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『アイカツ!』三年目が描いたものと四年目の展望について

劇場版ラブライブ!のソフト発売開始が12月15日というのは「意外と早かった」というべきなのだろうか。それとも「妥当」というべきなのだろうか。ともあれ「手元に残しておける」というのは嬉しい事だし当然買う(もう予約した)のだが、劇場版ラブライブ!の発売から数日後となる12月18日には『プリティーリズム・ディアマイフューチャー』のBD-BOX後編が出るんだよなぁ。2013年3月は『ラブライブ!』の最終回と『プリティーリズム・ディアマイフューチャー』の最終回が同時期(あとAKB0048も同時期)で、「こ、こんな偶然が……!」とよくわからない感動に包まれていたのだが、まさかそれから何年も経って、BDソフト発売のタイミングで被るとは思わなかったよ。まあどっちも買うんですけど。好きだから。
10月には『ラブライブ!サンシャイン!!』の1stシングル発売だけど、こっちはどうなるかなぁ。楽曲のクオリティについては問題ないと思うけど、『ラブライブ!』という部分で担保されている事もあって新人声優ばっかりなのでどうなるのか本当に読めない。MVについても「京極尚彦監督はやらないだろう」と予想していたら本当に違うっぽいので、どういうレベルのものが出てくるのか分からない。ラブライブ!のアニメ化企画も今年で一段落つくっぽいのでまた色々考えていきたいなぁ。



