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『プリキュアとレフィのワンダーナイト!』フル3DCGで描かれる「いつものプリキュア」とその凄さについて

冬コミ落選しました。『ラブライブ!』で出すつもりで『ラブライブ!』で申し込むと落ちて、申し込んだ後に『ラブライブ!』では厳しい!と別の作品で本を作る計画をすぐに立てると当選するというのだから訳が分からないな。まあ落ちようが落ちまいが、本を出す予定でスケジュールは組んでいるし、そのつもりで色々と段取りをしていたので特に支障はないんだけども。
そんなわけで「友人のところに委託」と言う形で同人誌を出す予定です。内容は『劇場版ラブライブ!』になります。
12月中旬にはソフト販売も開始されるので、冬コミで購入→年明けまでに読み終わる→年明けたと同時にソフト再生開始!という気持ちになりたくなるような、『ラブライブ!』の今後を期待させる本に仕上げるつもりです。期待しておいてください。
でも俺、12月20日にはプリパラのイベントに行くんだ。それまでに原稿を上げないと。辛い。



昨年『楽園追放』を見て感じたのは「フル3DCGでここまで手描きアニメの表現に近づける事が出来る時代になったのか」という事だった。アニメ制作に3DCGが導入され始めてから何年も経過しているが、あそこまで手描きアニメの芝居表現に近づけたフル3DCGアニメはなかったからだ。
サンジゲンが2013年に手がけたTVアニメ『蒼き鋼のアルペジオ』でもそこまで本格的に導入されていなかった事が、一本の映画という完成された形を持ってこうして目の前にある。その感動は計り知れないもので、自身のアイデンティティとレゾンデートルを問うた物語テーマとの調和も相成って「新たな時代の風」を感じた。それほどまでに『楽園追放』は自分にとっては「驚き」と「時代」を感じさせる作品だったのだ。
そんな『楽園追放』の公開から約一年後となる2015年10月31日に公開された『プリキュアとレフィのワンダーナイト!』は、「2015年現在の最先端を行く」と言っても過言ではないほど、挑戦的かつ驚きに溢れたフル3DCGのアニメーション作品である。
『映画Go! プリンセスプリキュア Go! Go!! 豪華3本立て!!!』を構成する一編として構成された本作は、昼の光が失われた事で夜の闇に支配されたパンプキングダムを舞台に、レフィとプリキュアが昼を取り返すためにナイトパンプキンと戦うという物語で、上映時間は約20分ほどの中編アニメとなっている。
本作を制作したのはもちろん東映アニメーション。監督は『プリキュア』シリーズでは何度もEDを担当するなど、経験豊富な宮本浩史が担当しており、『フレッシュ!プリキュア』から本格的に導入された東映アニメーション デジタル部の実力がとても楽しい形で行かされた作品に仕上げられている。
物語自体は前述したようにオーソドックスなものとなっており、特筆すべきような点はない。「プリキュア」とタイトルに与えられながらも、どちらかといえば「プリンセス」という要素の方へと寄せた作劇も『Go!プリンセスプリキュア』の作劇スタイルそのものだろう。
本作が素晴らしいのはそんな「プリキュアらしい物語」を、プリキュアらしいアニメーション表現で見事に描き切っている点だ。
本作でメインキャラクターを務めるキュアフローラは感情が顔に出やすいのかコロコロと表情が変わるキャラクターで、本編でも泣いたり怒ったり笑ったりと表情が変化する。そうした表情の変化がまたキュアフローラらしいのだが、本作はそうした基本的な表情はもちろんのこと、本編でも見せるデフォルメ表現の効いた表情までしっかりと作りこんだ上で導入しており、多種多彩な表情でいつもテレビで見るあのキュアフローラと同じ存在であることを印象づける。
またアクション芝居についても見応えたっぷりで、クライマックスを飾るナイトパンプキンとの戦いでは三人のプリキュアがナイトパンプキンと戦うのだが、プリキュアのアクションのルールがきちんと守られながらも、回り込みを有効活用したケレン味のある派手なアクションとなっており、見ていてとても気持ちが良い。
加えて綱渡りなど普段では見られないようなシチュエーションのアクションも充実しており、「いつもの面白さ」だけに留まっていない点も素晴らしいところだ。特に氷上をスケートのように滑りながら敵と繰り広げるアクションはフィギュアスケートを彷彿とさせるものとなっており、プリキュア一人一人の個性を活かしながらも迫力ある映像を生み出している。これらが全て手で芝居付けているのだから驚きだ。
本作オリジナルキャラクターとなるレフィは宮本浩史監督自らデザインを担当し、本編でもメインキャラクターとしてとても魅力的なキャラクターに仕上げられているのだが、彼女をメインに据えたステージシーンは、これまで『プリキュア』で描いてきたどのステージシーンとも全く異なるものとなっている。というのも、従来の『プリキュア』では振付師の動きをモーションキャプチャして利用していたのだが、このステージシーンはそういった手法を取らずに本編と同じように完全に手で動きを付けているからだ。
手で動きをつけたおかげで歌に合わせた可愛らしい動きの一つ一つにレフィの感情を感じさせる良い芝居がされており、チャーミングな笑顔が印象に残る。この笑顔はプリキュア達が取り戻すレフィの笑顔にも繋がるため、印象に残らないよりは残った方がいい。その期待にきちんと応えるこのチャーミングな笑顔は、本作の中でも特に素晴らしい仕事の一つではないかと思うのだ。

本作『プリキュアとレフィのワンダーナイト!』だけでなく、ミラクルライトの物語への組み込み方を洗練したものにした事で、クライマックスの盛り上げ方も非常に上手くなっていた長編『パンプキン王国の宝物』に、台詞を一切入れずに劇伴とSEのみで物語の起伏を作り上げた短編『キュアフローラといたずらかがみ』なども面白く、「三本立て」ということもあって一風変わった作りとなった『『映画Go! プリンセスプリキュア Go! Go!! 豪華3本立て!!!』。
「プリキュア版東映まんがまつり」とでもいうべき映画となったが、表現技法によるアプローチの違いが楽しく飽きさせない作りであった。

 
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