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「食べたい!」より「行きたい!」なグルメレポ漫画――『ゆかい食堂セレクション』『ゆかいなお役所ごはん』

『プリパラ』で頑張りすぎたおかげで一週間でチーキーリトルサキュバスコーデを手に入れてしまったのだが、あのコーデは正直すごい。どこが凄いかというと、太腿部分が艶めかしいことだ。オーバーニーソックスとスカートの合間の生足部分は「絶対領域」として人を魅了する魔の領域だが、このチーキーリトルサキュバスコーデにもそういう領域は確かに存在する。しかし他の絶対領域と比べて一線を画するのはスカートのデザインが秀逸だからだ。スカート自体はミニであるものの、フレームのように伸びる部分が太腿にまで及ぶ長さとなっており、普通のスカートでは絶対領域では生まれない「絶対領域のチラリズム」が発生しているのだ。これが艶めかしくないと言わずしてなんという。
おまけにニーソ部分は独特の質感になっているし、そもそもこの「チーキーリトルサキュバスコーデ」は腋まで完全開放されるデザインだ。こんなコーデにわざわざ「サキュバス」という名前をつける辺りがどうかしているとしか思えない。いやまあ、そういうところに色気を感じるのは大人だけなんだが。
スイートアンジュホワイティーコーデにはそこまでの可能性は感じなかったんだがなぁ。いやハートジュエルリボンコーデのスカートの短さには「これ、ちょっと激しく踊ったらスカートの中まで見えるんじゃ」とか思ったけど。



料理の味を決めるのは料理そのものだけではなく、その料理をどんな環境で食べるかによっても味は変化するように思う。
どれだけ美味しい料理であっても空気の重い場所で食べれば美味しいと感じる事はないだろうし、逆にジャンクフードであっても気心の知れた友人と食べればそれなりの味にはなるだろう。その時の体調や精神の状態によって「味覚」というものは露骨なまでに変化してしまう。だから「良いお店」と評判になる店ほど「環境」というものをとにかく大切にしているように思うのだ。
本作『ゆかい食堂セレクションお肉編』の素晴らしい点はまさにそんな「環境」を描いているというところにある。料理が美味しそうなのはもちろんのこと、訪れた店の雰囲気の良さが伝わってくる作品なのだ。
ジャンルとしてはグルメレポ漫画になるのだろう。作者であるくらふと氏が実際に店を訪れ、そこで体験した内容が漫画と言う形で描かれているのだが、まず目を引くのは登場人物達のヘンテコさだろう。その作風を一言で表すのはとても難しいが、強いていうなら杉浦茂風。ビジュアルこそヘンテコでこそあるものの、登場人物達はしっかりと地に足のついたキャラクターとなっており、独特の雰囲気を醸し出している。また独特のセリフ回しに依るやりとりもユーモラスでなかなか楽しい。
特徴的な登場人物達とは対照的に店内や周囲の様子などはかなり細かく掘り下げられている。
店の外装や内装といった「この店はどういう店なのか」という情報だけでなく、「どういう人達がくるのか」「店員はどういう感じなのか」まで詳細に描かれているのだ。例えば「数寄屋バーグ」では「自分が食べたい肉料理に合うソースを店員が教えてくれる」ということまで描かれているし、「アイランドヴィンテージコーヒー」では「青山のカフェ」ということもあって客層にまで触れられている。
こういう細かい情報がテンポよく登場する事で「店の雰囲気」というものが伝わってくる。
料理自体の描写は少々あっさり気味ではあるが店内の雰囲気や料理の佇まいといった店の情報があるため、個人的には気にならない。むしろ雰囲気再現に比重を置いた事で「いい店そうだから行きたい」と思わせてくれる作品となっているため、「外食の楽しさ」というものを上手く引き出しているようにも思う。また出てくる料理は全て高すぎず安すぎずという値段であるため、新規開拓目当てに試しやすいというところも地味だがありがたいところだ。

そしてこの『ゆかい食堂セレクション』と同日に発売された『ゆかいなお役所ごはん』もまた面白い。
ジャンルこそ『ゆかい食堂セレクション』と同じグルメレポ漫画ではあるものの、この『ゆかいなお役所ごはん』は一風変わったグルメレポ漫画となっている。というのも、この『ゆかいなお役所ごはん』で訪れるのは街にある「役所」の食堂なのだ。
店内の雰囲気に比重を置いているという点は『ゆかい食堂』と同じだが、この『ゆかいなお役所ごはん』ではそれに加えてそれぞれの役所の食堂事情が描かれており、役所ごとの個性を感じさせる作品に仕上がっている。
「役所の食堂事情」と一言で書いたが、その「事情」というものは様々だ。利用者の中に一般層が少ない!と言う話もあれば、席数が少ないため苦労する!と言う話もある。中には景観を売りにしているところもあるし、ドリンクバーの利用者が少ない!という話もある。それぞれの役所ごとに様々な事情を抱えている事が分かるし、そこに対して努力している姿も伺える。
また料理についても特産品を扱っているところもあれば宇治市のように様々な事情で抹茶などを扱ってなかったりもする。中には行政として力を入れているものがプッシュされた食堂もあるし、農林水産省のように国産食材のアピールや広報活動の一環で食堂を開放した場所もあったりと、「役所の食堂」といっても本当に多種多様であることがよく分かる。
特に面白かったのはまあ地元ということもあって宇治市市役所だったりするが、「訳の分からんアイテム」辺りの再現度の高さは正直笑うしかなかった。あれをくらふと氏の作風に落としこむとこうなるのだろうが、しかし本当によく出来ていた。感動した。
何にせよ、「料理」がきっかけであるとはいえ「「役所」に対する興味が沸く」ということ自体はそれなりにいいことではないかと思う。自分も一度は宇治市市役所に立ち寄りたいところだ。

ところで『ゆかい食堂セレクション』の「魚編」とか出るのだろうか。個人的には魚編が読みたいところである。

 




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