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『アイドルマスターシンデレラガールズ』美城常務が見せる異なる価値観との接触と二つの道について

一年目と違って二年目の『プリパラ』は二ヶ月に一回メジャーアップデートなので、九月はマイナーアップデートの月なのだが、やってる事だけ見ればほぼメジャーアップデートと変わらない内容で驚いた。九月から追加されるコーデは色違いなので完全新作ではないにしても、「一ヶ月ごとに新作を投入する」というのはなかなか凄い。「マイナーアップデートの月にあたる一ヶ月はユーザーのプレイ頻度が落ちる」ということの改善策がこの新作コーデの投入なんだろうけど、それでも「一ヶ月に一回新作コーデ投入」は真似できないわ……凄いな……。色違いというのは残念ではあるけど、この試みが成功したら本当に完全新作を投入してくる事も考えられるので、ちょっと真剣に見守っていきたい。
そして新曲の「地球に恋するうたうたい」はふわりの楽曲。プリパラはアニメ使用楽曲の他にゲーム専用のマイソングがあるのだが、この楽曲はゲーム専用のマイソングに当たるものなんだろうな。「コノウタトマレイヒ」も良い楽曲だったし、この楽曲がどういう楽曲なのか非常に気になるところだが、「ヤギとライブが出来る!」というのがウリ文句になるのは『プリパラ』ぐらいなんじゃないかな。アニメのライブでもヤギがいたしな。「天蓋付きのベッドで寝る」というヤギらしからぬヤギであったが。
そしてイベント面ではプリパラスポットでのご当地限定コーデ入手ライブと南委員長限定ライブと目白押し。個人的に熱いのは後者で、ついに南委員長がプリパラデビュー!ということもあって雨宮の気持ちでプレイしてしまいそうだ。最新話での雨宮は本当に凄い(気持ち悪い)と思ったけど、このライブの時だけは雨宮の気持ちになるわなぁ。アイドル弁護士コーデも実装されるみたいだし、秋からはみれぃの猛攻が始まるぷり! あじみちゃんコワイ!



