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『アイカツ!』ライブで演出されるそれぞれのユニットの魅力について

『Fallout4』が11月に発売されることが決定し、心境は全くもって穏やかじゃない。はっきり言えば「冬コミ原稿落ちるんじゃねぇのか」と言う危機感しかなく、どれだけ前倒しで進められるのか真面目に検討しているほどである。
『Fallout3』が発売されたのが2008年で、『New Vegas』が発売されたのが2010年なので、『Fallout4』が発売されてもおかしくはないとはいえ、その時期に発売されると原稿落とす同人作家も少なくはないんじゃないかな! 俺も一度起動したら起きている間はずっとプレイする自信だけはあるぞ!
しかし今回の『fallout4』はどうなるのだろう。『Fallout3』は割とシナリオもシステムも良かったのに、『New Vegas』は復讐が目的なのに物語半ばで目的が達成されちゃって、以降は飽きちゃうのが難点だったんだよなぁ。ゲーム自体は面白かったし、狙撃プレイを基本とする人間としてはかなり楽しんだほうではあるんだけども。
今回は『Fallout3』と同じ時期のボストンと言う話だけど、どうなるんだろうなぁ。いやそもそも日本国内での発売はあるのだろうか……。
トレーラー見る限りだと核戦争以前からプレイできるみたいなんですけど!



シリーズ初の劇場版化作品『大スター宮いちごまつり』も発売された『アイカツ!』。8月には劇場版第二弾となる『アイカツ!ミュージックアワード みんなで賞をもらいまSHOW!』の公開も予定されており、「アイカツ!初のイベント型劇場版アニメ」ということもあって注目を集めている。劇場版が注目を集めている一方でTVシリーズもなかなか面白いことになっている。
第130話から始まったユニット編が無事に完結を迎えたのだ。スターライト学園中等部の頂点に立つユニットを決めるユニットカップでスキップスが優勝した事を持って幕を下ろしたこのユニット編は、『アイカツ!』らしい魅力とこれまでの『アイカツ!』にない魅力の双方を兼ね揃えており、非常に見どころの多い物語だったように思う。
このユニット編で描いたのは「二人一緒だからこその輝き」だ。『アイカツ!』のアイドル達は「共演」こそするものの基本的には一人でアイドル活動をしてきたのだが、このユニット編では志を共にするパートナーを得て二人で一緒に輝こうと努力する。その「パートナーと共に二人で輝こうとする姿」が「二人のアイドル」を二人で一組の「ユニット」へと変えて、アイドル達をより強く輝かせるのだ。
その「ユニットの輝き」は物語面でも意識されており、二人のアイドルがユニットとして活動していく中で「ユニットとしての輝き」を帯びていく事を感じさせる演出がされていたが、『アイカツ!』の見どころの一つであるライブパートはそこから一歩踏み込んで「それぞれのユニットの輝き」を全面に押し出したライブ演出となっており、ユニットの個性が輝いたライブとなっている。

ユニット編に突入後最初にデビューを果たした氷上スミレと黒沢凛によるダンシングディーヴァがそのライブで見せた個性とは「徹底した役割分担」である。
歌が得意な氷上スミレとダンスが得意な黒沢凛。二人が得意とするものは全く別の方向を向いており、二人が全く同じパフォーマンスをしても二人の個性は全く活かせない。むしろ同じパフォーマンスにしてしまえば二人の個性は埋没してしまう。氷上スミレのダンスの実力に黒沢凛が合わせれば黒沢凛の魅力は消えるし、黒沢凛の歌唱力に氷上スミレを合わせてしまえば歌で評価されている氷上スミレの個性は歌の中で発揮することが出来ない。
そこでダンシングディーヴァのライブでは徹底した役割分担を行う事で、双方の個性をあえて一つの映像の中に共存させた演出がされている。歌を得意とする氷上スミレは主に歌う事に専念しており、ダンスでも激しい振付のものは採用されていない。一方、黒沢凛は主にダンスに専念しており、歌う部分をかなり減らされている。
こうすることで双方の得意な事を上手く共存させることに成功しており、氷上スミレと黒沢凛の得意分野の「違い」がより魅力として引き出されている。
またAメロからBメロ時における担当パートのスイッチや共通パートは双方の得意分野の「違い」を感じさせる部分でもあり、「ダンシングディーヴァ」というユニットだからこそ見えるその「違い」が実に楽しい。こうした部分もまたダンシングディーヴァの面白さだ。

