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『アイカツ!』三年目ベストエピソード五選について

特撮三昧。仮面ライダーアギト辺りから聴き始めたら本当に一日が潰れてしまった。悔しい。とはいえ、「特撮三昧」って一つのお祭りなので、一日を潰して付き合ってしまうのは仕方がない事だといえよう。作業中は聞くことが多いからね、特撮ソング。
ゲストでやってきた渡辺宙明さんの裏話がとにかく面白かった。「昔のコロンビアは一発撮りでやり直させてくれなかった」とか「『ギャバン』『ジバン』のレーザーブレード使用時に使われる劇伴は「同じような感じで」と言う発注があった」とか、御年90歳にして今だ現役という鉄人らしく様々な苦労話や裏話を持っておられるんだけど、それをちゃんと楽しめるように語っているのが流石だなぁ、と。流石だぜ、渡辺宙明さん。
まあ「『デカレンジャー』まだ流れてないじゃないですか!」と直談判してくる稲田徹は面白すぎたが。そしてデリート許可された結果、ウメコ&ジャスミンの「girls in trouble! DEKARANGER」で手打ちになってるところも楽しすぎる。
99曲目の「仮面ライダーBLACK」で終了というのはまあゴルゴムの仕業だからしかたがないね。
しかし「特撮三昧」で一日潰してしまったので明日から色々やらないとなぁ。



先日『アイカツ!』が無事に三年目の物語に幕を下ろした。主人公のバトンタッチや『大スター宮いちごまつり』『ミュージックアワード』という二本の劇場版アニメなど、『アイカツ!』にとって大きなイベントが幾つも行われた三年目であったが、いざ終わって振り返ってみれば、「これまでと同じ面白さ」と「これまでとはまた違った面白さ」が共存したユニークな作品となっていた。
特に関西のアイドル学校から交換留学生としてやってきた藤原みやびと栗栖ここねは、これまでの『アイカツ!』には存在しなかった個性的なキャラクターで、その出会いはあかり達の内的世界と共に『アイカツ!』という作品が内包する世界を広げてくれた。
三年目全体を貫く「自分の心に向き合う」というテーマも「競争」を軸にした従来とは違った物語展開で面白く、サムライピクチャーズが担当するライブパートもこれまで以上に本編の物語とリンクしており、非常に完成度の高いものを作り上げていたように思う。
来週からは主人公である大空あかり達ルミナスが全国へと飛び出していく四年目がスタートするのだが、その前に三年目のベストエピソード五選として、個人的に面白かったエピソードを五本ほど簡単に紹介しておきたい。

■117話「歌声はスミレ色」

まず最初に取り上げたいのは、「ステージに咲く氷の花」という異名があるほどの優れた美貌を持つ氷上スミレにスポットを当てた117話「歌声はスミレ色」である。この話は「あかり世代らしさ」が非常によく現れた一話となっている。
大空あかりが自分の道へと一歩踏み出した事に刺激を受けて、自分の得意な事を模索し始めた氷上スミレ。「歌うことが好きだからアイドルになった」という彼女だが、彼女に舞い込んでくる仕事はその美貌を活かしたものばかり。そんな時、歌のオーディションと自分を推薦してくれているシャンプーのCMオーディションが同日に開催される事を知った氷上スミレは「自分はどうすればいいのか」と悩んでしまう――というストーリーの117話だが、この話が面白いのは「自分のなりたい自分」と「周囲から求められる自分」の違いと、その違いの中で悩みぬいた末に答えを見つけて輝き出す少女の姿を描いている事だ。
「自分のなりたい自分は何か」と問う事そのものは簡単な事だ。しかしその「なりたい自分」が周囲が求める自分と同じであるとは限らない。だからこそ人は二つの自分の中で苦悩するのだが、しかしそこで悩むからこそ自分が後悔しない道を見つけ出した時に人は輝き出す。この話の氷上スミレのように。
ルミナスへと繋がる大事な一歩を描いたこの117話。四年目が始まる前に観直してみれば、また新たな発見があるかもしれない。

■124話「クイーンの花」

『アイカツ!』の舞台となっているのはアイドル学校、スターライト学園だ。そんなスターライト学園の頂点に立つアイドルを決めるための大会、スターライトクイーンカップの様子を描いたこの124話「クイーンの花」をあえて取り上げるのは、「スターライトクイーン=トップになるということ」の意味を描いているからにほかならない。
「トップになる」という事はその世界を全て背負って立つという事であり、その世界の象徴的な存在になるという事なのだ。
この話で有栖川おとめから受け継いで、新たにスターライトクイーンとなった北大路さくらはその事をよく理解しており、「北大路さくら」と言うスターライトクイーンにしか作り出せない世界を作り出そうとしている。その志の高さが彼女にスターライトクイーンの称号を与える、という流れはとても熱いものだった。
いちご世代のアイドルでありながら、あかり世代の先輩として彼女達を導く北大路さくら。そんな彼女をスターライトクイーンへと変えたこのエピソードを二本目に選びたい。