ファン待望の新作となる『アイドルマスター シンデレラガールズ スターライトステージ』のサービスが開始された『アイドルマスターシンデレラガールズ』。アニメや原作にあたるソーシャルゲームにて活躍するアイドル達が『アイドルマスター』ではお馴染みのCGモデル(もしくはぷちでれらなデフォルメキャラ)となり、自分のスマートフォンの中でライブをする!という本作。今まで応援してきたファンならもちろん、アニメからファンになったという人にとっても思わずプレイしたくなるタイトルだ。現在はAndroidが先行する形でサービスが開始しているが、iOSでの配信開始も楽しみにしていきたい。
そんな『アイドルマスターシンデレラガールズ』だが、七月から放送開始された第二期シリーズも終盤戦突入間近ということもあって大きな盛り上がりを見せている。
第一期シリーズでは歴史ある大手芸能プロダクジョンである346プロが新たに展開する「シンデレラプロジェクト」。そのプロジェクトを総括するプロデューサーにスカウトされた十四人の少女達が様々な衝突や困難に直面しながらも、アイドルとして一つづつ階段を登っていく姿が描かれた。特に印象深いのは中盤で描かれた不器用なまでに愚直な性格からアイドル達が離れていったという苦い経験を持つプロデューサーが、その苦い経験を飲み込んでアイドル達と真正面から向き合うようになるという展開だろう。『アイドルマスター』というシリーズが一貫して描いてきた「アイドルとプロデューサーが二人三脚で歩いて行く」というテーマを印象づけるかのような展開で、従来のファンはもちろんのこと、アニメから入ったファンにとっても記憶に残る、本作屈指の名シーンとなった。
そんな第一期から三ヶ月ほどの時間を経て放送された第二期は、現実世界での時間経過とリンクするかのように第一期から少し時間が経ったところから幕を開けた。
第一期最終回で描かれた346プロ全アイドル達の出演する合同サマーフェスに観客として来ていた神谷奈緒と北条加蓮が346プロのアイドル候補生として登場するなどの描写は時間経過を感じさせてくれるが、しかし米国の関連企業から戻った346プロ会長の娘、美城常務が346プロのアイドル部門統括重役として着任した事で状況は一変。シンデレラプロジェクトだけでなく346プロに所属するアイドル全てに危機が訪れる。
「アイドル一人一人に合わせてプロジェクトを立ち上げて支援する現在のやり方では成果が上がるまでが遅すぎる」という考えを持つ美城常務は、現在アイドル部門で手がけているプロジェクトは全て白紙に戻り、常務の求めるアイドル像に近いアイドル達を中心にした346プロブランドを強化、確立するプランを実行に移し始めたのだ。その影響を受けて順調に歩んできたシンデレラプロジェクトも企画存続の危機に陥ってしまう。
しかしアイドル達一人一人の個性を大切にするプロデューサーは、「346プロに相応しいアイドルさえいればいい」と画一化されたアイドルの姿を求める常務にアイドル達一人一人の笑顔を大切にした「シンデレラの舞踏会」という企画を常務に提出。彼女達の輝けるステージを守るために、プロデューサーはアイドルと共に「舞踏会」を目指す。
第一期のテーマとなっていたのは「傷つくことを恐れず、仲間を信じて勇気を出して話しかける事の大切さと、話しかけたからこそ開ける世界の美しさ」だった。過去の苦い経験から対人関係に臆病になっていたプロデューサーは本田未央の一件を通じて前へと進み、またアイドル達も勇気を出して自分の殻を破ってコミュニケーションを取ることで「同じシンデレラプロジェクトに所属するアイドル」として絆を紡いでいく。その絆はサマーフェスのステージで「シンデレラプロジェクトのステージ」という輝きへと変わり、その鮮烈な輝きは観客だけでなく全ての人の「笑顔」を生み出した。
第二期でテーマとなっているのは「異なる価値観との対峙」とその中で見いだせる「自身の輝ける場所」だろう。
美城常務の掲げる「346プロに相応しいアイドルだけいればいい」という考え方はプロデューサーの掲げる「アイドル一人一人の個性を尊重する」という考え方とは真逆に位置するものだ。現在所属しているアイドル達に対しての配慮は最低限で、自分の改革の中で切り捨てられるアイドル達を何とも思っていない。そのためプロデューサーガワから見れば美城常務は「倒すべき悪」ということになってしまうのだが、しかし美城常務が「絶対的な悪」であるかというと答えは「NO」だ。
美城常務は絶対的な悪ではない。そのことは美城常務が立ち上げた「プロジェクト・クローネ」に所属するアイドル達の存在が証明してくれている。
彼女達は美城常務がいなければ輝くステージに立つことが出来なかったかもしれない。プロデューサーではシンデレラの舞踏会へと導けなかったかもしれない存在なのである。そんな彼女達にスポットライトを当てたのは美城常務だ。プロデューサーと敵対する美城常務なのである。美城常務がアイドル部門を総括する存在にならなければ彼女達は決してアイドルとしてデビューすることは出来なかった。つまり彼女もまたプロデューサーと同じようにシンデレラとなる少女達に魔法をかけて舞踏会へと導く「魔法使い」の役割を持つ存在なのである。
プロデューサーと常務。アイドル達に資質を見出した二人の存在は相反する価値観を持つものの、背負わされた役割は同じである。であるからこそ、シンデレラプロジェクトにもプロジェクト・クローネにも所属することになる渋谷凛とアナスタシアに与えられた役割は大きいだろう。この二人が登場することで二つのプロジェクトは互いに接続され、対比されていく。
「346プロらしさ」のプロジェクト・クローネと「自分らしさ」のシンデレラプロジェクト。
二人の価値観が反映された二つのプロジェクトに関わることになった二人は、「自分はどちらで輝けるか」ということを考えてゆくに違いない。異なる価値観に触れたからこそ見える「自分はどちらで輝けるのか」という問いはアイドル達を高みへと誘っていき、全く異なる世界を見せてくれるに違いない。
二人がどんな決断を下し、どんな世界が描かれるのか。
346プロのアイドル達が舞踏会で見せる姿を期待しながら最終回まで楽しんでいこう。

 




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