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『アイカツ! ミュージックアワード』映像体験からイベント体験への昇華と後発の利点について

FGO。iOSで配信開始したのでプレイしているけど、巷で言われてるほど悪くはない。むしろ面白い方なのではないだろうか。オルレアンで佐々木小次郎が燕返しでワイバーンを屠っていく姿に目を瞑ればな! オルレアンはワイバーンが支配する土地。十連で獲得した諸葛亮孔明はワイバーンに戦略的有利を戦術的に叩き潰されると言う悲しみで退場。シュヴァリエ・デオンはコスト的に厳しいので封印。残されたタマモキャットは一人でワイバーンを殺す、となんかもうよくわからない事になっているぞ今回のFate! でも話自体は面白いんだよなぁ、クソ。『Fate』を今まで書いてきた人達が参加しているだけのことはあるぜ。
ゲーム自体は相性ゲーということもあって、サーヴァント自体の強さよりも相性の方が優勢に働く。そのせいで相性的な有利不利をある程度無視できるバーサーカーや完全に無視できる分、誰に対しても一律のダメージしか与えられないルーラー辺りに人気が集まるのは仕方がない問題なんだけど、しかしサーヴァントの出現率そのものが低いので佐々木小次郎のような「フレンドガチャで簡単に手に入るサーヴァント」に人気が集まるのはどうなのかなぁ。いやその分SR以上を引いた時の嬉しさがあるのでそれはそれでいいんだけど、「そもそも手駒が足りない」と言う問題を引き起こしているわけでその辺のとりあえずの対応策として今イベントとしてサーヴァントの配布をやっているわけなのだが、うーむ。まあそのうち解消されるといいなーと思います。
ところでFGO、角娘多いです。最高なので賞賛したい。



本作『アイカツ!ミュージックアワード』は今や国民的アイドルアニメとなった『アイカツ!』の劇場版アニメ化作品である。「劇場版アニメ化」といっても『アイカツ!』にとって本作は「初の劇場版アニメ化作品」というわけではない。『アイカツ!』は過去にも劇場版アニメが制作されているからだ。初の劇場版アニメ化作品となった『劇場版アイカツ!』は2014年2月24日に情報公開され、同年12月13日に公開された。この『劇場版アイカツ!』では二年目までの主人公を務めた星宮いちごにもう一度スポットを当てた、「星宮いちごのアイドル活動の最終章」とでもいうべきエピソードが展開された。『アイカツ!』がシリーズ全体で共有する「先輩から後輩へ」「憧れから次の憧れへ」というテーマが込められた『劇場版アイカツ!』はファンから絶大な支持を集めた。
そんな『劇場版アイカツ!』に続く『アイカツ!』の劇場版アニメ化第二作となる作品がこの『アイカツ! ミュージックアワード みんなで賞をもらっちゃいまSHOW!』である。