アイドル学校・スターライト学園で立派なアイドルを目指す少女達の活動を描いた『アイカツ!』は現在三年目のクライマックスとなるイベント、大スターライト学園祭の様子が展開されている。一ヶ月もの間スターライズスタジアムを貸しきって行われるこのイベントは星宮いちご達主催の三人組ユニットによるライブイベント。三年目の主人公を務める大空あかり達のユニット、ルミナスや先代主人公である星宮いちご達のユニット、ソレイユだけでなくスターライト学園を代表するアイドル達が次々とステージに登場し、作中ファンはもちろん、三年間追い続けてきた視聴者をも楽しませてくれる。
特にぽわぽわプリリンのライブはこれまで『アイカツ!』を三年間追い続けてきたファンにとっては感慨深いライブであった。
仕事の都合で代役を立てる事が多かった神谷しおんがようやく有栖川おとめ、北大路さくらと共についに「ぽわぽわプリリン」としてステージに立つ。これまで神谷しおんの仕事の都合で見れなかっただけに、ようやく見ることが出来たこの三人によるステージは「素晴らしい」の一言。ぽわぽわプリリンらしく、「楽しい」ステージであった。
サプライズゲストとしてドリームアカデミーの四人が登場するなど、「お祭り」と呼ぶに相応しい楽しさと驚きのある物語で締めくくれそうな雰囲気のある『アイカツ!』の三年目だが、この三年目について振り返ってみると一年目や二年目と比べて「観念的」な話が多かったように思う。というのも大空あかり達あかり世代にとって、「具体的な目標」というべきものが特に無いからだ。
一年目から二年目にかけて描かれたいちご世代は何だかんだで「自分の目標」というものが具体的に定まっており、その目標に向かって各々が頑張っていく物語だった。それに対してあかり世代のアイドル達には「具体的な目標」というものを持つアイドルはいない。あかりも「先輩達のようなアイドルになりたい」とは言うものの、それは「特定の誰か」ではない。唯一具体的な目標を持っていた紅林珠璃も『アイカツ先生』のオーディションに合格した段階でその目標は一応達成されており、具体的な目標を持っていないのである。結果としてあかり世代に与えられたのは「何にでもなれる自分の可能性」と「その可能性の中で自分自身の形を見つけていく」というテーマであり、くじけそうな時も自分の内なる可能性を信じて前へと進もうとする強さである。
その「可能性を信じて前へと進もうとする強さ」で勝ち取ったものが大空あかりの「大空お天気」であり、氷上スミレの「CDデビュー」であり、新条ひなきの「ViVid Kissのミューズ」なのだろう。「何にでもなれる」からこそ何かを選んで前へと進んだ時に強い喜びを生み出す。これは具体的な目標を持っていないあかり世代にしか描けないものだ。
第二クール終盤からは大空あかり達が「スターライトクイーンを目指す」と言う具体的な目標を得るまでの過程が丁寧に描かれ、第三クール目からは後輩となる天羽まどか、黒沢凛が登場。この二人に交換留学生としてやってきた栗栖ここね、藤原みやびを加えてメインキャラクター八人でユニット編へと突入する。このユニット編では「自分とともに歩いて行くパートナー」を得てユニットになるまでが丁寧に描かれ、四組のユニットが誕生した。誕生した四つのユニットはそれぞれ全く違った在り方のユニットとなっており、一人一人の個性の違いと歩いている道の違いを感じさせてくれる。
そして栗栖ここねと藤原みやびとの一時の別れを経て、三人だからこその輝きを見せる現在放送中の大スターライト学園祭へと繋がっていく。この大スターライト学園祭ではどういった決着を見せるのだろうか。そして四年目から展開される全国ツアーはどういう経緯で行われるのだろうか。
今後の展開が非常に気になるところだが、スターライトクイーンとは全く関係ない大スターライト学園祭を三年目の締めくくりに持ってきている事を考えると、おそらくあかり世代の物語はいちご世代とは違って「二年間で一つの話になる」という事を意識したシリーズ構成なのだろう。でなければスターライトクイーンについて全く触れない話を一年間の集大成を見せるべきタイミングで展開する必要が無い。「二年間かけて丁寧にあかり達がスターライトクイーンになっていく姿を描く」というのはなかなか挑戦的な構成だが、ここで気になるのは『アイカツ!』の世界において「スターライトクイーンになること」というのはさほど意味があることではないということだ。その事は一年目の段階で学園長が「スターライトクイーンは通過点」と表現している事からも分かる。
つまりあかり達が現在目標としているスターライトクイーンは「ゴール地点」ではないのだ。通過点にしか過ぎないし、スターライトクイーンになったからといって世界が劇的に変わるわけではないのだ。にも関わらずあかり達はそれを目標にしており、スターライトクイーンの向こう側にある景色をまるで見ていないのだ。
そのことについて三年目では特に触れられてこなかった。もっとも描くよりも先にやることがあったというのはあったし、それはそれで面白かった事は否定しないのだが、「スターライトクイーンを目指す」という目標を掲げた以上、おそらくその「スターライトクイーンの向こう側を見ていない(=自身にとってのゴールをまだ見つけていない)」という問題に対して向き合わなければならない。
四年目で全国ツアーを行うのは「スターライト学園の外にある広い世界の中で自分を見つめ直して、それぞれのゴールを見つけ出す」という物語を描くためなのではないだろうか。
スターライト学園から飛び出さない限り、見つけられないものもきっとあるはずだ。
スターライト学園以外のアイドル達との出会いや場所、ファンとの出会いもあるに違いない。そして目標もきっと自分達で見つけ出す。そうした強さをあかり達はこれまでの一年の物語の中で何度も見せてくれた事を、これまで見てきた視聴者ならば知っているはずだ。
スターライト学園の外側でしか出来ない様々な経験で成長を遂げたあかり達が見せるスターライトクイーンという輝きがどういうものになるのだろうか。期待したいところである。

ところで四年目で既に登場がアナウンスされている北海道の地方アイドルである大地ののと白樺リサだが、口癖にあえて方言を採用しているのに好きなブランドはギャル系ドーリーファッションのドーリーデビルというのは素晴らしい。方言とギャル系というアンバランスさに絶妙な面白さがある。『アイカツ!』のこの辺りの組み合わせの面白さについて語りだすと長くなるのでやらないが、今回の組み合わせは『アイカツ!』の中でも屈指の良い組み合わせなのではないかと思う。
ののも素晴らしいが個人的には黒髪ロングのリサの方が好みである。ああいうドーリー系ファッションと黒髪ロングの組み合わせは色気があって大変好みである。自分のマイキャラでは絶対やらない組み合わせだが、ちょっと大人っぽい雰囲気なのも素晴らしい。こういうキャラ、今までの『アイカツ!』ではいなかったなぁ。



黒髪ロングである白樺リサの話をしたのでこの記事を黒ロン祭参加用の記事ということにしておく。
9月6日は黒髪ロングの日らしいからね……。


■水星さん家 - 黒ロン祭2015開催のお知らせ






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