■130話「ユニットの魔法」

氷上スミレが好きなので氷上スミレが主役となるエピソードばかりチョイスしてしまって申し訳ないが、三年目を語る上で130話「ユニットの魔法」を取り上げないわけにはいくまい。ユニット編の開幕を告げるこの130話では氷上スミレと踊るイナズマの異名を取る黒沢凛を通じて、タイトルにもある「ユニットの魔法」というものについて描いているのだが、重要なのはユニットを「二人が共に認め合い、一緒に頑張るもの」として描いている事だ。
氷上スミレにパートナーとして抜擢された黒沢凛は「氷上スミレのために」という意識でレッスンに励むのだが、そのレッスンの結果として怪我をしてしまう。黒沢凛は「自分は氷上スミレには相応しくない」と自分を攻めるのだが、そもそも「ユニットを組む」「パートナーになる」という事は「誰かが誰かを引き立てるために尽力する」ということではない。少なくとも『アイカツ!』に登場するユニットの中には「誰かの引き立て役」と言う存在はいない。そのユニットもメンバー達は全て対等な立場であり、認め合っている存在である。故にこの黒沢凛の考え方そのものが間違っているのだが、それでも氷上スミレは黒沢凛と「一緒に輝きたい」と思っていた。だからステージの上で彼女は黒沢凛に手を伸ばす。黒沢凛もその氷上スミレの思いを受け取っているから、自責の念から解き放たれて彼女の手を取る。これまで彼女達はユニットではなかったのだろう。しかし「一緒に歌いたい」「一緒に輝きたい」とあの瞬間思えたから、彼女達はユニットになることが出来たのだ。
この直後の131話では氷上スミレと黒沢凛が慣れないながらも少しづつユニットとして完成していく姿が描かれている。合わせて視聴したいところだ。

■135話「世界の中心はここね!」

前述したように『アイカツ!』三年目において特徴的なのは、「交換留学生」として関西で活躍する二人のアイドルが登場した事である。
一人は京都の姫桜女学院からやってきた藤原みやびで、「スターライト学園なら魅力を見つけられる」という恩師の言葉を信じてやってきた彼女はあかり達との出会いにより自分の魅力に気づき、アイドルとして成長を遂げる事ができた。北大路さくらとの対決ライブなど見応えたっぷりな藤原みやびだったが、そんなみやびとは逆に「殴りこみにきた」という印象が強い登場の仕方をしたが二人目の栗栖ここねである。神戸の地方アイドル(ロコドル)として活躍しており、「世界の中心はここね!」「だよねー!」のコール&レスポンスが特徴的な彼女だが、そんな栗栖ここねの登場回となる135話が面白いのは「栗栖ここねにカメラを寄せ切って展開している事」だ。
神戸からスターライト学園へやってきた栗栖ここねは「世界の中心はここね!」を自己紹介で何度も繰り返す。しかしなぜか周囲の反応はなく、コール&レスポンスが成立しない。そのやりとりが何度も繰り返して「一体なぜ誰も栗栖ここねのコール&レスポンスに反応しないのだろう」と思わせる事で、「彼女、神戸で人気のロコドルなんですよ」とネタバラシした時に驚きが生まれる仕掛けになっているのだ。
この仕掛けの緻密な計算ぐらいが非常に面白く、また「栗栖ここね」というアイドルの面白さが一話の中で上手くまとまっているため、日常話からはこの一話を見ていただきたいところだ。

■151話「ステージの光」

最後の五本目に選ぶのは先日放送されたばかりの151話となる「ステージの光」だ。
三年目のクライマックスを飾る一大イベント、大スターライト学園祭。ぽわぽわプリリンにトライスター、バニラチリペッパーなど様々なユニットがパフォーマンスを繰り広げたこのイベントの最終日、その日に行われたソレイユとルミナスのステージの様子を描いたこの話は全編見どころしか無いのだが、あえて見どころを上げるとすれば、やはり「自分の心の中にあるオリジナルスターを信じて歩み続けたルミナスが、ソレイユと同じステージに立つ」ということだろう。
心が折れそうになった時にもらった星宮いちごの言葉を信じて前へと歩み続けてきた大空あかり。そんな彼女が仲間達を励まして引っ張り、時に支えられながらついにソレイユと同じステージに立つ。その瞬間のカタルシスと言ったら!
とにかく見て欲しい。大空あかりというアイドルの「第一部最終章」として会心の出来である。



10月よりスタートする四年目ではあかり達ルミナスはスターライト学園から全国へと飛び出していく。
これまで様々な「出会い」によって自分達を変えてきたあかり達である。全国で出会うアイドルやファン達から様々なものを得て、これまで以上に変わっていくのだろう。そんな出会いによる変化が、きっと大空あかり達をスターライトクイーンを決める戦いを勝ち抜けるだけの力を生み出すに違いない。
彼女達がどこまで上り詰めるのか。楽しみにしたいところだ。

  
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