ダンシングディーヴァのライブに刺激を受けた紅林珠璃とその幼馴染である新条ひなきが結成した「情熱☆ハラペーニョ」は、その刺激的な名前とは裏腹に、気心のしれた二人だからこその「息のあったパフォーマンス」が特徴的だ。
この「息のあったパフォーマンス」は結成直後の「Poppin´ Bubbles」でも確認することができるのだが、ユニットカップで見せた「Chica×Chica」では「カトラスによる演舞」というより分かりやすい形で表現されている。
双方のカトラスの軌跡は交差するかのように描かれているが、そのカトラスは決して相手にぶつかることはない。ぶつからずに美しい軌跡を描き続けており、その描写は二人の呼吸が見事に噛み合っている。これは気心のしれた幼馴染同士のユニット、「情熱☆ハラペーニョ」だからこそ出来る事なのだろう。
またこの「Chica×Chica」のダンスはひなきと珠璃が向き合う構図のものが非常に多く、そのせいなのか両者が見つめ合う姿が非常に多く見られる点も面白い。視線誘導や構図の工夫によって信頼関係を感じさせる演出を行う『アイカツ!』だが、この「Chica×Chica」はその中でも特にそういう描写が多く、ひなきと珠璃の二人の信頼関係の強固さを伺わせる。
こうした信頼関係を前提にした息のあったパフォーマンスが「情熱☆ハラペーニョ」の「刺激的」に見せているのである。

メインメンバーでは最後に結成する事になった大空あかりと天羽まどかによるユニット、スキップス。ティーカップが突然登場するなど『アイカツ!』では見られない演出が盛り込まれた「Hello New World」のライブは、二人の「新しい世界へスキップしたくなるようなワクワクした気分で二人で一緒に行きたい」という気持ちが現れた映像となっている
ステージは他のユニットでは採用されていないランウェイ型ステージなのも「二人で一緒に行きたい」という事を反映してのことなのだろう。細長いランウェイをスキップなどワクワクした気分にさせる動きを含んだダンスで歩いて行く二人の姿は「スキップス」と言うユニットの魅力を感じさせる。
また空の変化で「新しい世界」というものを表現している点もこのライブでは重要なところだろう。サビ直前で背後にカメラが移動してからホワイトアウトするとくすんだ色の空が青空へと変わっている。この変化により「新しい世界」と言う場所が素晴らしいものである「予感」を演出しているのである。
サビ直前の「素敵なパレード」では俯瞰のスーパーロングショットから段階を経て変化して「パレード」という要素を感じさせていたり、まどかに視線を送ることであかりの先輩っぽさを演出していたりと『アイカツ!』の中では「王道的」な演出がされているスキップスは変態的ライティングなどの特徴があるダンシングディーヴァと比べれば「完成度では劣る」とされても仕方がないと言えるだろう。しかし「スキップス」と言うユニットの表現として見れば、大空あかりと天羽まどかのパフォーマンスは決して負けていない。
だからユニットカップでのスキップスの勝利には不思議と納得させられてしまうのではないだろうか。

このユニットカップのために結成された神戸からの留学生栗栖ここねと京都からやってきた藤原みやびによるユニット、ゆるふわなでしこは本編でも言及されているように「世界に中心に立つ二人」がコンセプト。レトロクローバーのユニットドレスが可愛らしいユニットとなっているが、このゆるふわなでしこの「恋するみたいなキャラメリゼ」を使用したライブで面白いのはステージ中央に立つ二人を俯瞰で捉えたカットが盛り込まれていることだ。
アイドルにとって自分達が立つステージは世界そのものである。そんなステージの中央に立つということは「世界の中心に立っている」という事を意味する。つまり「ステージ中央に二人で立っている」ということはそのまま「世界の中心に立つ二人」を表現しているということになるのだが、その事を直感的に理解させるためにはステージ全体を見渡すアングルでなければならない。
だからこの「恋するみたいなキャラメリゼ」には俯瞰視点で捉えたカットが必要なのだ。
俯瞰にすることで彼女達が今立っている場所が「ステージ中央=世界の中心」であることを理解させてくれる。
またある程度距離をとったロングショットにすることで、ステージ全体の広さを意識させる事で彼女達を中心にした世界の広さを実感させている点も興味深い。
こうしたアングルづくりやカット割りはおそらく「ゆるふわなでしこ」と言うユニットのコンセプトから必然的に出てきたものなのだろう。だからこそ彼女達の魅力がこのライブの中に息づいているのだ。

ユニット編もこうして決着を迎えたが、振り返ってみれば実りのある長編シリーズだったように思う。
特にライブ演出はどれもこだわり抜かれているからこそ、直感的にそのユニットらしさが感じられるものばかりだ。栗栖ここねや藤原みやびといったスターライト学園にはいなかったアイドル達との戦いを経て、まもなく三年目のクライマックスに向かって動き出そうとする『アイカツ!』。ユニットを経て生まれ変わったアイドル達の輝きの向こう側にあるものに期待したい。

  

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