミスマイルとドレッシングパフェ。
この二つのユニットは東堂シオンがアイドルデビューするまでを描いた十四話以降、ずっと競い合い続けてきた。時にはドレッシングパフェが、時にはソラミスマイルが勝利し、中には引き分ける事もあった。この二組は互いにライバル視しあっていた。そして相手をライバルとして認めているからこそ、競い合いながらも互いに理解を深めていっていった。
故に「『プリパラ』の第二クール目はソラミスマイルとドレッシングパフェがライバルとして認め合う物語」だと言っても間違いではないだろう。ドレッシングパフェとソラミスマイルはライバルで、二組は競い合いながら神アイドルへの階段をかけ登っていく。だからといって「実力は拮抗しあっている二組が決着をつけよう」とすることは別段おかしなことはない。アイドルとしてどちらが上かを競い合うことは、自分達を磨いていくことでもあるのだから。
今回の二十二話は何度目か分からないソラミスマイルとドレッシングパフェの勝負が行われる事になり、そのステージとして選ばれたのが私立パプリカ学園の学園祭だが、先に述べたように大神田グロリアの策略によって中止に追い込まれてしまう。計画を主導していたみれぃは元より、千手先すら見通すシオンにすら打開策が思い浮かばない状況の中で、それぞれのユニットに問われたのは「決着を付ける事だけが目的なのか?」ということだった。
確かに両者は何度となく競い合い、その成績は引き分けばかりだ。勝利も敗北の数も同じだけあるのだが、しかしそれはプリパラでのライブである。
今回はライブ中継という形でプリパラの外に持ちだされたライブだ。故に観客はプリパラに来れるアイドル達ばかりではない。
大神田グロリアによりプリチケを奪われた初等部の少女達やそもそもプリパラに入ることが出来ない男子達。
ライブ中継を見ている人達は私立パプリカ学園の文化祭に来ている全ての人達だ。彼あるいは彼女達はライブ中継が中止になった事をステージに立つアイドル達以上に残念がるほど、ソラミスマイルとドレッシングパフェを楽しみにしていた。
そんな「楽しみにしている人達」の存在にシオンは「皆に楽しんで欲しい」というポリシーを持つレオナの言葉によって気付かされ、みれぃはメガ弟と名乗った雨宮の応援によって気付かされて行動していく。
「ライバルと決着をつける」ためではなく「楽しみにしてくれている全ての人達のために」。
みれぃとシオンが計画したトレーラーでのライブは、そんな楽しみにしてくれていた人達の元へと「届ける」ライブだ。
そのことはドレッシングパフェのメイキングドラマが「全力ダッシュ!飛ばせバルーン」であることや、ソラミスマイルのメイキングドラマが「ときめきプレゼントフォーユー」な事からも分かる。
楽しみにしているすべての人達へ届けようとする思いが乗った二組のライブ。
今回も引き分けに終わったものの、しかしこのライブは発端こそ「決着をつける」と言う目的があって行われたが、最終的な目的となっていたのは「楽しみにしている人達に全力で思いを届ける」ということである。それは少なくとも今回の話においては勝敗以上に大事なものとして描かれていた事は間違いない。あれほどまでにソラミスマイルを敵対視し、引き分ける度に憎まれ口を叩いていたドロシーですら今回は何も言わなかったのも、今回の文化祭ライブはドロシーにとっても「ソラミスマイルに勝つこと」以上の「楽しんで欲しい」という思いが優っていて、少なくとも観客達のもとに届いていると言う実感があったからだろう。
「誰のためにライブをするのか」「何のためのライブなのか」
本作だけでなく様々なアイドルアニメで描かれてきた、「アイドルアニメ」と言うジャンルが内包する「自己実現」を端的に表したテーマではあるが、「皆が楽しんでくれてよかった」という意図の台詞が勝敗よりも先に出てきた事で、本作が何を大事にしているかが分かるだろう。
男女問わず誰かを楽しませようと全力で取り組むソラミスマイル、ドレッシングパフェの姿はとても輝いている。そんな彼女達の物語の一つの集大成としてこの二十二話はとても素晴らしい一話だった。

ところで「生徒達が楽しみにしているか」よりも自分のプリパラ嫌いを優先する大神田グロリアの闇は深いのだが、大神田グロリアの描き方で面白いのは「プリパラが絡まなければノリがよく、いい校長である」ということだし、またそのプリパラ嫌いも過去に起因するもので本人は子供たちのためを思ってやっているということだろう。
とりわけここ数話は日常に比重を置いたドラマ展開が多く、大神田グロリアの良い校長っぷりが目立っていたが、だからこそ二十二話のライブ中止や、次回予告で触れられた小中両方共プリパラ禁止という行動の苛烈さが際立っている。
大神田グロリアを敵として描くのではなく「子供のことを思っている」ということを前提に回している辺り、和解を前提にしているのだが、果たして彼女に何があったのか。
非常に気になるところである。


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