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『ガールズモード3』に見る「選択の許容」から得られる没入感と文化へ潜る楽しさについて

6月2日に『劇場版アイカツ! 大スター宮いちご祭り!』が発売されたので、6月6日の21時からTwitterで前ぴーさん、LITさんと一緒に同時実況します。タグは「劇場版アイカツ大実況会」です。やること自体はいつものアイカツ!実況のノリで『劇場版アイカツ!』を見ながら実況するだけですけど、「『劇場版アイカツ!』発売週の土曜日」というのは一度しかないのでよかったら是非。俺はいつも通り「ここの演出がね、いいんですよ!」とか「ここの歌詞はこういう意味だと思うんですけど」みたいな話をしていると思います。
『プリパラ』のアップデート日だったのでいつも通りやってきたけど、三人チームと五人チームとでは全く違う。三人チームの時よりも五人チームのほうが楽しい。確かに色々と面倒くさい部分はあるものの、この「五人ライブによる楽しさ」は言語にするのが難しいほど楽しい。サイリウムエアリーもメンバー一人一人のトップスの属性によって変化する辺りも素晴らしい。空中を飛行する事でカメラワークも従来のものと全く異なっていて、特に奥から手前に向かって飛んでくる動きはサイリウムエアリー導入後だからできる事だと思う。どことなくプリリズっぽいところがまたプリリズからのファンにとっても嬉しいわぁ。
ドリチケも五人で表示されるようになってポージングも追加されているし、個人的には激アツだったんだけど、今回追加されたホリックトリッククラシックのコーデが全く出なくて辛い。二ヶ月あるからゆっくり確保していこう……。



ゲームで大切なことは「プレイヤーの選択をどの程度まで許容するのか」ということだと思う。
プレイヤーの選択が拒否され続けるのであればプレイヤーの存在する意味は無いし、かといって全部を許容しているとゲームとして成立させることが出来なくなっていく。「許容できる範囲には限界がある」とした上で「どの程度認めていくのか」ということは非常に難しいところだと思うが、「傑作」とされているゲームほどその「プレイヤーのその選択を認めるかどうか」の線引が上手いように思う。プレイヤーの選択を求める局面ではプレイヤーの選択の一つ一つにしっかりとリアクションを返していく。そんな「プレイヤーの選択の尊重」こそがゲームへの没入感を生むのではないだろうか。

本作『ガールズモード3 キラキラコーデ』はそんな「プレイヤーの選択を認めるかどうかの線引」が非常に上手いゲームである。
プレイヤーはアパレルショップの店長として様々なアイテムを仕入れ、店を訪れた客の注文通りに仕入れたアイテムでコーディネートしていく。その注文通りのアイテムをコーディネートできれば客はそのアイテムを買っていくし、コーディネート出来なければ客は何も買わずに店を去っていく。つまり「客の注文に自分が仕入れたアイテムの中で正解を探す」というのが本作のゲーム性なのだが、本作の特筆すべき点はその正解の多さだ。
例えば「クールなバッグ」という注文ならそのバッグの種類は問わない。それこそリュックでもいいしトランクバッグでもいいのだ。本作ではファッションジャンルごとに様々なブランドが登場するが、多くの客はブランドについても特にこだわりがないため注文された属性の中で自分の好きなブランドのアイテムをコーディネートできる。そうして購入されたアイテムは「街で見かけた時や次に来店した時などに着用している」と言う形でゲーム内に反映されており、プレイヤーの選択を全く無駄にしていないように作られている。
このコーディネートには「ファッションのジャンルや属性なんてわからない」と言う人のために優秀な検索機能が搭載されている。客の注文を条件に検索するだけで手持ちのアイテムの中から該当するアイテムだけを見つけることが出来るため、「面白さに触れられないうちに飽きてしまう」ということが起きにくい。地味ながらもファッション初心者向けの配慮の行き届いたシステムだといえるだろう。
またアパレルショップ経営もアイテムを売れば売るほど出来る事がドンドン広がっていくため、飽きが来にくい作りになっている。例特に「ファッションブランドの追加」は新しいジャンルとの出会いだ。ファッションブランドが追加されていくことで新しい世界に触れたかのような面白さがあり、その面白さがまた次のブランドとの出会いを楽しみにさせてくれる。

しかしアパレルショップ経営の「物を仕入れる→売る→仕入れる」というサイクルは、飽きにくいとはいえ飽きないわけではない。飽きてしまったら終わりなのか?というと、本作はアパレルショップ以外の選択肢が非常に多く設定されており、飽きてしまってもやれることは多い。
例えば美容師では来店した客から「どういう髪型がいいのか」を聞き出してその要望通りに髪型を選択していく。合っていればお金がもらえるし、間違っていれば何度かやり直す事ができる。なお髪の色なども自由に設定でき、メッシュなども対応しているため、やれることは非常に多いのも有り難い。
デザイナーでは客の発注に合わせて様々なパーツを組み合わせて自分だけのアイテムを作り出すことが出来るのだが、このデザイナーも出来る事の幅が非常に多い。TシャツだったらTシャツの枠組みであれば何でもいいため、デザインの幅が非常に広く取られている。自分で制作したエンブレムを付ければ自分だけのブランドを作っている感があることもこのデザイナーの面白いところだろう。
モデルでは発注されたとおりに主人公の全身をコーディネートして写真撮影に参加する事になる。撮影された写真は街中に飾られる事もあって、物凄く決まったコーデにするもよし、面白いコーデにするもよしで楽しいし、メイクアップアーティストでは客の注文の形式の中には、他のどの仕事にもないような特殊な注文のされ方をするため、求める結果を探っていく面白さがある。
そしてアパレルショップ経営も含め殆どの仕事では「全部お任せで」と言う注文を観客がしてくるのだが、これがほんとうに素晴らしい。なぜなら自分自身の思う通りに他人をフルコーデ出来るからだ。だから大人びたファッションの女の子をオタサーの姫みたいなコーデで固めることも可能だし、どんなにパンキッシュなヘアスタイルをしている女の子も黒髪ロングにすることが出来る。
ショップで購入してくれたアイテムを街中で見かけたら着用してくれているように髪型やメイクもプレイヤーが選択したものをそのまましてくれているため、やりすぎると「黒髪ロングとゴスロリファッションしかいない」みたいな事態を招いてしまうが、それはそれで一興。自分自身の好みに合わせるもよし、コーデに合わせるもよし。プレイヤーにその全ては委ねられている。

本作をプレイしていて思うのは「ファッションというのは楽しいものなんだ」ということである。無数にあるアイテムの中から、その時の気分に合わせて自由にコーディネートし、必要があれば髪型やメイクを変える。それだけで雰囲気が変わるし、思い描いた姿になった時は無茶苦茶楽しい。本作はそんなアバターを着せ替える事でファッションの面白さを雄弁に語っている。選択肢を委ねるからこそ得られた「文化の深淵へと潜っていく楽しさ」。それは本作だからこその魅力だと言っても過言ではないだろう。

なお本作は「黒髪ロングキャラを量産できる」と言う一点においても素晴らしいゲームだが、何気に最初に知り合うノノとの百合も熱いゲームである事を最後に書いておく。本当に素晴らしかった。



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