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これがアイカツ!のライブだ! 『アイカツ! LIVE☆イリュージョン』について

『手裏剣戦隊ニンニンジャー』。「忍者でお祭り」というコンセプトの悪魔合体っぷりに「これは……」と思わないでもなかったが、蓋を開けてみれば上手く混ぜあわせられていて好感触。一話は若干駆け足ではあるものの、この作品を構成する要素をほぼ全て出しながらもちゃんと一つの流れの中に織り込まれているし、おまけにアクションもちゃんと「忍者っぽいアクション」をやろうとしている。「手裏剣」もアクションの中に混ぜ込まれている点も面白い。
二話では「ラストニンジャ」というものに対するアカニンジャーとアオニンジャーの違いを描いていて、「全員が全員ともラストニンジャを目指す」と言う話にするのではなく少しづつ目標がずらされているのも熱い。こういう目標のずらしを入れてくる事で今後の物語のバリエーションも広がるし、それぞれのキャラクターの掘り下げがされた時に面白くなるところではあると思う。
しかしシュリケンジンドラゴンは色々熱いな……。『海賊戦隊ゴーカイジャー』の豪獣レックス以来の怪獣系とは。それも一号ロボで……。色々と滾るというか、「それはありか!」って感じだが、まあなんだ。是非ともこの路線は貫き通していただきたいところです。



