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『プリティーリズム』から『プリパラ』へ――『劇場版プリパラ』に見る受け継がれるプリズムの煌めきについて

『劇場版プリパラ』の翌日からPrism☆Boxのライブツアー初日! 友人に誘われたので初めてPrism☆Boxの現場に足を運んだのだが、「なるほど。これは人気出るわ! 小学生女子のカリスマになるわ!」と思えるほど素晴らしいライブだった。色々と良い点はあるのだが、まずダンスパフォーマンスが凄い。とにかくパワフルで、ダンスのキレも半端じゃない。
CDに付属しているPVやら『プリティーリズム』『プリパラ』などのEDではさんざん見ているのだが、今回のライブで見たものはそれとは比べ物にならないほどダイナミック! 見ていて圧倒されてしまった。
Prizm☆Boxのライブだけでも見ていて圧倒されるようなパフォーマンスばかりなのに、見慣れてきた頃に出てきたPrizmmy☆は、連続して激しいダンスの多い楽曲を危うげな部分無く踊りきっていて、こちらも凄いの一言。あと自分は『プリティーリズム・ディアマイフューチャー』大好きな人間なので、あの辺の楽曲が一通り流れたのは嬉しいのだが、友人によると「最近はやってない楽曲」とのことで、「たまたま誘われて行ったライブで、そういう貴重なものを見れた」というのは嬉しいところである。あと思った以上に腕に来たぞ、『パンピナッ!』。「やっぱりプリティーなリズムでサタデーモーニングフィーバーは天才の書く歌詞だな」とライブ中も思いながらサイリウム振ってたけど。
アンコールは『プリパラ』の第一クールEDだった「Jumpin'! Dancin'!」。観客席から応援してたらあっという間で、とても楽しいライブだった。機会があったら次も行きたいなぁ……。