アイカツ!武道館で開催されるアイカツ!ミュージックアワード。アイカツ!を彩ってきた様々なステージや楽曲に賞を送る表彰式の様子を描いた本作は、『劇場版アイカツ!』のような分かりやすい物語があるわけではない。最初から最後まで「アイカツ!ミュージックアワードの表彰式」というアイカツ!武道館で開催されているイベントの様子を描いているだけだ。そのイベントの内容も大空あかり、氷上スミレ、新条ひなきによる司会トークこそ合間に挟まるものの、基本的には『アイカツ!』の魅力の一つである3DCGによるライブパートに特化した総集編である。そのため、『劇場版アイカツ!』と同様のものを期待して見に行ってがっかりした人もいるだろう。しかし自分は本作に関してはコレでいいと思う。むしろこれだから面白い。なぜなら本作はこの作品を見に来た観客全てに「アイカツ!ミュージックアワード」というイベントを体験させる作品になっていたからだ。
確かに本作は総集編だし分かりやすい、具体的な物語はない。しかし本作に関してはそれでいいのだ。なぜなら本作で観客一人一人が持ち帰るのは「物語」ではなく「アイカツ!ミュージックアワードと言うイベントに参加した」という「体験」なのだから。
そういう意味では本作はあらゆる点で一貫した演出が行われているといえるだろう。
上映開始前の諸注意ではコール&レスポンスに、アイドル達が歓声に対してパブリックイメージを崩さないような立ち振舞いを見せているし、ゲストとしてやってきたソレイユも「○○でSHOW!」など掛け声で揃えてきて後輩を軽くイジるような挙動を見せたりもする。
衣装チェンジした時はちゃんと一周回って観客の期待に答えているし、賞の発表の時にはちゃんと期待させるようなMCを見せている。また一時間という時間を飽きさせないようにするために、富士山からアイカツ!武道館へマラソンする紅林珠璃の様子を中継していたりと「イベント!」という雰囲気を出す仕掛け作りは徹底的に施されている。
そんな「イベントとしての雰囲気作り」の仕掛けの中でも最も凝っていたのが「スマホアプリとの連動」だ。自前のスマートフォンに「アイカツ!みんなでおうえんアプリ」をインストールして、上映中に連動させれば手元のスマートフォンが楽曲中はサイリウムに、紅林珠璃のマラソン中継の間は紅林珠璃の現在位置を表示した地図になったりするのだ。これにより作中世界への意識の導線を複線化し、没入感を底上げする事に成功しており、本作を見に来た観客達は本当に「アイカツ!ミュージックアワード」と言うイベントに参加したかのような気分に浸る事ができるのである。とりわけ凄かったのは紅林珠璃がアイカツ!武道館に入ってきたシーンだ。フラッシュやシャッター音を駆使することで「紅林珠璃の来場に撮影する観客達」の気分にさせてくれる。連動させる事で得られる本編画像すらも「本当に自分たちが撮影したもの」として化けさせるこの仕掛けは非常に素晴らしいものだといえるだろう。またアフターフォローとして「時間になるとアイドル達から電話がかかってくる」というのもファンなら嬉しいところだ。
本作では3D上映も行われているが、この立体視の技術も非常に効果的に用いられていたように思う。「アイドルを立体化」ではなく「アイドルオーラを立体化」という奥行きが発生し、ステージごとの魅力が非常に増しているように感じられた。個人的に好きだったのは「Precious」で、ライブ会場そのものにも奥行きが生まれていたのには感動した。TVシリーズでも好きなステージではあったのだが、今回の立体視化の恩恵をかなり感じられる良いステージだった。もちろん他のステージも素晴らしいものばかりだ。序盤にひなき・珠璃を放り込んできたりと観客の感情の波も計算に入れられたセットリストで、シリーズを通して脚本周りを担当してきた加藤陽一氏らしいこだわりが感じられるよいセットリストだった。

最後に。
本作で特筆すべき点は「既存の要素を組み合わせて「ただの映像体験」を「極上のイベント体験」へと昇華した」という点にあるだろう。
本作の「イベント型劇場版アニメ」と言うスタイルそのものは『劇場版プリティーリズム』『劇場版プリパラ』、アイドルを応援するための手段を公式が提示するのは『映画プリキュア』シリーズにおけるミラクルライト、スマホアプリ連携は『貞子3D2』で既に行われていることだが、本作はそんな先駆者達の切り開いたものをより洗練したものへと作り変え、そして複数の要素を組み合わせることでユーザー一人一人の唯一無二の体験へと昇華させている。本作の「後発故の利点」が生かし切った数々の仕掛けは、「イベント型劇場版アニメ」の枠そのものを広げられたのではないだろうか。
『プリパラ』も『とびだすプリパラ み~んなでめざせ!アイドル☆グランプリ』の公開を控えている。『アイカツ!』も次の劇場版アニメが発表された。今後のイベント型劇場版アニメがどうなっていくのだろうか。注目したいところだ。


  



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