『アイカツ!』のライブパートにおいて特徴的なものといえば、「アイカツ!システムを使っている」ということが上げられるだろう。仮想現実を用い、アイドル達一人一人が持つ個性や楽曲の持つ作品性などを視覚情報として演出できるこのアイカツ!システムは、『アイカツ!』と言う作品を象徴するものの一つだ。
アイカツ!システムが生み出す仮想現実とアイドル達の力強いパフォーマンス。この二つが合わさって生まれる非日常性が「『アイカツ!』のライブパート」というもの全てを包み込む魅力なのだ。
さてそんな『アイカツ!』だが、2014年8月16日から20日の四日間に渡り、東京国際フォーラムにて『アイカツ! LIVE☆イリュージョン』というライブ公演をやっていたことは記憶に新しいところだろう。『アイカツ!』のライブ公演自体がもう珍しいものなのだが、そんな『アイカツ!』の初のライブ公演となった『アイカツ! LIVE☆イリュージョン』はなんと『アイカツ!』のアイドル達がホログラム映像とプロジェクションマッピングでステージに登場するという内容となっており、ファンを驚かせた。
そんな『アイカツ! LIVE☆イリュージョン』だが、人気と反響の多さを受けて2月末より『アイカツ!LIVE☆イリュージョン スペシャル上映会』と称してイベント公開されている。自分は諸般の事情により現地で見ることが出来なかった人間で、現地にいた友人達から「凄い」と言う話だけを聞いていたのだが、今回縁あって『上映会』と言う形で見ることが出来たのだが、これは確かに凄い。まさに『アイカツ!』としか言えないライブだった。
このて『アイカツ! LIVE☆イリュージョン』の凄いところは、何と言っても「アニメで見ていたあのアイドル達がステージに確かにいる」ということだろう。技術的には確かにホログラム映像によって映しだされているだけで、音声もただ再生されているだけだ。そんなことは言われなくても分かるし、ある程度分別がある大人であればそんなことは冷静に考えなくても分かるだろう。
しかしこのライブで映しだされる星宮いちごや音城セイラの反応の一つ一つは紛れも無く観客一人一人に対して向けられているものなのだ。視線は最前列の観客や、ステージから遠く離れた席にいる人達にも向けられているし、自己紹介ではそれぞれのやりとりはまさに「この組み合わせじゃないと出来ない」ようなやりとりになっている。仕草の一つ一つも非常にこのキャラクターらしい仕草であり、またコール&レスポンスではいちご達の呼びかけに対して観客が反応する時間がちゃんと映像の中に組み込まれており、絶妙なタイミングでいちご達が反応してくれている。こうした一つ一つの細かい演出とその積み上げが非常に有効に作用しており、「本当にいちご達がステージの上にいて、そんないちご達のライブ公演を見に来ている」という感覚に陥らせてくれる。大空あかりのペンライトの使い方の指導などもステージを歩きまわることで本当に観客の反応を伺っているような作りで、「ペンライトありのライブ」ということを前提にしている辺りも面白いところだ。
中盤で挿入されるスターライト学園対ドリームアカデミーの対決ライブも非常に面白い作りだ。
ソレイユによる「ダイヤモンドハッピー」対ドリームアカデミーの四人による「ハッピィクレッシェンド」という選曲も絶妙だが、ドリームアカデミー勝利版とスターライト学園勝利版の二種類を用意して結果が伏せておくことで「どちらの映像が流れるのだろう(=どちらが勝つんだろう)」と観客をやきもきさせ、結果が出た時に「自分達の拍手が結果に反映されている!」と感じさせる。随所でこのような観客とステージを一体とさせる仕掛け作りが行われている『アイカツ! LIVE☆イリュージョン』だが、ジョニー別府の解説入りで行われたファッションステージでは各ブランドを紹介しながらもアニメでは一度も見せたことがないコーデの組み合わせやキャラクターの組み合わせが行われており、本当に「ファッションショー」のような驚きに満ちている点は注目すべき点だろう。特に素晴らしかったと思うのはフューチャリングガールとボヘミアンスカイで、コーデもキャラの組み合わせも「あ、その組み合わせは面白いな」と思えるいい組み合わせだった。あおい姉さん好きではあるけども。
また『アイカツ!』のライブパートで印象的なスペシャルアピールがちゃんとライブの中に組み込まれていた点は特筆すべき点だろう。「アニメそのままの形でスペシャルアピールを行っているだけ」と言ってしまえばそれまでなのだが、それでもここまで「本当にそこにアイドル達がいる」という仕掛け作りを徹底する中で見せられるスペシャルアピールはまさに「スペシャル」な代物だ。アニメでも「スペシャルアピールはアイドル達が本当にやっているもの」というようには描かれてはいたがイマイチ実感が湧いていなかった。しかし今回の『アイカツ! LIVE☆イリュージョン』でスペシャルアピールを見て、大きく印象が変わった。「アイドル達が自分達の体一つでやっている」という頭で分かっていたことに実感が湧いたからだ。
実際にライブという形で見せられたそのスペシャルアピールは、「アイドル達が体一つで必死で行っている」としか言えないものだ。そう感じさせるのはやはり「アイドルがそこにいる」という仕掛け作りが上手いからで、細かい演出を積み上げていたからこそ、いざスペシャルアピールが登場した時に「現実に起きている事」としての衝撃が生まれているのだ。
まさかのアンコールが終わった後、観客に手を振るいちご達が閉まっていくモニターを意識して、中央付近に移動してほとんど体が隠れている中で手を振っている姿は「本当にそこにいたんだな」と感じる動きで、ちゃんと観客達を現実に送り返しながらも「そこにいた」と言う実感だけを持ち帰らせてくれる。地味ではあるが、短い時間の中で「思い出」を持ち帰らせるような工夫としては非常に効いた工夫である。
ライブ開始時とアンコール直前にアイカツ!システムの起動アニメを挟む事で、観客をアイカツ!の世界へ導くとともに、「アイカツ!システムを使ったライブ」という『アイカツ!』特有のギミックにリアリティが増しているなど、この『アイカツ! LIVE☆イリュージョン』の素晴らしい点は数えきれない。今上げたものもその一部にしか過ぎないぐらいで、自分が気づいていない部分に魅力を感じている人もいるだろう。だからこそ自分の目で見てほしい。
僅かな時間の中で「『アイカツ!』のライブ」というものを提示してきたこの『アイカツ! LIVE☆イリュージョン』を。
『アイカツ!』のアイドル達を見る目がおそらく変わるはずだ。

余談ではあるが、個人的には今年もやって欲しいと思っている。特に紅林珠璃のあの名乗りをライブで見たらきっと面白いだろうと思うからだ。本当にやってくれないものか……。


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