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『ラブライブ!サンシャイン!!』はラブライブ!の世界を広げる企画となりうるかについて

『プリパラ』が三ヶ月に一度かつ第二期シリーズに合わせての大型アップデートだったのでプレイしたのだが、相変わらず素晴らしいなぁ。今回の目玉は何と言ってもドリームシアターライブなわけだけど、「プリパラTVを三回プレイしなければならない」と言う若干面倒くさいものの、専用楽曲をメイキングドラマやランウェイ無しで見られるというだけで見応えがあるぜ! またパラプラも頑張っていたものの、あと一歩と言う感じがあったカメラワークも今回は自由自在。圧巻の一言しかでないような素晴らしいライブになっており、プレイヤーとしては最高というしか!またドリームシアターライブでは通常のプリチケ二枚分にもなる巨大なドリチケが印刷されるけど、巨大ということもあってマイキャラがとにかく大きく映るし、ドリトモチケはマイキャラの全身が映るというのもグッド! またドリームシアターライブ以外にも微調整が入っていて、サイリウムチェンジはサイリウムチャームに変更されているし、第一期シリーズでお別れしたファルルは当然なし。その代わりに白玉みかんが参加していて、この「自分が可愛いことに一欠片も疑念を抱いていない感」はちょっと癖になる。新規に追加されたブランド、シルキーハートもなかなか可愛いデザインだし、面白いところはいっぱいだなぁ。
ただ気になったのはキャラクターセレクト画面かな。どのキャラクターが居るのか直感的にわかりにくくなっている点。おそらく従来の円陣方式だとファルルが一時的に使用不可能になっていることが直感的に理解できてしまうため、ファルルが好きだった人達への配慮だと思うのだが、その配慮が逆に他のキャラを目立たせにくくしているのでこの点は残念だなー。
マイキャラを主人公にしたストーリーモードを実装することでマイキャラの存在感を向上させた『アイカツ!』と今までのマイキャラストーリー路線をより強化する形でアップデートした『プリパラ』。女児向けアーケードゲームの二大タイトルがほぼ同じタイミングで大型アップデートを迎えた四月は、両者とも譲らずに互角というところではないかなー。俺は『アイカツ!』も『プリパラ』も好きだけど、好みの具合では『プリパラ』だし、勢いがあると思ったのは『アイカツ!』だ。まあ何にしても、『プリパラ』も『アイカツ!』も今年は色んな意味で勝負の年になるんじゃないかとミーは思うクマよ。