「劇場版アニメ」は一つのお祭りとしての側面を持っているように思う。かつて東映が子供向け映画数本をまとめて上映する際に「東映まんがまつり」という名称を与えたのは、「映画館と言う一つの場所で大勢の人間が同じものを見て、同じものを共有する」という「お祭り感」を大切にしていたからだろう。深夜アニメの劇場版アニメ化がそれほど珍しくなくなった現在でも、やはり「劇場版アニメ化」というのはやはり「お祭り」だ。公開初日には大勢のファン達が劇場にやってきて同じものを見て帰っていく。そういう意味では間違いなく「お祭り」で、「劇場版アニメ化」はファンにとっては「特別なイベント」としての側面を持っていると言えるだろう。
2014年7月から放送開始された『プリパラ』の劇場版アニメ化が発表されたのは放送開始から約一ヶ月後の8月9日のこと。異例とも言える劇場版アニメ化の早さには驚かされるが、3月7日についに公開された『劇場版プリパラ み〜んなあつまれ!プリズム☆ツアーズ』の内容にも驚きが溢れている。
『プリティーリズム』シリーズ三作品で監督を努め、プリティーリズムのファンから「親分」と慕われている菱田正和が監督を務め、前シリーズとなる『プリティーリズム』とのクロスオーバーとなる本作のコンセプトは「アトラクション」。アトラクションのように、ライブやプリズムショーでキャラクター達がスクリーンを縦横無尽に駆け巡り、週替りで物語が途中分岐するなど、「とにかく見に来てくれた人達を楽しませる」という事がいたるところで感じさせる作品に仕上がっている。
そんな『劇場版プリパラ』の特筆すべき点は何と言っても「見に来た観客と本編の一体感」だろう。
『劇場版プリティーリズム』で開催された熱唱上映会は一度のみならず二度、三度と開催されるほど大盛況に終わった。今回の『劇場版プリパラ』はそんな熱唱上映会の開催を前提として制作されていることもあって、本編と観客との一体感を高める仕掛けが随所に凝らされている。
めが姉ぇによる諸注意の後でカメラが引かれた時にどこかで見たような髪型の乗客達が席に腰掛けている姿が描かれていたり、めが姉ぇによるコール&レスポンス、めが兄ぃによるサイリウムの色の指定、「ソラミスマイルとドレッシングパフェの対決ライブの勝敗は観客側の応援によって決定しましょう!」と言うめが姉ぇの言葉などがそれだ。
いずれも熱唱上映会を前提にしたからこそ出来る、「映画を見に来た観客を作中の観客と融合させる仕掛け」で、これらの仕掛けにより映画を見に来た観客達は「プリズムツアーに参加するために電車に乗り込んだ乗客の一人」となってツアーを楽しむことが出来るように作られている。
このような仕掛けを凝らしたからこそ、春音あいら、上葉みあ、彩瀬なるの三人が「今までありがとう」とお礼を言うシーンがとても印象に残る。ここまで徹底して映画館の観客をプリズムツアーの参加者の一人として扱い切っているからこそ、その「今までありがとう」は観客一人一人に投げかけられたメッセージに聞こえてくる。
「『プリティーリズム』を今まで愛してくれてありがとう」とも取れるように演出されているこの「今までありがとう」の言葉は、この「ありがとう」まで、映画を見に来た観客の事を「電車に乗り込んだプリズムツアー参加者の一人」として扱いきっているからこそ観客一人一人に感謝を込めて送られるメッセージとして心に響くのだ。
「毎週内容が変わる!」という触れ込み通りのルート分岐についても非常によく考えられている。
第一週では『ラブリードリームツアー」として「プリズムショーとは何か」と言うところに焦点を当て、春音あいら、上葉みあ、彩瀬なるのデビュー、そしてその飛躍を中心としたプリズムショーが展開され、プリズムジャンプやプリズムアクト、プリズムライブだけでなく、デュオやシャッフルユニットまで押さえられており、各作品の魅力が凝縮されたルートとなっており、最後を締めくくるプリズムショーはまさにこの一週目だからこそ見せられるものの一つだろう。
また特別ゲストと言わんばかりに登場する北条コスモは『プリティーリズム きらきらマイデザイン』からの登場というのも驚きだ。楽曲こそ「君100%人生」と『プリパラ』三十一話で彼女が歌った楽曲ではあるものの、靴はちゃんとスケート靴になっており作中では何とプリズムジャンプまでこなす。楽曲は『プリパラ』で技は『プリティーリズム』という融合は『プリパラ』にも『プリティーリズム』にも出演している彼女だから出来るものだが、劇場版というステージで見せてくる辺りに菱田正和監督のエンターテイナー精神が現れていると言え、そのエンターテイナーっぷりはプリズムの煌めきを蘇らせるために六人が行うプリズムショーにも現れている。
プリズムショー始まりの地で行われるソラミドレッシングのプリズムショーだが、その中で見せるプリズムジャンプがプリズムジャンプとプリズムアクト、プリズムライブと各作品のモチーフを融合させた完全新作のプリズムジャンプ、「プリティーリズムパラダイス」なのである。
『プリティーリズム』シリーズ全ての監督を努め、『プリパラ』ではライブ演出を手がける菱田正和監督だからこそ出来る素敵なプリズムジャンプだ。
また春音あいら、上葉みあ、彩瀬なるのライブとメイキングドラマ、「Let's Go!プリパラ」と合わせて、ソラミドレッシングのプリズムショーを見ると、『劇場版プリパラ』は「『プリティーリズム』と『プリパラ』の架け橋となる作品」としてデザインされていることが分かるだろう。
プリズムの煌めき。それは受け継がれ、そして人の心に広がっていくもの。
『プリティーリズム』から広がったプリズムの煌めきは失われたわけではなく、『プリパラ』にも引き継がれたのではないだろうか。
プリズムスターの三人から教えを受けたらぁらが、今こうしてアイドルとして輝いているように。そして『劇場版プリティーリズム』の熱唱上映会が『劇場版プリパラ』と言う作品を創りだしたように。
あの幕引きはそんな事を考えてしまうような素晴らしい幕引きだったように思うのである。

前売券がプリチケの形になっていたり、作中でらぁら達が着たバニーマジシャンコーデが特典として配布される事で「ツアーに参加したお土産」のように感じさせるなど、作品以外の点でも「アトラクション」と言うコンセプトに恥じない試みが数多くされている『劇場版プリパラ み〜んなあつまれ!プリズム☆ツアーズ』。
第二周目は「パーフェクトスターツアー」として天羽ジュネや蓮城寺べる、高峰みおんなどのパーフェクトなショーを中心にした内容で、第三周目は「スーパーミラクルツアー」として三作品の奇跡的なプリズムショーを中心にした内容となっているようだ。なお四つ目の扉は毎週金曜日の最終回に行われるプリズムボーイズツアーであるため、乗り遅れないように注意したい。

毎週内容が変わり、全てのルートを見れば『プリティーリズム』『プリパラ』のほぼ全ての楽曲を網羅できるという事もあって是が非でもコンプリートしたくなる本作だが、「熱唱上映会前提」ということもあって同じルートでも熱唱上映会ならぬアイドルおうえん上映会で鑑賞したくなるような作品となっているため、一度ならず二度三度と熱唱上映会で見たくなる魅力がある作品だ。
一度目は劇場、二度目はおうえん上映会で。『プリパラ』の第一期シリーズも完結するこの一ヶ月間。映画館でも『プリパラ』を楽しんでいきたい。


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