ユーザー参加型企画である事を活かし、ユーザーと共に楽曲を制作するというユーザー参加型企画「みんなで作るμ'sの歌」。4月22日に「ミはμ'sicのミ」というタイトルでCDリリースが決定し、5月30日からはファンミーティングツアーがスタート。6月13日にはファン待望の劇場版が公開されている。
『ラブライブ!』の五周年を記念した5th Anniversary Projectだが、この企画の柱となった三つの企画。その全てが遅くとも今年の8月までには完結を迎えるわけなのだが、そんな折に『電撃G'sマガジン』では『ラブライブ!』の新たな展開として発表されたのが『ラブライブ! サンシャイン!!』である。
「助けて、ラブライブ!」の文字と白い砂浜に立つ九人の少女達が描かれたキービジュアルとともに情報公開された『ラブライブ! サンシャイン』だが、様々な情報を統合してみるとかなり面白いやり方で現在の『ラブライブ!』というコンテンツを広げていこうという企画のように思う。というのも、この『ラブライブ! サンシャイン』はμ'sに憧れてスクールアイドルを始めた少女達の物語となっているからだ。
そもそも『ラブライブ!』と言う作品は「スクールアイドル」と言う学校単位で自主的に活動しているアイドル達を題材にした作品だ。廃校の危機にある母校を救うためにスクールアイドルを始めたμ'sの九人のアイドル活動を中心としているものの、エピソードの端々で他のスクールアイドル達の存在は仄めかされている。また2013年1月より放送開始されたアニメ版や鴇田アルミによる漫画版では秋葉原にあるUTXという学校のスクールアイドル、A-RISEのライブを見たことが「廃校を阻止したい」と願う高坂穂乃果がスクールアイドルを始めるきっかけとして設定されているなど、作品世界にはμ's以外にも様々なスクールアイドル達が活躍していて、互いに影響を与え合って活動しているように描写されているのだが、『ラブライブ!』はμ'sの九人を中心にしていたということもあって、どうしても「μ's」に憧れてスクールアイドルを始めようとした存在というのはアニメ版の高坂雪穂と絢瀬亜里沙ぐらいしか描かれていない。この二人にしてもメンバーの血縁者ということを考えると、完全な第三者でμ'sに憧れたスクールアイドルというのは描かれていないと言える。これは推測になるが、『ラブライブ!』はμ'sを中心にした物語を構築している以上、そんなμ'sに憧れた側の物語は描きにくいのだろう。これはもう構造上仕方が無い問題であるといえ、『ラブライブ!』がμ'sの物語である以上どうしようもない事だ。
『ラブライブ! サンシャイン』が面白いのはそこで、『ラブライブ!』とはまた別企画として立ち上げることで「完全な第三者達がμ'sに憧れたスクールアイドルを始める」という物語を紡ごうとしているのである。詳細は載せないが、『電撃G'sマガジン』でのキャラクター達のコメントからもその事は読み取れる。
この「μ'sが夢を叶えたからこそ、別の誰かの夢となれる」というのは、『アイカツ!』や『プリティーリズム・オーロラドリーム』などでも描かれてきたが、μ'sを主役とした『ラブライブ!』とは別企画にするからこそ描き出せる少女達の熱い夢の物語だといえるだろう。
また『ラブライブ! サンシャイン!!』は『ラブライブ!』の後追いコンテンツであることを自覚し、後発であることを利用しているのも面白い。
『ラブライブ! サンシャイン!!』の九人の少女達はμ'sに憧れてスクールアイドル活動を始めるわけなのだが、なぜ少女達はμ'sに憧れたのかというと、「μ'sは夢を叶えた存在」だからだと説明されている。つまり『ラブライブ! サンシャイン!!』の世界は『ラブライブ!』でのμ'sの活動が成功を収め、夢=廃校阻止が達成された後の世界なのである。
スクールアイドルとして頑張り続けたことで廃校を阻止したμ'sの活躍を見たからこそ、少女達は自分達も諦めずに故郷を救うためにμ'sと同じようにスクールアイドルを開始する!という物語が出来るのは後発タイトルだからこそ出来る事だろう。
そしておそらくμ'sの夢の達成にはスクールアイドルの祭典である「ラブライブ!」での活躍があったはずだ。だから「助けて、ラブライブ!」が『ラブライブ! サンシャイン!!』という企画のキャッチフレーズになっていると考えると、μ's以降の、μ'sのフォロワー、後輩となる存在の物語を構築するつもりではないかと思うのだ。
星宮いちごにとっての大空あかり、春音あいらにとっての上葉みあのように。そういうフォロワーができれば出来るほど最初の存在は神格化されていくわけで、「μ's」の九人の扱いとしても個人的には面白い扱い方をしているように思うのである。
これは余談になるが学校も故郷も、「自分達が出会い、絆を育むことが出来た大事な場所」だと定義すると、同じものだといえる。こういう点を考えてみると『ラブライブ!』という作品をシリーズ化するのなら、「失われていく自分達が出会えた場所を護るためにスクールアイドルを始める」といったところが共通コンセプトになるように思うし、そういう方向なら作中世界の広がりと時間軸による奥行きが生まれ、とても面白いことになる気がするのだ。

何にしても『ラブライブ!』は劇場版アニメの公開で、2012年のアニメ化告知から続く一連の流れに一区切りがついてしまうわけで、そこから今後も続けていくようにしなければならない今現在は『ラブライブ!』にとってとても大切な場面だといえるだろう。
そんな中で投入された『ラブライブ! サンシャイン!!』。まだ正式に始まってもいない企画ではあるが、どういう方向へ舵を取っていくにせよ、「今後も続ける気がある」という意思を示したという点では評価したい。
実際どういう話に落ち着くかも未知数ではあるけれど、ポジティブに考えている事が伺える本作の「夢を諦めないこと。アイドルから教わったの。」という一文の力強さだけは応援していきたい。
五年続いた本作が十年目を迎えられた時、本作はかなり重要になる。そんな気がしてならない。


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